【QUICK Money World】QUICKが公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(8月2日18時時点)によると、7日間移動平均で見た感染者数は8月第1週(1~6日)から第2週(7~13日)にかけてピークとなる。日付ベースでは8月3日から5日の前後と見ている。夜の人出が減り、検査件数が減少するなど「第7波」の折り返し地点が近づいている。
2日の東京都の感染者数は3万842人。1週間前より751人減少し、2日連続で前の週を下回った。ただ、無料検査キットの配布や3日に新設する「東京都陽性者登録センター」などの影響で再び感染者数が増える可能性がある。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。ピーク時の新規感染者数の見通しは下がっている。7月下旬時点では5万人程度を予想していたが、現時点では3万人台半ばになる見通しだ。感染者登録システムの障害という一時的な理由があった7月28日の4万406人が第7波で最大だった可能性がある。
■「カラオケ」減り「居酒屋」上向き
SNS(交流サイト)で発信される関連ワードを集計すると「カラオケ」が減少傾向にある。人出を示すJR東日本の主要駅改札データでは午後10時台の利用者が右肩下がりだ。国や東京都は行動制限を課していないが、カラオケなど夜の娯楽を自主的に規制する国民の姿が浮かび上がる。一方で低い水準が続いていた「居酒屋」の発信は底入れし上昇している。第7波の次を見据えた動きが静かに始まっているようだ。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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