Chihiro Sato-SchuhさんFacebookより
【人を操作する技】
人を自分の意のままに動かせたらという思いを人類が持ち始めたのは、いつの頃からなのだろう?
縄文時代には、一万年以上もの間、人々は支配も戦争もなく調和した世界に生きていたのだという。それはおそらく世界中でもそうだったのだろう。野生の世界と同様、生き延びるための戦いというものはあったのだろうけれど、人を支配するということ、つまり一方的に意のままにするということは、その頃の世界にはなかったのだと思う。土地を意のままにし、動物を意のままにし、人を意のままにする。人類は自然の秩序で生きることから離れていったとともに、他の民族を従え、奴隷化するということを始めたのだと思う。
暴力をふるい、残虐なことをして、従わないとこうするぞと脅し、従う人間を優遇する。アメとムチで従わせるやり方は、古代から現代まで基本的に少しも変わってはいない。そのために人類は、「苦しめる目的で人を傷つける」ということをする唯一の生き物になった。効果的に苦しめることができるほど、相手を意のままに従わせることができる。そのために人間は、人を苦しめる方法を探究するようにさえなった。それがつまり、人類の悪の歴史だ。
アメとムチで人を従わせるということを繰り返していると、そのうちいちいち脅さなくても自分から従うようになる。これを条件づけという。
これを極度の恐怖を与えながらやっていると、当人の中で生き残るために適応するモードが動き出し、自分の意志が消えてしまって命令する人の意志がその人の意志のようになってしまう。これを洗脳とかマインドコントロールとかいう。こうなると残虐なことをされたという記憶も消えてしまい、加害者はいいことをしているように思い始める。
1年前から世界中でウィルス騒ぎが起きて、政府やメディアが一緒になって一方的な情報だけを伝え始めるという、実に奇妙なことが起こり始めた。あれこれの情報を集めて探っていくうちに、これまで見えていなかった深い闇の世界が見えてきた。そこで、MKウルトラと呼ばれる人間操作プログラムが使われているという話が表に現れてきたのだ。ウィルス騒ぎが起こる前だったら、都市伝説の一種としか思わなかったような話だ。だけど、世界中で政府やメディアが一緒になって独裁制みたいなことをやり始めているのを見たら、何か特別な操作術でも使っているのだろうと思わないではいられない。単に贈賄とか脅迫とかでやっているのでは、説明がつかないような事態になっているからだ。こんなに多くの人がいっせいに同じ考えになって、違う考えの人を攻撃し始めるなんていうことは。
そんなときに人間操作プログラムというものが存在することを知って、私はどうしてこんな事態が起こっているのかがようやく納得できたのだ。こんな事態にでもならなかったら、とても信じられなかったと思う。その意味では、最上のことが起こったとも言えるのかもしれない。何故なら、これは人類の支配の歴史の根幹に触れるものだと思うからだ。それが表に出てきたということは、人間の性であるかのように変わり得ないと思えたこの構造も、変わるときが来たのに違いない。
私がそのことに興味を持ち始めたのは、MKウルトラのサバイバーだという女性がインタビューで体験談を話している動画を見たからだった。その人は代々がフリーメーソンの家系に生まれて、子供のときから両親に性暴力をふるわれ、のちにMKウルトラのプログラムに引き渡されたのだと言っていた。マインドコントロールといったら、闇の支配者たちが他の人たちだけにやっているのかと思っていたら、そうではなかったのだ。彼らはまず自分の子供たちにやる。それで子供たちを闇の支配者に仕立て上げるらしいのだ。
アメリカのいろんなところに地下のトンネルシステムがあって、そこから何千人何万人という子供たちが救出されたという話は、ここ数ヶ月で多くの人が知るところとなったけれど、実はこのような施設は世界中にあった。ドイツのサバイバーの女性は、ドイツにも何百という集会場があると言っていた。一見普通の家のように見えるけれど、実は地下が深くて、トンネルでいろんなところにつながっているのだと言っていた。階層が上がるごとに奥へ入れてもらえるようになっているので、すべてのメンバーが秘密を知っているわけではない。だけど、一番奥のところでは子供たちがすさまじい虐待を受けていると。
彼らは虐待するのが楽しいからやっているわけではなかったのだ。意のままに動く人間を作るために、あらゆる技巧をこらして苦しめていた。強い電気ショックを加えたり、父親に強姦させたり、暗いところに一人で長時間閉じ込めたり、捕まったら殺すと脅しながら追いかけまわしたり、想像もつかないような恐ろしいことをしていたそうだ。そうすると子供は本当に死の恐怖を感じ、完全な無力感を感じるところまでいく。そこまでいくと、生き残るために人間は自分の魂の一部を封じ込めてしまうのだ。そして別人になったかのように、加害者に同化した人格が生まれる。自分を苦しめる人間の意志が自分の意志になるのだ。すると、どんなことだろうと、言われたまま即座に従う人格ができあがる。
それで思い出すのは、シェイクスピアの「じゃじゃ馬馴らし」の話だ。気の強い女性であるカタリーナは、眠らせてもらえなかったり食べさせてもらえなかったりしているうちに、言われるままに太陽を月だとも言い、言われるままに、新しい帽子を脱ぎ捨てて踏みつぶすという具合に、何でもするように調教されてしまう。ペトルーチオは友達にそそのかされてそれをするのだけれど、鷹を調教するときに使う手なのだと言っている。これはわがまま放題な女性が大人しくさせられてしまうというコメディなのだけれど、よくよく考えたらちょっと笑える話ではない。
MKウルトラでは、極度の恐怖に繰り返しさらされて自分の意志が消え去った子供たちは、悪の超人とでもいうものに仕込まれていくのだそうだ。加害者になることに慣れさせて、平然と残虐なことができるように仕込まれ、あらゆる変態的な性行為にも慣れさせる。大人を性的に誘惑することを仕込まれて、小児性愛の相手にさせられたり、いろんな組織に入り込んで、組織を崩壊させるようなことを覚えさせられるのだそうだ。つまり、完全に意のままになり、何でもやる工作員たちがそうやって作り出されていくわけだ。こういう工作員たちが、ありとある組織に入り込んで、巨大なネットワークを作っているのだという。
そこまで知って、多くの謎がようやく解ける。何故、政治家たちはロックダウンによる被害がどれだけ大きくても、意にもかけないように同じ政策を繰り返すのか。何故彼らは科学的根拠もないことを執拗に主張し続けるのか。何故、学歴や職歴の定かでない政治家や学者たちが、ウィルス騒ぎのことでは中心人物として発言し続けているのか。何故彼らは反対意見に耳を貸さず、苛烈に弾圧し続けるのか?
彼らは皆、人格分裂させられた工作員たちだったのだ。政治家でも学者でも、どんな役でも良心の呵責なく演じることができるように仕込まれていた人たちだったのだ。こんなことは、ちょっと前ならまさかと思っただろうけれど、そうとでも考えなければ説明がつかないようなことを、現にあの人たちはしている。
何よりも私にとって不可解だったのは、多くの政治家や学者たちがまるきり良心の呵責というものがないように思えることだった。お金や脅しで動いている人とも思えないのだ。お金や脅しでやっているのならば、何かしら良心の呵責が顔や表情に表れる。だけど、彼らの顔にはまったくそういうものが見られない。何だか空虚で、人の心を持っているようにも思えない。少しでも人間の心があるなら、とてもできないようなことを彼らは平然としてやっているのだ。悪の心でさえない。ただ空虚な魂だ。
私たちは、この人たちに何故こんなにも支配されてしまったのだろう? 私たちもまた、多かれ少なかれ他者の意のままに動くように仕込まれている。理不尽に苦しめられたり、無力感を感じさせられたりして、上の言うことに従うように調教されている。自分の中にもあるものだからこそ、同じものを引きつけてしまうということなのかもしれない。
だけど、私が今これを書いているのは、これで何が起きているのかがはっきりとわかったら、人が人を操作するようなこんな世界を私たちはついに後にすることができるはずだと思うからなのだ。人が人を支配する時代は、何千年と続いてきた。だけど、いつもそうだったわけではない。私たちはこの数千年の歴史を通して、ついに支配に対する抗体を獲得したのじゃないだろうか? とにかく、支配の仕組みがこんなにも表に現れてきたことはかつてないことだ。数千年の支配の歴史を超えて、私たちは今、本当に支配のない世界を新しく作ろうとしているのだと思う。