彩「ミントと話しててちょっと試したいことが、ね」
ミ「うん、私は金属を扱えて彩さんが石関係使えるから、それを組み合わせたら面白そうだねって」
マ「…それで私？」
彩「綺麗に固めてあげるから、まぁ体は私じゃないんだけど」
マ「え、じゃあ今動けないのは」

　そう問いかけるマイの体は右足を軽く上げて左手を胸の上に置き、右手は斜め下に伸ばしたポーズのまま動けないでいる

彩「ポーズ崩れちゃうともったいないからね、私は固定してるだけだよ」
ミ「体は私がやるの、ほら脚からいくよ～」

　キ…キキィンッ……

　甲高い金属音を響かせながらマイの脚が金色に染まっていく

マ「え、まっ…本当にやるの？！」
彩「まってミント、先に服変えちゃおう」
ミ「あ、それいいかも」
マ「服からって何に変え…」

　ミントが手を下げるとマイの金化は太ももあたりで止まった

　パキッパキパキッ

　それからすぐに今度は硬く軽い音が鳴り響き、マイの服が透き通った深緑色に変わっていく

マ「わっわっこれ透き通ってる！？」
彩「エメラルド質にしてるから綺麗でしょ？」
ミ「金の体にエメラルドの服なんて、お姉ちゃんすごい豪華だね」
マ「あの、できれば金の体にはなりたくないんだけど…」

　そうこうしてる内にマイの服は全てエメラルド化してしまい、金の脚と白い肌が深緑の膜越しに透けて見える

彩「単色に染まるのも綺麗だけど、装飾として二つの魔法を使うのもいいものだね」
ミ「透明なものだと私は扱えないから凄い新鮮、それじゃ体も仕上げちゃおう」
マ「や…ミントまっ……」



　完成が早く見たかったのかマイの体は瞬く間に金へと変わり、エメラルドに装飾されたマイの黄金像が完成した