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言葉遣いに関して、私はうるさい方である。着れる、見れる、食べれる、といった「ら抜き」言葉には、つい反応してしまう。ブログのコメントで「こんにちわ」と書き込まれると、なぜ「こんにちは」と書かないのだろう、と思う。「言葉は生き物なんだから、変化していくのが当たり前。だから、正しいも間違いもない」という考え方は、一理ある。しかし、時と場所によって使い分けができてはじめて、そういう事を言えるのだと思う。
最近私が気になるのは、「ほぼほぼ」という言葉。使用例を挙げよう。
A:「あの仕事ってもう片付いている?」 B:「ええ。ほぼほぼ終わってます」
意味としては「ほぼ」と変わりない。即ち「全部あるいは完全にではないが、それに近い状態であるさま。だいたい。おおよそ。」(大辞林)。それがなぜ2つ続くのかは、よくわからない。言葉を重ねて意味を強めたいのか、はたまたリズムが気に入ったのか。しかし、「ほぼ」が2つあれば達成率80%が90%になるわけではない。1つあれば十分だと思うのだが。
A:「この機器の調子はどうなの?」 B:「今々は大丈夫ですが、この先はわかりませんね」
こちらは「今」を重ねた形である。詳しい説明はするまでもないだろう。
私がこれらの言葉を初めて耳にしたのは、昨年の終わりくらい。一部で流行っているのだろう、と見ていたが、意外と広まっているようだ。先日2つの会社の面接を受けに行ったのだが、それぞれの人事担当者が「ほぼほぼ」と「今々」を使っていた。選考される立場なので黙っていたが、少々ガッカリした。あまりビジネスには向いてない表現だと思うのだが…。
またこれは別の会社の話だが、「ただしながら」という言葉を使う人がいた。その前後の発言から推測するに、「しかしながら」と言いたいらしい。だが、本人はその間違いに気づいていない。話を聞きながら、「おっ、また使った。これで3回目だな」などと、ぼんやり思った。
私は転職活動でエージェントを使っていて、面接を受けた後はその報告をすることになっている。「何か気になったことは?」とエージェントに問われ、「向こうの言葉遣い」と私は答えた。エージェントは面接を受ける者だけでなく、する企業側への助言も仕事に含まれる。果たして、私のメッセージは先方に伝わるのだろうか?それで落とされたりしなければいいが。
作っている人:ガチャピン
私のまわりでは まだ 聞きません
『今々』も
言葉って 面白いですね