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自らの死を覚悟した者を思いとどまらせるにあたって、死刑すらが既に抑止力になっていないのです。 「象徴」としての何かを破壊する行為を、哲学者のB.スティグレールは「象徴の貧困」と呼び、仏ナンテール市議会で銃乱射を行ったリシャール・デュルンの事件に触れますが、
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今回の事件は恐らくそれと同根です。そして、デュルン青年が苦しんでいたものは格差や経済的貧困以上に「自分が無い」ということ、社会に自らの居場所がないというアイデンティティの貧困であり、その背景には十中八九、成育過程において自己形成の土台となる「重要な他者」の不在があります。
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本事件においても、「重要な他者」たるべき母親のネグレクトと父や兄の自殺が既に明らかになりました。 虐待、DV、いじめや性被害といったトラウマティックな体験による愛着障害を中核として、社会から疎外された者が陥る心理・社会的貧困状態を、私は「実存的貧困」と措定し、
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テロや殺傷事件等の「自傷・他害的存在証明」を行うという私の「実存的貧困」理論にこの事件は完全に合致するものであり、こうした事件に対する処方箋は、犯人が事件を起こす前にソーシャルワーカーが適切に関わり、社会的紐帯を創出する以外にないと思います。
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従って、その様な事件を起こさなくても、彼らの存在を認め、受け入れてくれる何か、誰かを社会の中に作ることが喫緊の課題なのであり、本来はそれが政治の役割なのです。 この論考が提起するベーシックインカムによる「再配分」によって減らせるのは、経済的な貧困に起因する犯罪だけであり、
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「承認」を求めるアイデンティティの貧困に起因する犯罪は止めようがありません。それはイスラム国のテロ行為に参加する若者達が高学歴であり、比較的裕福な家庭出身であることからも明らかです。 故に、この論考のように次の段階に自爆テロの様式が進んだとは、私は考えていません。
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永山則夫の連続ピストル射殺事件の時から何一つ変わらず、彼らの事件はヘーゲルがいうところの「死と生をめぐる闘争」であり、「『承認』をめぐる闘争」の最終局面です。それは彼ら自身の生命を賭した「存在証明」であり、その心理・社会的な貧困の次元は全く変わっていないと思います。
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