【QUICK Money World】QUICKが公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(7月29日18時時点)によると、7日移動平均で見た東京都の新規感染者数は8月第2週(7~13日)が感染拡大「第7波」のピークとなりそうだ。日付ベースのピークは8月3~5日前後とみられる。ピーク時の新規感染者数は28日時点の予想より減り、4万人台の前半になると見ている。お盆休みの影響を予測モデルに反映したところ、検査数の増加などで8月第3週(14~20日)に再び感染者が増える可能性がある。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。29日の東京都の感染者数は3万6814人だった。先週の金曜日(22日)より1819人の増加で、金曜日として過去最高だ。
一方で動的予測によるピーク時の感染者数は徐々に下がっている。従来は5万人台に達すると予測していたが、現時点の予測は4万人台の前半だ。検査に殺到する動きがやや沈静化したほか検査キットの不足などが要因とみられる。
■病床使用率が急上昇
東京都の病床使用率は53.3%。7月27日に4カ月半ぶりに50%を超えた。6月に10%台だった病床使用率は第7波の拡大とともに急上昇し、東京都は警戒レベルを4段階のうち最も深刻な「赤」まで引き上げた。入院治療を受けているのは重症化リスクが高い高齢者が中心で、その他の若者などは宿泊や自宅療養となっている。東京都民の60人に1人がいずれかの方法で療養している。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して算出する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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