「音MAD最強の50音」決定戦
芋タルトです
突然ですが皆様、
「音程合わせ」という文化をご存知でしょうか
人の声などの音程を変えてメロディに合わせる、10年以上前から育まれているアレです
今では音程合わせ主体の動画も多く、また裏のメロディを細かく取った動画も別段珍しくない そんな時代です
では「音程合わせ」に重要なのは何でしょうか?
<VSTでしょ。
…まぁそれも大事なんですが
「VSTって色々あってどれ使えば良いか分からん!」
「VSTって高くて手が出しづらい!」
という方も少なくないと思います 若干玄人向けな印象ですね
でもご安心ください もっと手っ取り早いヤツがあるんです
そう、「素材選び」です
「VSTを使わずともある程度良い音になる素材」って魅力的だと思いませんか
例えるなら
「高級な調理器具と調味料を取り揃えて作る料理」と
「レンチンだけで美味しくなる食材を使った料理」
どっちが手を付けやすいかという話ですね
食材を見極める力さえあればある程度のものが作れるのです
<じゃあその「調理しやすさ」って何で決まるの?
50音です
五十音(ごじゅうおん)または五十音図(ごじゅうおんず)とは、日本語の仮名文字を母音に基づき縦に五字、子音に基づき横に十字ずつ並べたもの。
「ふざけてる?」とお思いになった方もいるかもしれませんが、実際50音での素材決定は最も分かりやすい指標だと思うのです
ということで、行きましょう
■注意■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
※完全に主観によるものです
※なんの専門知識もありません
※「50音」と冠していますが、いわゆる50音に加え濁音と半濁音も参戦
※「を」→「お」 「ぢ」→「じ」 「づ」→「ず」として統合しています
※「きゃ」「しゃ」などの拗音(ようおん)も入れたかったけどめんどいので除外しました
※メロディ篇およびドラム篇クラッシュ部門においては「伸びた50音」、クラッシュ部門以外のドラム篇においては「短く発せられた50音」を想定しています
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「音程合わせ」と言ってもパートは様々
よって部門ごとの最強を決定したいと思います
ドラムもあるよ!
メロディ篇
【主旋律】部門
主旋律、すなわちメロディの主役を飾るに相応しい50音はどれだ!?
結果はこちら
だ が優勝です!!!おめでとう!!!!!!!
やはりア段音が最もパワフルで目立ちやすい、という結論に至りました
もう一つの決め手はアタックの強さと長さ 子音部分=無声音が強く短いほど扱いやすいというのが持論です
子音の長さについては実際に録音して調べてみました
定義とかそういうのはタブ内にあるので是非ご確認下さい
子音がない音を除けば最も子音長が短いのは2位の「ば」という興味深い結果に その他上位陣も子音長が短いです
こうしたデータも一応考慮内に入れて選んでます
【ベース】部門
全てのメロディを支える基盤・ベースに最も相応しい50音はどれだ!?
結果はこちら
ん が優勝という番狂わせの結果に!!!!!!
選考基準は「実際のベース音にどの程度近付けられるか!?」という点でした。
実際に録音した声とベース音源を比較してみたところ・・・
ん が一番近い気がしませんか!?!?
感覚的にも「ん」は安定した印象です ベースは縁の下の力持ち、盤石さこそがカギということなのでしょう
【パッド】部門
音楽マジで詳しくないんでアレなんですが、「パッド」というのは要は後ろで鳴らしてる和音のことです
全体のバランスを整える名脇役・パッドに相応しい50音はどれだ!?
結果はこちら
わ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!
すみません
サブメロディはやはり「主張控えめでクセがない」ほど良いでしょう
加えて叫びよりも日常会話の声の方が澄んだ音であることから、落ち着いたトーンでも伸ばされがちという特徴も大きな加点要素でした
ドラム篇
そもそもドラムはSEや効果音を使った方が確実ではある(特にバスドラムとスネア)
あえてパーカスで行くぜ!という方は必見です
【バスドラム】部門
【スネア】部門
【ハイハット】部門
ちょっと備考
「し」はランク外かよ!?と思った方もいらっしゃるかと思います
ただ「し」は上位3つに比べて高音がきつい気がしたのでこのランクになりました
ちなみにさ行は前の方削ればた行(ツァ行)に近くなりますが、今回はそれを度外視しました
【クラッシュ】部門
ということで、決まりましたね…
最強の構成が…
こうしてはいられません!早速音程合わせしましょう
今回耳コピした楽曲はこちら
『シャンティ -海賊の呪い-』のBGMです 素敵な曲
こちらを「ベスト3の50音で音程合わせしたもの」と「ワースト3の50音で音程合わせしたもの」で比較してみましょう
なお、
・VSTは最小限
・最強版/最弱版の二者間においては音源差し替え以外の変化を加えない
・原曲は小さめ(-10dB)
・先入観をなくすため「音程合わせが一般的でない素材(単一)」を使用、また素材名は伏せる
・より多くのサンプルをとるため同じ50音でも違う音を使用している場合が多い
としています
まずは最弱版からどうぞ
・・・・・・・・・
聴きづらい
互いが互いを邪魔し合った結果スカスカになってしまうという、
内戦国のような音声になってしまいました
それでは最強版をお聴きください
・・・・・・・・・
気持ちいい~~~!!!!!!
それぞれの音が持ち場に専念しており安定感が段違いです
この動画を見ていただけるだけでも50音の違いがもたらす影響の大きさを理解していただけるのではないでしょうか
まとめ
という訳で「音MAD最強の50音」決定戦でした
これ思いっきり主観で決めてるので、人によって違ってくると思います
是非考えてみてほしい!自分のスタイルとか見えてくるかもしれませんよ!!
あと逆に最弱の音で作ってみると新しいものが作れるかもしれません 最弱=扱いづらいというだけで、工夫次第では個性的な音作りに昇華することも出来るのではないでしょうか
更に言うと冒頭でも触れた通りVST次第でどうとでもなる部分はあります 難しい50音をVSTで捌いてみる…という楽しみ方もあるかもしれない!どうでしょうか!!
音声学?とか音楽知識とかある人にこの記事リメイクしてほしい。どなたかお願いします。
あ、
この記事は音MAD Advent Calendar 2021って企画のヤツです!!
この記事は3日目です!今後も色んな人が色々書くっぽいんで目が離せませんね!!
それでは。