《運命を変えたいなら、神浜市にきて。》
幸運。これ以上ない好機。その声を聴いたとき、私はそう確信した。この時間軸はうまくいってる方。まどかが魔法少女にならず、巴マミもあの魔女に頭を食い千切られず、美樹さやかも順当に強くなり、佐倉杏子とも接触した。それにこのパターン。今度こそ、まどかを救えるかもしれない。
神浜市において、魔法少女は魔女にならず、代わりにドッペルが発動する。さらにうまくいけばこの自動浄化システムが世界中に拡散し、インキュベーターも放逐される。私がこのパターンの時間軸に入ったのは今回で三度目。
一度目はワルプルギスの夜との戦いでみんな死んだ。
二度目は…まどかは人の悪意に殺されたようなもの。
もう失敗したりしない。まどかを死なせない、殺させてなるものか。
ならまずどうすべきか。自動浄化システムを広げやすい位置に行くしかないでしょう。マギウスの翼…その幹部級。梓みふゆのような立ち位置を目指すべきでしょうね。
マギウスに取り入るために神浜と見滝原を往復する日々が始まった。そして少しづつ、確実に状況が悪くなっていった。発端は杏子とさやかの争い。それを止めるためにまどかがさやかのソウルジェムを投げ捨て、ソウルジェムこそが魔法少女の魂と判明した。
さやかは自暴自棄となり、マミの静止も通じず転がり堕ちるように破滅に近づいていった。私がさやかを見つけたのは神浜の駅。その時はもうすでにさやかは
本来なら2回目のようにさやかがいろはたちを助けに行けば望ましい展開にはなったのでしょうけど、そこは仕方がない。何より自動浄化システムを広げる中心的立ち位置に近づけばより確実にまどかを助ける道に近づける。なら次はまどかをどうすべきか。口酸っぱく契約のリスクを教えてるけどあの娘のことだからいつ契約してしまうかわからない。…そうね、被膜がありインキュベーターの入ってこれない神浜で、保護してもらおう。
目星を付けるべきはいろは達みかづき荘。彼女らなら確実にまどかを守ってくれるでしょう。そのためにいろはに接触しようとしたのだけど…
なら次は"その後"だ。神浜に残った自動浄化システムを強奪するべく二木の魔法少女が攻めてくる。それだけならまだいい。問題は佐鳥かごめ。彼女が魔法少女を広めたばかりに全世界で魔法少女の迫害・利用が始まる羽目になった。ネオマギウスもその要因の一つではあったらしいが、まず広めるリスクのほうを潰す。
……………いた。神浜での魔女大量発生の時に見たことがある。時間を止めて頭に銃弾を撃ち込む。これで一つリスクを潰せた。まどかを守るために必要なことよ。これで…え?
銃弾が黒い帯に包まれるようにして拭い去られる。さらに横から何かが落ちて積み重なるような音。
「なんか、きな臭いとは思ってたんがなぁ。」
――想像以上に厄介なようね。
「あたりにいた黒羽根共はのしておいたし…後はテメェだな。」
「直接人ぶっ殺そうとしてんならその時点でアウトだよ、ほんとのところは何が目的だ。返事によっては――」
黒い魔法少女の手に剣が現れ、その貌は黒い仮面で隠される。
「まぁ口を割らないのは目に見えてるか。」
眼にもとまらぬ速さでの斬撃。とっさに盾で防ぐも、力が強い、押し込まれるッ!今は逃げるのが先決。どこかに糸がつながれてるはず。
「切ろうとしても無駄だよ。どこにあるかわからんものを探そうと時間の無駄さ。それに強度には自信があるんだ。」
神浜の路地裏、夕日が差し込む中、二人の魔法少女が飛び上がる。戦いの始まりだ。
・暁美ほむら
神浜経験三度目(デデドン!
そして一言足りないコミュ弱。
これからレポートと実験でクソほど忙しくなるので失踪します
本編第一部終了後、何が見たいですか?(実現するかもしれないししないかもしれない)
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ハードモード1週目
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第二部徹底抗戦ルート
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第二部
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祈りと弔いのハロウィン城