山梨県甲府市。
甲府駅から徒歩10分程度のところに、岡島百貨店はあります。
店舗外観

フロアガイド。
売場は地下1階から地上7階まで、約3万平米の本格的な百貨店です。

1階は百貨店の顔ともいえる化粧品コーナー。

2階の婦人服売場。

3階の婦人服売場。

4階は紳士服売場。
2つのエスカレータ間を結ぶ一直線の通路はフロアごとに装飾が異なっています。

4階スポーツ用品売場。

4階かばん売場。

5階寝具売場。
大型百貨店らしく、インテリア洋品や寝具も充実。

家庭用品コーナー。

洋食器の特設コーナー。

ごく小さい売場ですが、フランチャイズで導入したケーズデンキも入居。

6階は県内最大となるジュンク堂書店、丸善が入居。


7階催事場ではリラックマ展が行われていました。

屋上には何もありませんでした。

山々が見渡せます。

富士山も見えますね。

地下の銘店コーナー。
有名ブランドは一通り揃っています。

惣菜・お弁当・ベーカリーの専門店も入居。デパ地下らしい売場。

お酒はそこそこという感じ。

生鮮3品と加工食品は地場スーパーのアマノパークスが担当。
青果売場。

陳列もしっかり整えられており、珍しい品も扱っています。

鮮魚売場。お刺身なども充実していました。

精肉売場。量り売りの対面販売を実施。
高級ステーキ肉、すき焼き用肉など取り揃えています。

加工食品売場。

パン売場。なぜかロイヤルブレッドの3斤棒も扱っています。

ドライフルーツやナッツも豊富。
岡島百貨店 店舗概要 開業: 1936年
店舗面積: 32044㎡
営業時間:
通常 午前10時から夜7時
地階、1階 午前10時~夜7時30分
7階レストラン 午前11時~午後6時
住所: 山梨県甲府市丸の内1-21-15
駐車場: 800台(1000円以上お買い上げ2時間無料)
HP:
http://www.okajima.co.jp/山梨県で唯一の百貨店である、岡島百貨店を訪れました。地下1階から7階までの3万平米で衣食住を揃える、本格的な地方百貨店です。かつては八王子や長野県茅野にも店舗がありましたが、現在は甲府の本店のみとなっています。
デパ地下は一般的な惣菜・和洋菓子コーナーがある一方、生鮮食料品と加工食品は地場スーパーのアマノパークスが担当しています。個人的には売場をスーパーに丸投げする事には良い印象がありませんでしたが、実際に売場を見ると非常にレベルが高く、高級感のある陳列と豊富な品揃えを展開しており、大変満足出来るものでした。
しかし、1階より上の売場については、やはり地方という印象を持たざるを得ません。売場の照明のほとんどは蛍光灯で、売場はキレイですが上質感はイマイチです。並んでいる商品は確かに高級で、陳列も美しいのですが、どうしても雰囲気が昭和の百貨店です。一方で県内唯一ということもあり、婦人服・化粧品などで有力ブランドは揃えています。
甲府西武やダイエー甲府店との競争にも勝ち残り、県下唯一の百貨店として営業していますが、2015年度の売上高は102億円と、3万平米規模の大型百貨店としては厳しい数字です。ライバルの山交百貨店(百貨店協会非加盟)の売上は38億円なので大差を付けていますが、郊外のラザウォーク甲斐双葉やイオンモール甲府昭和に対して劣勢が続いています。
2002年には債務超過に陥り、山梨中央銀行の財務支援を受けると共に三越と業務提携して立て直しを図りましたが郊外への顧客流出を止めることはできず、売上は減少を続けました。2011年には再建のため、6階フロアにジュンク堂書店と丸善を導入。業績の悪化した各社百貨店に残された唯一の手段はテナントの導入で、銀座松坂屋、さいか屋川崎などでも見られました。
営業時間は夜7時(食品は7時半)までと踏ん張っている感じですが、レストラン街が6時までというのは驚きです。買い物をした後に夕食を食べる事を想定していないのでしょうか。
現在、47都道府県にはそれぞれ最低でも1つ百貨店があります。百貨店業界が縮小していく中、いつかは百貨店が無い都市が誕生してしまうでしょう。岡島百貨店は地元ではブランド力があり、お中元お歳暮で支持されていますが、甲府市は全国の県庁所在地で最も少ない人口へ落ち込み、大月や上野原の消費者が東京を志向する状況の中、生き残っていけるのでしょうか。