長々と書いた・・・バレエスプリーム、ラスト3部です。

 

第3部は「眠れる森の美女」ディベルティスマン

 

序曲: 全員

リラの精: オニール八菜

ローズアダージオ: 高田茜  スティーブン・マックレー ベンジャミン・エラ  ジェルマン・ルーヴェ ユーゴ・マルシャン

オーロラのVA1幕: ミリアム・ウルド=ブラーム

王子ソロ2幕: フェデリコ・ボネッリ

オーロラと王子のパ・ド・ドゥ2幕: ミリアム・ウルド=ブラーム ジェルマン・ルーヴェ

ブルーバードコーダ: オニール八菜 ユーゴ・マルシャン

オーロラと王子のパ・ド・ドゥ3幕より

アダージオ: ヤーナ・サレンコ スティーブン・マックレー

王子VA: マチアス・エイマン

オーロラVA: レオノール・ボラック

コーダ:全員

 

何がいったいどうなるの??と思っていましたら・・・

姫&王子が・・・6組そろい踏みにて行進!!!もうそのキラキラ感にうひゃーと声に出したいくらいでした。ただ歩いているだけ、それなのに放つオーラの煌めきだけで幸せでいっぱいになるようでした。

 

そんな王子4人とのローズアダージオ。うらやまし過ぎますよ!茜さん(笑)

茜さんは・・・可憐だけども安定したオーロラ。ふと映像でしか見たことないけど、マーゴット・フォンティンを思い出す。可憐で強く品のよいオーロラ。バランスも魅せてくれました。悪目立ちしない程度の長いバランス!衣装の色がちょっと好きじゃなかったですけど・・・ね。

王子たち、待ってる間、立ち話っぽく寄り添ってるのが、何だかツボ。可愛い素敵!

 

ボネッリ、やっと踊った!!

 

八菜さん、頭飾り付け替えて、ユーゴとブルーバード。東京では2羽いたらしいけど・・・1羽どこへ飛んでったの?西宮では大きな1羽ユーゴとブルーバードのコーダ。ユーゴにはソロも踊って欲しかったです。

八菜さんの衣装美しい!そうそうリラの精も素敵でした。

 

そして真打ち登場!のようなサレンコとマックレー!!!

もう、キング・クィーンのごときの気高さで安定の踊り。小柄だけども華やかに大きく見える2人です。

 

マチアスの王子も風のように颯爽としてました。本当にダイナミックだなぁと。

パリオペのお姫様たちはここでは、美しいけれどもあまり印象に残らず。

そこがパリオペらしい感じでもあり(あくまで個人の見解です)

 

こうやって本当に合同で踊ると両バレエ団のカラーが出ますね。そして、それが面白い!

優雅な雰囲気が全面に出てくるパリオペ、役の要素も乗っかってくる演劇の国でもあるロイヤル。

そして、相乗効果のようにキラキラ感が増して、とても楽しい3部でした。

しかし、こうやってオーロラを分割してみると、実際は1人でやる訳ですからこの出ずっぱりのオーロラは大変な役だと改めて感じました。

随分後になって、妖精とか、宝石とか、ブルーバードとか、がっつり踊って欲しかったかも・・・と思ったりしましたが、みんなが主役級の人たちですもの、そこは誰がする?ということで難しいですよね。

 

辛口の感想もちらほら見ましたが、私はとても楽しく幸せな気持ちで帰途につきました。頭の中は眠りのコーダ♪

こういう企画があったことも嬉しかったですし、ダンサー同士もとても楽しそうにこのツアーを過ごしていたのにもこちらも嬉しかった。インスタなどでたくさんの愛らしい写真を見ることができました。

そして、お互い楽しみつつもダンサーとしても人間としても尊敬し合ってることもうかがえました。いいツアーになったのはそのパートナーシップ、フレンドシップにもよるでしょう。

バレエスプリーム2で会いましょうという、NBSのツイッター!確かに受け取りましたよ。楽しみにしていますよーーーーーー!!!!

 

最近、生舞台見に行っても鑑賞記録として感想書いてなかったのですが、これは書いておかねば!!を私のやる気(笑)を出させてくれた公演でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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バレエスプリーム西宮公演 パリオペ編

 

第2部はパリオペです。

 

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 ミリアム・ウルド=ブラーム  マチアス・エイマン

何て素敵なチャイパドだったのでしょう!チャイパドには、疾走感と煌めき!と思っているのですが、まさにその期待通りのチャイパドでした。

マチアス・エイマンのソロも素晴らしく、会場も沸きました!高いテクニックにダイナミックさ。破綻しないおおらかさの何と感じのよいこと!そして、ミリアムの端正な煌めきある踊りが、よい対比のようでもあり、ぴたりと雰囲気が合ってるようでもあり・・・。あ~もう一度見たいチャイパドです!

 

「ロミオとジュリエット」第1幕より パ・ド・ドゥ  レオノール・ボラック  ジェルマン・ルーヴェ

ヌレエフ版のロミジュリです。ヌレエフの振り付けは、センターレッスンのような基本的なものがあるかと思えば・・・突如こ難しい複雑な振り付けがある・・・と思うのですが、こちらも時に難しい振り付けをこなしつつ、恋の甘い疾走感を感じさせてくれました!ルーヴェ、男前!

 

「エスメラルダ」パ・ド・ドゥ オニール・八菜  ユーゴ・マルシャン

長身の華やかなペアから繰り出される華やかな踊りでした。八菜さんはここのところ見たことないようなあでやかなダンサー!脚はがっちりと筋肉質ですが。

ユーゴ・マルシャンは、もう何て言うのでしょう・・・明るく甘い雰囲気だけで、ありがとうございますと言いたいくらい(笑)そこから、ダイナミックだけども、柔らかで品よく踊る~。本来もっとぴったりくる演目があると思うのですが、「八菜さんに合わせてこれにしたのかな~、マルシャンていい人~」とお友達と勝手な想像を繰り出すほどいい人オーラに満ちあふれてました。

 

「マンフレッド」 マチアス・エイマン

演目変更で新たに加わった演目です。「超人的人物のマンフレッドが自己忘却を求める物語」とのことです。もうその通り!でした。高いテクニックは超人的人物を思わせ、時に切ない様子は確かに何かを求める人でした。そして、曲の間中踊り詰め。。。この強く厳しい演目を踊りきってくれました!!

 

ここ数年パリオペからは離れていて、映像で見るくらいで・・・エトワールも知ってるのはベテラン勢くらいになってました。ここに来て、こんな美しく華やかな男性エトワールがたくさんいたなんて!!と遅まきながら開眼!立ってるだけで素敵!みんなたふたふ~袖のお衣装でしたが、そのたふたふ袖が似合いすぎる!

どの演目もダンサーも素敵で・・・記事を書くなら(笑)「パリオペラ座 疾走する煌めき!」と題をつけますッと思う、煌めきでした。久しぶりに出待ちして、感動したことを伝えたい!サインいただきたい!と思いました。

 

 

「バレエスプリーム」西宮公演 2017年8月1日 プログラムC

 

パリオペとロイヤルが合同ガラなんて!兵庫でも公演がある!!!一緒に見られるなんて!

この公演を一言で言うなら・・・「極上の煌めき 至福の時」でしょうか。

 

それでは、第1部英国ロイヤル組からいってみます。

私は、どちらかと言うとロイヤルの方が好きですが・・・プログラムCの演目上少々分が悪いように思いました。また、怪我人が出て来日ダンサーに変化があり、その意味でもこちらの方が分が悪かったようです。もちろん両バレエ団を比較する企画ではありません。両方のよさをそれぞれ堪能するガラです。しかし、結果としてそうように思ったのも事実です。しかし、そのちょっと分の悪い感じをはねのけたのは・・・マックレー&サレンコです!!!!

 

「ラプソディ」 ヤーナ・サレンコ  スティーブン・マックレー

ラフマニノフの美しい曲に乗せて、美しくも強いテクニックが必要な作品です。流麗かつ壮大で美しく、尚かつマックレー先輩は(敬意を表し先輩呼び・笑)素晴らしいテクニックも見せてくれました。

テクニシャンというだけでなく、神々しく、女神を呼び覚ます神のような雰囲気でした。

サレンコもまた技術のしっかりした人という印象でしたが、凜として優雅でした。二人の雰囲気もぴったりでした。ガラ用に少し変えてたのかしら・・・?とても素敵でしたが、初演のバリシニコフが最後のポーズで「it's easy」と言ったとか言わないとか・・・のお茶目な要素も欲しかったです。

 

「ジゼル」第2幕よりパ・ド・ドゥ 高田茜  ベンジャミン・エラ

こういう物語性の強い物をガラで切り取って踊るのは難しいと思いますが・・・茜さん、素敵に踊ってました。そして、この人こんなにも高く飛ぶ人だとは!!!驚きでした。そして長い手は雄弁でした。ウィリーらしいスタイルを作り、アルブレヒトを守る盾となる。全幕で見たかった。

ベンジャミン・エラは・・・何と言うか、まだこれからの人なのでしょう。アルブレヒトらしさ、雰囲気、パートナーを美しく見せること。今後に期待します。

 

「アイ・ガット・リズム」 スティーブン・マックレー

素晴らしいータップ!!タップも素晴らしい上に、バレエのテクニックもあるんですもの!素敵すぎる!これは心が踊りました!!

 

「白鳥の湖」第2幕よりパ・ド・ドゥ 金子扶生  フェデリコ・ボネッリ

んー何と言うか、正直いまひとつでした。金子さんは怪我から復帰間もないというようなことをお友達から聞いたのですが、そのせいでしょうか・・・全体が硬く、特にポールドブラ。

ボネッリはプリンシパルなのに、この2幕のパ・ド・ドゥではほとんど踊らない場面ですし・・・何だか消化不良。

 

という訳で、しっとり系の演目かぶり、踊らないプリンシパル、怪我明けの人、これからの人・・・で、少々パッとしないように私には見えてしまったロイヤル組でした。

とは言っても、アシュトン作品、演劇性の強い作品とロイヤルらしさは出てたと思います。でも、ガラですもの、ドンキとか、黒鳥とか、海賊とか・・・・わぁーーーって高揚するような作品を見たかったと思うのも事実です。

 

ずきゅんとやられたパリオペ組はまた後日で・・・。