大津の三井寺弁慶力餅 叶匠寿庵が承継
約200年にわたり大津市の三井寺(園城寺)の境内だけで販売してきた「三井寺弁慶力餅」が新装開店した。和菓子製造の叶匠寿庵(大津市)が100%子会社、本家力軒(同)を設立し、棒にさした求肥餅に国産きな粉と抹茶、和三盆をまぶした伝統の味を受け継いだ。初年度2000万円の売り上げを目指す。
弁慶力餅は1810年、田中礒兵衛が三井寺の境内で商売を始め、8代続いてきた。8代目の辻悠佳さんが本来の味を復活したいと試行錯誤する中で三井寺に相談。寺とも関係がある叶匠寿庵を紹介された。叶匠寿庵は商品開発で協力する同時に、完全子会社をつくり、共同で三井寺の名物を盛り上げることにした。
新店舗は5月に閉店した旧店舗の隣接地に開設した。リニューアルにあたり、原料をすべて国産に変更、包装も新しくした。価格は店内で食べるとほうじ茶付きで2本300円、持ち帰りは5本入りが550円、10本入りが1100円。
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