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パフォーマンスはどんどん成長を続け、今や海外でも絶賛されるほどのレベルにまで達したＰｅｒｆｕｍｅ。しかし、僕が彼女たちの魅力をもっとも身近に感じたのは、音楽でも、ダンスでも、最先端技術を使った映像演出でもなく、オープニングから数曲パフォーマンスしたあとに発せられた、こんな第一声でした。

「楽しいのぉ～」「そうじゃのぉ～」「みなさん、こんばんわ～！」

広島弁が丸出しの間の抜けた（良い意味で！）挨拶。キレキレのダンスを披露したあとだったので、あまりのギャップにズッコケるかと思った。これじゃあまるで、そこらへんにいる地方から出てきた女子大生トリオみたいじゃないか！


そのあともダラダラしたトークが続き、まるで女子会を覗いているかのような錯覚さえ感じ始めた……。彼女たちがテクノミュージックと最先端演出を融合した超ハイクオリティなパフォーマンスを披露する“トップ・アーティスト”にはまったく見えません。

あ～ちゃんはお客さんを持ち前の毒舌でイジり、のっちは冷静にツッコむ。そして、かしゆかは２人の間で臨機応変にトークを面白く転がしていく――。気が付くと、さっきまで「うおおおおおおおおおお!!!!!!!」状態だった観客たちも、自然と笑顔になっている。ああそうか、これがＰｅｒｆｕｍｅの魅力の本質なんだ。

ライブに使われた演出技術を徹底的に分析してやろうと息巻いていた僕も、自然と口角が上がって、だらだらトークに耳を傾けて、うなずいて、爆笑していました。