灯による実験の合間、普段の黒いラバースーツ姿で施設内を歩いてるくのこ
このかが育てている噴水蔦の世話をするべく、くのこは灯が作った専用の肥料と水を持って栽培エリアへと向かっていた

「肥料に何か入れてるのかな？水にも？…んー見た目は普通だけど」


　扉を抜けた薄暗い部屋の奥、床や壁…天井にまでビッシリと生えた緑色の蔦、その中心の土が見えてる部分に肥料と水を撒く
それを感知した周囲の蔦は植物とは思えないように蠢き出し、辺りを探すような動きをし始めた


「んっと…ふふ、残念だけど今日は実験の日じゃないからまたね、その時にはよろしくね」

　蠢く蔦に話しかけるようにして部屋を出ようと振り返った時


　ボタッ

「ひゃっ！？」

　くのこの頭に何かが垂れ落ちてきた

「んぇ…なにこれ？ネトネトして……んぶっんんん！！？」

　頭上に垂れ落ちてきたそれはそこそこの粘度があり、薄いオレンジ色…一言でいうと樹液のような物だった
そして粘液が降ってきた方向、上を向いた瞬間くのこの顔面に樹液がベチャっと降りかかってきた


「んぷはっ…ん、なにこれいつのまに…」

　くのこが動く度に足元からはネチャ…ヌチュッ…と粘り気のある水音が鳴っていた
入ってきた時にはなかったはずの粘液、それがいつのまにか床と天井にベッタリと張り付いていたようだ

　そして踏み入れた樹液の水たまりはくのこの足を覆うと引き抜く事はおろか動かす事もできないほどガッチリと固定されてしまった

「あ、足が…動けないよこれ、このかの改良ってこの事なの？これって多分あれだよね、噴水蔦が体を固める樹液と同じ…だよね？」

　何度も噴水蔦によって生きた噴水にされた事のあるくのこは樹液の正体の予想はできていたが、それがどう動くのかは未知数だ


「あっ天井からも…腕に絡まって……っ！」

　床の樹液によって動きを封じられたくのこの体に向けて、天井の樹液が触手状に変形して両腕に絡みつく
それに合わせるように床の樹液からも数本の樹液の触手が体に向かって伸びてくる


「んっ…んんっそこは…ん、でも今日はラバースーツ着てるからそこには入れないよぉ」


　床からの樹液の触手はくのこの下半身に伸び、ラバースーツ越しの割れ目のスジに向かってグリグリと押し込むように動いていた
しかし炭素繊維を含むくのこのラバースーツは非常に伸縮性が高く、とても丈夫な事もあって樹液が押し込んだ程度で破けることはない

「あっんっで、でも…そんな擦られちゃうと…んんっ、んぁっ…む、胸は着てても守れなっ……あんっ」

　膣への侵入はされなくともグリグリと擦られ、割れ目の頂点に浮き出た小さな突起や胸への刺激は防げるわけではなく
次第に甘い声に変わり呼吸も荒くなっていく、感じてきているせいか乳首もしっかり固くなり、ラバースーツをツンっと押し上げて主張している


「んん…そんなグイグイ押してもっ…入らないってば……」

　ラバーの壁は堅く、触手は膣口やお尻など侵入部位に向かってグリグリと強く押し当てるもラバーに守られたくのこの体内に入ることは叶わなかった






　そんな事が少し続き、くのこの呼吸もかなり乱れ始めたころ

「はぁ…はぁっ、んん…ぁあっ……あぶっ！？んんっんんんん！！！！？」

　突如天井から伸びていた樹液の触手がくのこの口に入り込んできた、下がダメなら上で我慢といったところなのか

「んっじゅぶっ…んぶっんんんっ…！！」

　口に入り込んだ樹液の触手は口内を樹液で満たして喉奥まで突っ込むと引き抜き、再び樹液でネトネトになった口に突っ込むような動作をしてくる

「あっ…んんっんぶっじゅぷ…っんっんんっ」

　繰り替えす度に樹液が量を増していく、それに伴い樹液の触手の太さも増していく
くのこの口が限界まで広げられると口を閉じる力が上手く入らず、ネトネトとした触手の思うがままになっていく


「じゅぶっ…んっおごっ！？」


　そして、樹液の触手はグボッと音を立て、くのこの口からさらに奥の食道にまで侵入してきた
急な衝撃に苦しげな声を上げたくのこだったが、樹液が体内に流れ込んできたと頭が理解する頃には樹液で胃は満たされ、くのこ体は更に奥へと侵略されていた

「んぐっ…んっんんっ」

　口は樹液で塞がり呼吸もままならない状態でも外の樹液の触手の動きは止まることはなく
くのこの股間では樹液の触手がジュルジュルと音を立てて割れ目を擦り
胸では樹液が表面に張り付いて蠢き、ヌチュヌチュと乳首を舐めるように責め続けている


　そしてなおもズブズブと口に流れ込む樹液、入り込んでくる樹液の量はつまりそのままくのこの体を突き進んでいる証拠でもある

　ここでくのこは樹液の目的を理解した

（もしかしてこの樹液、私の中を通ってラバースーツの中に入るつもり！？）

　そう、樹液はラバースーツに守られたくのこの体を外から攻略することを諦め、くのこの体内を通ってラバースーツの内部を目指していた

「んん！！んんっ…んぶっん、じゅ…じゅぶっ」

　樹液の意図に気づいたくのこは抵抗を試みるが圧倒的な樹液の量、そして触手状になった樹液の硬さにはなんの効果も示すことはできなかった


　そして体内を突き進んだ樹液の触手は大腸を抜けて直腸をネットリとした樹液で満たし始めた

「んっ……んんーーーーーーーーーー！！！」


　お尻から伝わる圧迫感に悲鳴を上げるも口を満たす樹液によって声にはならず

ついにそのまま樹液はくのこの体外へ抜け出し、ラバースーツの内側に入り込むことに成功した

　体を貫通しきった樹液はそのままラバースーツ内を樹液で満たし始め、何本もの触手を形成すると全身に向かって伸ばしていく


（んっぁあ…生暖かいのがアソコに…んぁああ、ま…前にもっぁあああ！！）

　ラバースーツの内側で形成された樹液の触手は外から見てもわかるほどしっかりと形作られ、全身をウネウネと蠢いているのが見てとれる
割れ目付近ではピッチリと閉じていたスジが割広げられているのが見れる、膣へと向かう樹液の触手は太く大きな物なのがわかる

（え？あ…体が動かされて……私どうなって？）

　くのこの全身はいつのまにか床の樹液と天井の樹液によって完全にコーティングされてしまい、ラバースーツの内側も全体に樹液が行き渡っていた
その樹液によってくのこの体は操られるように姿勢を変えていく、両腕は頭の腕で交差させられ両脚は持ち上げられたまま固まった

　それはまるで触手に思うがままにされる股間を見せつけるかのような恥ずかしいポーズ、しかし固まった樹液はビクともせず抵抗することはできない

（か、体は動かせないのに……触手は動いて…！！）


　外側は固い樹液でコーティングされているがラバースーツ内の樹液の触手はヌルヌルと動き、動けないくのこに容赦ない快楽を与えていく


（口も動かせなくて息もできないのに苦しくない…固めた人から養分を取るために生きたオブジェにする植物なのは変わらないんだね…）


　くのこは全身をキラキラとしたツヤのある樹液によって完全に覆い尽くされたまま固められ
垂れ下がったスカートだけで地面と固定されているまさにオブジェといえる状態




　口の中は樹液に満たされていた時に大きく開けた状態のままコーティングされ、舌や歯も樹液で固まっている
樹液の触手が通っていった喉やその先の粘膜は筒状に押し広げられた状態で固まり、艷やかな樹液でコーティングされた配管状態になっている

　全身を隙間なくギッチリと包まれた状態で固まった体では呼吸を自力ですることはできず、肺の内部をコーティングしている樹液によって行われる


もはや今のくのこは固まった樹液によって生かされ、主である噴水蔦のために体液を提供するエサでしかない