先日米軍の定める第一線救護、TCCC(ティーシースリー)を受講したので、復習がてら要点を書き出して行こうと思う。まぁ飯でも食いながら読んでくれ。いややっぱり飯はやめとこうかグロいから。
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TCCCは救護活動に必要な行動と優先度を“MARCH”と簡潔に現している。これは
Massive bleeding(大量出血)
Airway(気道確保)
Respiration(呼吸)
Circulation(循環)
Hypothermia(低体温症)
の頭文字を繋げたものであり、第一線救護における対処すべき事項とその順番を列挙したものである。
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これは腕や脚等に対して使用される機材で、強く締め付ける事によって血行を止め、出血を止めるという甚だ乱暴な仕組みである。
ここで多少心得のある人は「あれ、これって結構危険な処置じゃね?」と思う筈だ。その通り実際リスクを伴う止血方法である。
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血流を止めるという事は、傷口のみならずその先の部位に至る血流までも止めるという事だ。これは即ちエコノミークラス症候群のような症状や、最悪の場合その部位の壊死すら引き起こす危険性すら孕んでいる。
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だがこの処置が必要な事態は、「そんなリスクより死ぬ可能性の方が高い」という抜き差しならない事態なのだ。TCCCでは大量出血を「3分以内に止血しないと死ぬ」としている。壊死を心配するより要救護者の命が危ないという、極めて切迫した状況で行われるのが止血帯による止血と理解していただきたい。
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「そんなハイリスクな止血方法おっかなくてできるかよ」とお思いだろう。僕も思った。なのでTCCCは止血帯による止血が必要な状況を具体的に示している。
・鮮やかな赤い血が服を濡らす程大量に出ている
・脈拍に合わせて傷口から血液が吹き出している
・腕、脚が吹き飛んでいる
ざっくりこの3つだ。
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止血帯の使用方法については各人ググって貰うとして、具体的な使用には2種類ある。通常の使用法と「緊急使用」である。通常使用は出血部位より2〜3インチ、指3本分くらいの心臓に近い位置で緊縛する。これはCAT使用による前述のリスクを極限する目的である。
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緊急使用については、そんな3インチとか測ってる暇ねーよ!という緊迫した状況(敵の砲撃中等)で行われる。この場合、腕なら上腕部の脇付近、脚なら鼠蹊部付近等、とにかくその部位の心臓に最も近い部位で緊縛止血を行う。その上で後方に運び、その後もっと丁寧な処置を行うという考え方だ。
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止血帯による止血とは別に、TCCCには「ガーゼ及び圧迫包帯を使用した止血法」が存在する。これは止血帯が使用できないような場所からの出血(鼠蹊部、肩部等)に使用される方法だ。これがまーグロい。ざっくり言うと、ガーゼを傷口に突っ込んで止血する」という方法だ。
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これは傷口の方向を把握し、ガーゼボールをより確実に傷口の最奥まで送り込む事を目的としている。傷口の方向が分かったら、その方向にガーゼボールを突っ込み、次いで残りのガーゼを突っ込んで傷口を埋めて行く。絶対痛いと思うが、こんな処置が必要な時点でそんな事言ってる場合じゃないんだろう。
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兵隊の持つAFAK、JFAKに内蔵されているガーゼには止血を促す成分が含まれているが、もしこれを使用して先述の止血法を行って尚出血し続ける場合、突っ込んだガーゼを全部摘出(うげぇ)した上で新しいガーゼを突っ込み直すという、考えるだけでぞわぞわする方法を取ることになる。
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注意するべきは、もし要救護者の出血部位が腹部、胸部、背部であった場合、この止血法を行ってはいけないという事だ。ご存知の通り胴体内には多数の臓器が格納されており、またそれらを治める為に空洞構造となっている。
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そこにガーゼを突っ込んで止血しようとするとガーゼが無限に必要となり、またガーゼが内臓を傷付ける可能性すらある。最低レベルのTCCCにおいて、胴体の損傷及び大量出血についてはできる事は限られている。とにかく創傷部を圧迫して流血を抑え、臨場した救護要員に状況を伝える事だけだ。
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気胸を防ぐためにシールを貼って云々、というのはTCCCのもう一つ上のレベルの話であり、クソ雑魚モブの我々にできる事はこれが限界である、という事だ。
A以降の復習はまた明日以降ね。ねゆ。
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補足: TCCCは治療行為の難易度によって幾つかのレベルに分けられており、今回僕が紹介してるのは“All Survice members”という一番初歩的なレベルのものである。
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補足2: 創傷部の奥に異物(銃弾や砲弾片等)が残留していた場合、これを取り除いてはならない(新たに出血する可能性がある為)。そのままガーゼを押し込んで、摘出については衛生要員に一任する。
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補足3: ガーゼ詰め込み(パッキングと呼称)及び圧迫包帯を用いた止血を行った場合、傷口から先の部位への血行を阻害しないよう注意しなければならない。患部でダイレクトに止血を行っており、血流阻害によって止血を試みる止血帯の持つ壊死などのリスクを負う必要は無い為。
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A解説はこちら。
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副赤@ 新刊製作中。
@ATOR86
·
ではTCCCの定めるMARCHのA、Airway(気道確保)について解説する。長くなったので別ツリーに。
そしてここから先「これ自動車教習所でやった奴」ってのがぽこぽこ出て来る。気道の確保については軍も民もそれ程変わらないらしい。それもそうか、民間人と軍人で身体の構造が違うって訳でもないしな。
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