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女性に急増!謎の舌の痛み

2020.12.08 公開

新型コロナの影響で人々の生活が激変している今、ある不思議な症状に悩まされる女性が増えているという。
それは突然発症し…日常生活に支障をきたすほどの『舌の痛み』だった!

突然、舌が痛み始めた女性。それは日に日に激痛になった!
実は今、女性に急増しているという謎の病とは?

神奈川県横浜市。
この街に住む廣中麻希さん(34歳)は7年前に結婚。2人の息子を授かり、忙しくも幸せな日々を送っていた。

そんな彼女に異変が起きたのは今年8月の事。
何の前触れもなく突然、舌が痛み始めた!

口内炎か?そう思っていたが…麻希さんの舌には口内炎らしきものが何一つ見つからない。
しかし、触れるだけで激痛が走る。
それは夜になってもおさまらず、原因がわからないまま日を追うごとに症状は悪化。

痛みが出始めて一週間後には舌の痛みで目が覚めるほどだった。
実は今年のコロナ禍での生活スタイルがこの痛みの一つの原因なのだが、そんな事とは思わず食事もままならない。

次第に味覚障害が起き、しびれの症状まで起きるように!
一日中ヤケドのようにヒリヒリと痛む。
ここまでくると、口を動かすのも嫌になり人との会話を避けるようになった。

病院にも行ったが、結局はっきりとした原因はわからぬまま。
2週間たっても症状は全くおさまらなかった。

常に舌が痛み、子育てにも集中できない…だれか助けて欲しいと藁にもすがる思いでインターネットで検索してみた。
すると、自分にぴったりの症状「バーニングマウス症候群」というものを発見!
 
バーニングマウス症候群とは主に口の中に痛みが生じヒリヒリ感やしびれ、さらに味覚異常といった症状が突如発症する病気。

見た目に異常がないため気が付かず我慢する人も多いが、その患者数は軽度の人も合わせると15%の割合でいるとの報告もある。 

特に中高年の女性に多く、その割合は男性の8倍に及ぶと言われている症状。
診断の結果、麻希さんもバーニングマウス症候群であることが判明した。

予防のためにアレを増やす?

では、その原因は一体何なのか?
実はバーニングマウス症候群は大きく2つの原因で引き起こされるといわれている。

1つはショックやストレスなど心因的なものから引き起こされるもの。もう1つは病気によるものだった。

病気とは口腔カンジダ症やドライマウス等の症状によって引き起こされる。
ドライマウスとは、唾液の分泌が減り、口の中が渇いた状態になる症状。

近年、長時間の携帯ゲームや、会話の減少などで、口を動かす機会が減り唾液が減少。
舌が保護されず傷つきやすくなることや、抗菌作用の低下により菌が繁殖、痛みが生まれることもある。

そして麻希さんも検査の結果、ドライマウスと口腔カンジダ症であることが分かった。
麻希さんの場合、症状が出始めたことで人と話すことが極端に減少。
それによりドライマウスや口腔カンジダ症を発症させ、痛みをより悪化させたと考えられた。

なんと、人との会話の減少が麻希さんの症状を悪化させていたのだ。

こうして、口腔カンジダ症に効くシロップやドライマウス治療のための漢方が処方され、症状はある程度改善された。

バーニングマウス症候群はある程度唾液を増やすことによって防ぐことができるという。
唾液を出すためには食事をよく噛んだり、人とおしゃべりをするなどして唾液を出す習慣をつけることが大切。

コロナ禍の今、人との会話を楽しむだけで防げる病気もある!

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