水菓子(読み)みずがし

精選版 日本国語大辞典「水菓子」の解説

みず‐がし みづグヮシ【水菓子】

〘名〙 食用とする果実。くだもの。
※浮世草子・世間胸算用(1692)三「さまざまの魚鳥、髭籠に折ふしの水菓子

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の水菓子の言及

【果物】より

…また,木本のものだけを〈くだもの〉,草本のものを〈くさくだもの〉として区別することもあった。平安期までに穀粉などを加工してつくる唐菓子が中国から伝来して,それらを〈からくだもの〉と称するようになると,クリ,クルミなどのナッツ類主体であったそれまでの菓子を,〈木菓子〉と呼んで区別するようになり,江戸時代になると〈木の実,水菓子〉というように,ナッツ類を除外して,現在の〈果物〉に近い〈水菓子〉の呼称が行われるようになった。奈良時代にはタチバナ(橘),コウジ(柑子,甘子)といったかんきつ類のほか,モモ,ウメ,ビワ,ナシ,カキ,ナツメ,ムベなどが盛んに食用とされており,その大部分は栽植されてもいた。…

※「水菓子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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