【7月30日 時事通信社】北京の日本大使館で30日、中国の子どもら150人を対象に、日中両国で人気のアニメ「ドラえもん」の恐竜映画の鑑賞イベントが行われた。9月の日中国交正常化50周年を前に、アニメを通じて日本に親近感を持ってもらうのが狙い。恐竜の化石に「のび太」にちなんだ名前を付けた中国地質大学の※(※刑のリットウがオオザト)立達准教授も登壇し、映画に登場した恐竜について解説した。

 子どもの頃からドラえもんのファンだったという※准教授は昨年夏、四川省で発見した新種の恐竜の足跡化石に「エウブロンテス・ノビタイ」と命名した。子どもらは映画を楽しんだほか、会場に飾られた恐竜の化石のレプリカに触れ、※氏に質問していた。

 10歳と6歳の娘を連れて訪れた尹健仲さん(39)は、ドラえもんのアニメを見て育ったと言い、「子どもたちは両国交流の未来だ。心の中に友好の種が宿ってほしい」と話した。

 イベントでは日本の国立科学博物館の真鍋真副館長もオンラインで講演し、「恐竜には国境がない。恐竜が好きな気持ちを通じて共につながり合うことが大事だ」と述べた。(c)時事通信社