文章から美麗イラストを生成するAI「Midjourney」の使い方

文章から画像を生成するAI「Midjourney」のクオリティが凄くて、ゲーム制作にもかなり活用できそうなのでご紹介します!

「Midjourney」で生成した画像は、そのまま実用できるクオリティが出る事もありますし、自分で描く絵の下地にもできますし、デザインのアイデア出しにも使えますし、他人にイメージを伝える際にも活用できそう。

自分で絵を描かないゲームクリエイターさんはとても重宝するかと思います!

ちなみに上のアイキャッチ画像はMidjourneyで生成しました。
他にもめちゃくちゃ綺麗な画像を作られている方々がたくさんいますよ!

さらに、サブスク登録すれば商用利用もできちゃいまして、画像の権利は生成した人のもの!ライセンスが明示されているので安心です。

まずは無料で25回分お試しできるので、ぜひぜひお試しください!

実際にはMidjourneyで画像を生成する度に消費されるのは「回数」ではなく「時間」です。デフォルトでは1枚生成するのに1分かかり、25分無料で使えるので分かりやすく「25分=25回」と表現しています。後述しますが、画像を生成する時間はパラメータで変更する事ができますので、その場合のコストは生成回数と比例しなくなります。

まずはDiscordのアカウントを作成

Midjourneyでイラストを生成するには、チャットサービス「Discord」を使って命令を送信する必要があります。

まずは「Discord」のアプリをインストール、もしくは公式サイト(https://discord.com/)からアカウントを作成しましょう。

Discordの初期設定や使い方はここでは割愛しますが、LINEやSlackなど他のチャットサービスを使っている方なら分かりにくい事はありません。

DiscordのMidjourneyサーバーにサインイン

次にMidjourneyの公式サイト(https://www.midjourney.com/)へアクセスし、「Sign In With Discord」をクリックします。

するとDiscord上のサーバーへの招待リンクが表示されますので、招待を受けましょう。

Midjourneyサーバーには多数のチャットルームがありますが、まずは「NEWCOMER ROOMS」のうち、どれか1つに入ってみます。

ルームには他の人が生成した画像がたくさん表示されていますので、こんな画像が作れるんだという参考に眺めてみてください。一通り鑑賞したら、いよいよ自分で新しい画像を生成してみましょう。

文章からイラストを生成してみる

Discordの画面の下部にはメッセージ入力欄があります。通常はここに相手へのメッセージを書き込むのですが、Midjourneyではここに文章を書く事でAIに命令を送信できます。

「/imagine」と入力し、次に「スペースキー、Tabキー、Enterキー」のいずれかを押します。すると、「prompt」という欄が出てくるので、ここに自由に文章を書いてみましょう。

試しに「海が見える西洋の町と、龍が飛んでいる広い空。ジブリ風のアニメーション。」を翻訳サイトで英語に翻訳してコピペしてみました。

エンターキーで文章を送信すると、処理が始まります。最初は曇りガラスのようにぼやけた画像が表示されていますが、徐々に鮮明になっていくので「100%」まで待ちます。

候補のイラストが4パターン生成されました。龍が飛んでいるようには見えませんが、ひとまず町と海と空は描かれているようです。

さらに、画像の下にはいくつかボタンが表示されています。これは、

  • U1~U4:1~4番の画像を高解像度で生成する
  • V1~V4:1~4番の画像に似た画像をさらに4枚生成する
  • 更新マーク:もう一度新しく4枚の画像を生成する

という意味です。実行確認などは表示されず、押したらいきなり処理が始まっていますのでご注意ください。

画像を生成する度に使用可能分数がどんどん減っていきます。何度も生成しているとすぐに無くなってしまうので無駄遣いは避けましょう。残り回数を確認するには、Discordで「/info」と入力してエンターキーを2回押します。

なお、UとVの後の数字は、以下のように対応しています。

生成した全ての画像はMidjourneyのマイページ(midjourney.com/app/)で確認する事ができます。※Discordアカウントでログインする必要があります。

便利なパラメータ

「/imagine」のpromptには様々なパラメータを設定することで、生成される画像を調整することができます。以下にその一例をご紹介します。

AIに参考画像を提示する

promptに入力する文章よりも前に画像URLを入力すると、AIはその画像にインスピレーションを受けてイラストを描くようになります。

また、promptに入力した文章よりも後に以下のパラメータを追加すると、入力した文章に対する参考画像の重み(どれほど重要視するか)を指定できます。初期値は0.25です。

・「–iw」:文章に対する参考画像の重みを0.0~1.0で指定(例)–iw 0.5

文章の重みを指定する

promptに入力した複数の文章の末尾に「::」+数値を付けると、それぞれの文章をどれほど重要視するかを設定できます。初期値は1です。

・「::数値」:文章の重みを数値で指定(例)hot dog::1.5 food::-1

上記の例は公式サイトに紹介されているもので、「ホットドッグ::1.5、食べ物::-1」の重みが設定されています。食べ物じゃなくて熱い犬が欲しいんだ!という時に使えそうですね。ちなみに各数値の合計がマイナスになるとダメみたいです。

画像のサイズを指定する

promptに入力した文章よりも後ろに、以下のようなパラメータを追加することができます。

  • 「–w」:64の倍数で画像の幅を指定(例)–w 1920
  • 「–h」:64の倍数で画像の高さを指定(例)–h 1080
  • 「–hd」:大きなサイズの画像に適したアルゴリズムを使います

文章の後ろに「–w 1920 –h 1080 –hd」のようにパラメータを付与すると16:9の大きな画像を生成できますが、Midjourneyでは最大3MBまでの画像しか出力できない事に注意が必要です。あまりに大きな画像が必要な場合はPhotoshopなどで拡大しましょう。

画像のクオリティを調節する

promptに入力した文章よりも後ろにパラメータを付与して画像の詳細な部分まで描画するかどうかを調節できます。

  • 「–quality 0.25」:低品質ですが、4倍早く、コストが4分の1になります
  • 「–quality 0.5」:低品質ですが、2倍早く、コストが2分の1になります
  • 「–quality 1」:初期値です。画像の生成に1分かかり、1分のコストを消費します
  • 「–quality 2」:高品質ですが、2倍遅く、2倍のコストがかかります

「様式化」の強さを設定する

様式化って何? 芸術に詳しくない筆者にはよく分かりません。

この値が小さいほど絵が単調になり、値が高いほど芸術的になる、といった解釈で合っているでしょうか?

  • 「–stylize 625」:芸術的でない絵にしたいとき
  • 「–stylize 1250」:あまり厳密ではないが、キレイな絵にしたいとき
  • 「–stylize 2500」:初期値です
  • 「–stylize 20000」:文章に沿いつつもクレイジーな絵にしたいとき
  • 「–stylize 60000」:芸術を爆発させたいとき

視覚的にパラメータのデフォルト値を変更する

Discordのメッセージ欄に「/settings」と入力してエンターキーを2回押すと、設定一覧が表示されます。

このボタンをクリックして選択状態にする事で、「様式化」や「クオリティ」といったパラメータをいちいち入力しなくてもデフォルト値として適用されるようになります。

なお、一番上の「MJ version」を変更する事はあまり無いかと思いますが、Midjourneyの旧バージョンのアルゴリズムを使用するパラメータです。数字が小さいほど古いアルゴリズムになります。

「Fast mode」と「Relax mode」、「Public mode」と「Private mode」はサブスク会員限定の有料機能となります。

サブスクリプションの料金プラン

Midjourneyの個人向け有料プランは2種類です。

スクロールできます
Basicプラン
10ドル/月
Standardプラン
30ドル/月
画像を生成できる分数200分900分
リラックスモード
DMで画像を生成できる
プライベートモード追加
高速時間の追加購入

2つのプランの主な違いは、画像を生成できる分数(≒回数)と、「リラックスモード」が使えるかどうかです。

Discordのパラメータで「リラックスモード」をONにすると、画像の生成に時間がかかる代わりに、枚数無制限で画像を生成できるようになります。つまり、分数を消費せずに画像を生成できるわけですね。

2つのプランで共通の有料特典は以下です。

DMで画像を生成できる

無料会員はオープンなDiscordルームで、他の参加者と一緒にMidjourneyを使う必要がありました。

しかし自分の投稿がどんどん流れていってしまうので、困る事も多いですよね。

有料プランに加入すればMidjourneyボットとDMで1対1のやり取りをする事ができます。他のユーザーの投稿が次々と表示されるルームでやりとりしなくて良くなるので、落ち着いて作業ができますね。

ただし、DMを使って生成した画像も、Webサイトのギャラリーで他の人に見られる事には注意が必要です。自分だけの画像を生成したい場合は以下の追加有料オプションを購入する必要があります。

プライベートモードの追加

「Basicプラン」「Standardプラン」ともに、月額20ドルを追加で支払う事で「プライベートモード」を使用することが可能になります。

プライベートモードで生成した画像は、Webサイトのギャラリーでも他の人に見られる事がありません。

高速時間の追加購入

両プランともに、デフォルトの画像を生成できる分数を使い切った後で、追加の分数を購入する事ができます。

60分追加するために4ドルです。

サブスクリプションの加入方法

Discordのメッセージ欄に、「/subscribe」と入力してエンターキーを2回押してみましょう。

するとサブスクリプションの加入ページへのリンクボタンが表示されますので、こちらをクリック。リンク先の確認画面が表示されますが、そのまま実行します。

2つのプランのどちらに加入するか選択して、Subscribeボタンをクリックしましょう。

するとstripeの決済ページに飛びますので、クレジットカード情報を入力して決済します。

Googleの日本語翻訳がONの状態だと決済後にエラーページが表示される事があるので、翻訳はOFFにしておきましょう。

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