2021
07/24
土
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ひぐらしのなく頃に命で新イベント「花火越え」が開催されました。
ボスについては安定のLv100周回。
惨劇回避によってクリアまたはクエストミッション埋めが左右されると思うので、リミットスキルを使う際はタイミングよくオートをオンオフして秘境探検のように攻略しました。
浴衣羽入だぞ!!!
今回のイベントで追加された浴衣ガチャを引いたら羽生が出ました。
欲を言えば浴衣レナも欲しかったんですが、さすがにそれは確率壊れる。
星6にすればさらにエr…、サービスなイラストが解放されます。
そんな羽入ですが、イベントでは過去どころか歴史をも掘り下げてスポットが当てられていきます。
ここからはその「花火越え」ストーリーの振り返りなど。
ネタバレ注意
今回のイベントは「花火」とオヤシロさまの二つのテーマに沿って展開されていきます。
その中心人物が羽入、もっと言うとオヤシロさまの過去と今でした。
イベントの話が展開されるのは綿流しの後の事件や惨劇が起こらなかった世界です。
怪死事件も起こらず、何もなく平穏に過ぎ去って、だからよかったね、…というわけではないのがポイント。
毎年起きていた事件によって綿流しの意味が変わりつつあったのが分かります。
もちろん綿流し自体の目的や村人の信仰は変わりません。
ただ、村総出で開催する祭りなので、何かと鷹野一派の暗部は動きやすい。そのため暗躍によって惨劇の発端になってしまうのがこれまでの慣例。
なので「今年も綿流しの季節か」というフレーズに対して、村人はもちろん警察も何も起こらなければいいか…って意味合いを持ってしまったのは本編でも何となく伝わってくるはずです。
そもそも「オヤシロさまの祟り」なんて言葉があるくらいですし。
ある意味呪いの行事にも近い印象を持たざるを得ないほど、ダム抗争の時から不穏な事件が相次いでいたので仕方ないと言えば仕方ありませんが、それに対して複雑な、もっといえばショックを受けている人物がいます。
それが羽入でした。
守り神だったはずなのに祟り神のような扱いを受ける。
そんなオヤシロさまを外から来た人間は不振がる。
惨劇が起こらなかったからこそ今一度「オヤシロさまとは?」に向き合うようなストーリーでした。
始まりはお伽話の物語調。
鬼が現れて集落を襲い始め、家屋や畑は炎に包まれます。
絶望的な状況で唯一限界を超えて鬼と対峙していたのが羽入でした。
こういった鬼に集落が壊滅させられ、村人を守るためにただ一人立ち向かっているという伝説から始まりました。
これだけならオヤシロさまの伝承っぽい。
けれども宝石が「現在、3つの方向から~」みたいな指示を出している描写もあったんだよなぁ。
その宝石は撤退を促していますが、それでも逃げず戦い抜きます。
この宝石は何かしらの連絡手段だとは思いますし、そもそも羽入は超文明の異世界人なのでそれ関連の相手と連絡を取っているであろうことは分かりますが、それ以上の説明はありませんでした。
まあそれは置いておいて、ここでの注目ポイントは「羽入は命を懸けて村人を守った」ことです。
ちなみにひぐらし命の羽入とこの話で出てくる羽入はちょっと違う。
同じような存在だけれども別人と認識したほうが話は分かりやすい気がします。
ラストの方でも触れられますが、『命』の羽入は神ではなく、どちらかというと人々と一緒に対等に暮らすようになった一人の少女って印象でした。まあ威厳も言葉遣いも戦闘能力も違いますし。
ここからは分校のシーン。
一穂はどうやらボードゲームは苦手でツクヤミ退治なら部活内でもトップクラスという脳筋キャラな立ち位置になりつつあるようです。
ちなみに先ほどの話はあくまで羽入の夢です。
そして、夢を見るきっかけになったのは祭具殿で見つけた例の物語が記された古文書。
これを夜遅くまで読んでいたとのこと。
眠い羽入を除いてはいつも通り慌ただしい部活。そんな中現れた詩音!
詩音がやってくるということは村全体または特定の店で何かイベントや催しを提案するということ。
イベントストーリーでは起承転結の「起」を持ってくる人物です。
そして、今回詩音が提案したのは打ち上げ花火。
そもそも花火が無い事を残念がっていたのは美雪ですが、ちょうどタイミングよく詩音はその話を持ってきたのでした。
ただ、開けた場所が多くても木造建築物も多い雛見沢。
一応舞台モデルは白川郷なので、万が一にでも火事になったら大変です。それに羽入の夢の火のシーンもよぎってしまう。
けれども詩音はとても乗り気。
それにどういうわけか魅音の不安を他所に、ポジティブに物事が進むような前提で話していますし、実際にそうなっていきます。
花火の話題で盛り上がっている中、羽入のテンションは低め。梨花もいじわるする気になれないくらいの様子なのでなんとなく羽入の内心を察しているようです。
お魎は許可しないと踏んでいた魅音ですが、すんなり花火大会の許可が出て何とも言えない魅音。
意外どころか異常って表現するくらい決まりやしきたりに厳しいお魎の判断の裏を読めないでいます。
梨花もお魎の判断にはびっくりしていました。
実際のお魎は新しい風を吹き込みたかった考えがあったりと、本編では印象は変わります。
ただ、こういったしきりたりに対しての考え方があったのも事実。さらに他の人がそれに対してどう認識しているのかもわかるやり取りでした。
花火大会をすることは決定したので、ここからは大忙しです。
まずは警察の許可が必要ということで警察署に向かいました。
一応御三家のメンバーが全員います。ただ一穂も公由家の一角なのはわかっているのに御三家にカウントするとなると違和感がある。
それは一穂自身も思っていることですがいることに意味があるということで一緒に来ました。
それだけ御三家が揃い踏みしてくることには意味がある。
さらには花火大会の許可がそう簡単には下りないとも思っていた表れでもあります。
何より「ヤツ」呼ばわりされている人物が対応するのを読んでいたので長い交渉になるかと思いきや、
ヤツ呼ばわりの大石さん。
意外や意外。
ここでもすんなり許可をもらいます。
それどころか段取りが済ませてあって、ここでの対応はあくまで形式的なものでした。
まるで花火大会が確定しているような準備の良さです。
まあ『命』の大石は全体的にそこまで悪い人物として描かれていないどころかかなり話が分かる人物ですし。
そして、お魎が思っていたことや警察もスムーズに動いていたわけがこの辺りから分かっていきます。
前述の通り綿流しの祭りの後に事件が毎年起こる。
だから警察にとっては呪いを運ぶ厄介ごと扱いでした。
そして、その事件は本来だったら全て未解決のままで無力感と苦渋を味わってきた。
けれどもイベントストーリーの世界では何事も無く終わりました。
拍子抜けのような平穏な年で、警察もホッとしていましたしパーッとしたいようです。
また、一穂はこのやり取りを見てお魎の考えも察します。
ただし祝いたいとかそういった気持ではなく、新しい事をすることによる厄払い・厄落とし的な意味で。
花火大会を進める真意も分かって、明るい気持ちになりそうな中、羽入は無言。
だってこういった快い気分になるということは、逆に綿流しの祭りがそれほど嫌な緊迫感で包まれていたことを意味するのですから。
そして冒頭の本の続き。
ボロボロになって気を失っていた羽入の側にいたのは田村媛命でした。
・羽入=角の一族とは犬猿の仲
・田村媛命はこの地を治める古くからの神(キャラストーリーでも言及)
・角の民が消えたら鬼ヶ淵全体の理力の制御に狂いが生じる
などなど、とても重要な説明がどんどん出てくる。
角の民が消えたら理力が消えるってのもツクヤミに関係ありそうですし。
さらに、鬼は羽入にとっての同胞。
それらを狩り続けている。
鬼(=雛見沢症候群の元祖?)は原住民(=集落の人)と同化しなかった(=精神体が憑依しなかった)存在。
同化しないことで狂った鬼が集落の人を襲う。
それらを断罪するのが羽入。
けれども神と名乗っている羽入はあくまで角の民の中での認識。
そんな羽入が行っている同胞狩りは世界の秩序を破壊しかねないと田村媛命は警戒しているようです。
なんだかスケールが壮大になってきました。
これに関しては本編以外のメディアミックスで確認された内容の再確認と『命』で登場した田村媛命がどう関わってきたのかを知る大事な回想と思える。
けれどこれらはあくまで事実確認です。
おそらく彼女が知りたいのは羽入が求めていることでしょう。
「何を求めるか」
「何になろうと欲するか」
を問います。
ただし伏字が分からん。ピュトス?リューン?
とりあえず羽入どころか角の民全体が逃れられない罪を持っていたようです。
ひぐらしにおいて各人が背負った罪は明かされていきますが、角の民も罪を持っていました。
夢から覚めた羽生はその場にいたレナと一穂にずっとモヤっと気になっていたこと、「オヤシロさま」をどう思っているのか訊きます。
自分の中で解決できないくらいにモヤモヤが積みあがってしまい、とうとう吐き出してしまった問いに対して、
レナは「守り神」ときっぱり答えます。それでもまだホッとできない羽入。
彼女は花火大会が開催された経緯を悲しく思っていました。
というのも連続怪死事件が起こり、人々のオヤシロさまに対する反応は以前のそれとは違います。
果たして雛見沢にとってオヤシロさまは必要なのか、いなくなった方が皆幸せになるんじゃないのかと思ってしまいました。
そのオヤシロさまは本来は鬼と戦って人々を守り、この地を治め、身代わりとなった存在です。それが今となっては禍神扱い。
これじゃああまりにも不憫で悲しい、しかも古文書は最後のページが破られていてハッピーエンドかバッドエンドかの真相が分からない。
だから自分の中でオヤシロさまについての結末を解決できず、共感して同情しても辛くなるだけになってしまいました。
この悩みに対して一穂は逃げるわけにはいかないと決心します。
まあでもこういうクライマックス直前に来るのがツクヤミってわけでいったん中断してしまいました。
ヒューッ!!
なんかすっごい久しぶりじゃん。レナのピンチに圭一が駆けつけました。
なお出番はこの後あまり無い模様。
花火の背景は煌びやかで幻想的です。
不可能かと思われたこの景色を急ピッチで進めて実現した花火大会。
ツクヤミも退治し、祭りは大盛況。
皆見惚れて盛り上がっています。
そして、この景色を楽しむためにはやはりさっきの羽入の問題を解決しなければならない。
レナは自分がどう思っているかについてはお伽話の作者になって最後のページをどう書くかを話します。
平和になった世の中にもう一度神は現れ、頼りっきりにされるのではなく、人々と共生する。
そんな結末を話します。レナが話す理想は、先ほどの話を聞いての考察や推理というよりは、願いや祈りでした。
その内容は神様が楽しく過ごせるような支え合い、その上で自分で生きていく公平な結末です。
実際にここにいる羽入とレナの語る神様は重なるところがある。
レナが話す「ここにいていいんだよ」的な内容は本当にしんみりポカポカさせてくれるのを改めて実感します。
あと最近のイベントは特にその傾向がありますが、メインストーリーに繋がりがある上で、特定キャラの掘り下げをかなりするのがボリューミィーで良いね。
今の羽入視点でのオヤシロさまの蟠りとその解消はかなり繊細な内容かと思いましたが、それを優しく包んでくれるレナ、そして羽入に浮かんだ記憶というかイメージも素敵です。
それに「結局羽入が元凶じゃんw」みたいないじりをたまにしてごめんな(´・ω・`)
イベントストーリーの温かさと切なさでオヤシロさまのイメージが多少なりとも良い方向に変わりますように。
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