旧統一教会の幹部ら信者多数も講師をした「公開講座」が県内で14年間にわたり開催されていたことを先週お伝えしました。この公開講座で講師を務めた日本維新の会の柴田巧参議院議員は、旧統一教会との関係は知らなかったとして「今後の付き合い方は慎重にしたい」と話しています。


日本維新の会 柴田巧 参議院議員:
「私自身の記憶としてははっきりしないところがありますが、講師一覧表に名前があるということはお引き受けして今後の政局と日本の行方ということで政治の話をしたんだと思います」



旧統一教会関連団体幹部ら信者少なくとも8人が講師を務めていた公開講座「富山オープンカレッジ」。日本維新の会の柴田巧参議院議員も講師の中に名を連ねていました。



柴田参議院議員は、みんなの党所属だった2012年2月、オープンカレッジで講演。さらに、日本維新の会に所属を移していた2015年、オープンカレッジに祝電を送っていました。

ADVERTISEMENT


柴田議員:
「富山オープンカレッジですかね。勉強会のご案内をいただいて祝電を打ったもので、世界平和につながることを願いますといった趣旨で開かれていた会だったと思われますので、そういう世界平和につながることを願いますという趣旨の電文を送った記憶はありますね」


主催は、旧統一教会の関連団体県平和大使協議会です。チューリップテレビの取材に対しオープンカレッジの講師の一人が「信者になるよう何回も勧められた」と証言しました。

講師(アテレコ):
「何回も信者になるよう勧められたことはあります。この本を読んでみてくださいとか。私はこれを信じていますとかまじめに言うんですよ」





この参加者は、自分は納得がいかないとして信者になることを断ったといいますが、オープンカレッジが勧誘の場に使われていた可能性が出てきました。

山口 広 弁護士:
「統一教会のこれはいつものやり方ですけども、正体を隠して、一般市民を講演会とかサークル会みたいなところに誘ってですね、そこで親しくなって、霊界に関心があるとか先祖の家系図を見るのに関心があるとか、いろんな関心があるところを探ってですね。それで信者にしていくあるいは献金、勧誘をするというようなことは統一教会のこれはもう組織的なやり方の一つなんですよ。ですから、あの、こういうそのオープンカレッジで常連として関わってきた一般市民の事情を知らない方々が、これをきっかけに、統一教会の信者になりかつ、実際に献金をするとかですね、あるいはいろんな活動に関与させられる、あるいは今度は献金を誘う側の加害者側の立場になったりすると、いうようなことがなければいいけども」


富山オープンカレッジは、2008年から去年5月までに58回にわたって開かれていました。講師の中には、自民党の稗苗清吉県議や中川忠昭県議、富山市議会の高田重信議員らの名前も。

また、柴田巧参議院議員は、県平和大使協議会が旧統一教会の関連団体とは知らずに主催者からオファーを受け、講演したと言います。

ADVERTISEMENT


柴田議員:
「私たちはよく祝電を求められたり、イベント等会合に参加を求められる立場ですので、しっかりと主催団体。なかなか正直わからないところがあるのは事実で、ダイレクトに名前を使っておられるわけではありませんからなおさらですが。そこら辺はしっかり精査する必要があるんだろうなと思いますし、宗教団体であれ何であれ社会的な問題を起こしている団体との付き合い、関係というのは政治家としてきちっとしていくべきものだと思いますね」

山口 広 弁護士:
「議員さんの立場からするとですね、草の根の運動を作っていくところは、議員さんからいうとなかなか大変だと思うんですよ、それが統一教会系の別動隊が、議員さんが参加するような会合にでて、直接、労せずに参加できてですね、そこで名前と顔を売ることができるというのは議員さんにとっては、とても都合の良いイベントになってはいると思いますね。統一教会と議員さんたちが両者利用される関係になってるということにはなるかと思うんですよ」





2015年4月25日には自民党県連が入るビルでも旧統一教会と関連がある公開講座が開かれていました。

山口 広 弁護士:
「議員さんあるいは、県連にその公開質問状を出してもいいし、なきゃいけないぐらいの重要な問題かもしれませんけどね。実際その小田原市とか、あるいは浜松市とかですね。そういう市が施設を提供して、講演をして、何らかの統一教会の別動隊のイベントをしたりということは聞きましたけどね。カルト的な問題を起こしている反社会的な団体との連携ってのは一体。許されるのかどうかというところは厳しく、倫理が問われるところだと思いますけども」

参加した議員は公開講座の実態を知らなかったのか知っていて参加したのか、倫理が問われそうです。