石川県の馳知事も「支援を受けていた」と明らかにしました。安倍元総理の銃撃事件を受け、次々と明らかになっている『旧統一教会』と政治家との関わり。専門家は「透明性の確保が必要だ」と指摘しています。
馳知事:
「数多く団体からご支援をいただいている中のひとつ」
26日開かれた定例記者会見。この中で馳知事が明らかにしたのは、旧統一教会との関わりです。
7月8日、安倍元総理が銃で撃たれ死亡した事件。殺人容疑で送検された山上徹也容疑者は…。
<山上容疑者の供述>
「母親が入信した旧統一教会に恨みがあった。安倍元総理とつながりがあると思い犯行に及んだ」
この事件をきっかけに明らかになったのは、旧統一教会と政治家のつながりです。
岸防衛相:
「統一教会の皆さんは何人かは存じ上げています。お付き合いもありますし選挙の際にもお手伝いいただいています」
末松文部科学相:
「パーティー券等についても購入した事実もあるというのは事務所から聞いている。メッセージを送った事実もあろうかと思う」
それは北陸でも同じです。
新田富山県知事:
「一昨年の知事選で応援を受けたことは事実です」
杉本福井県知事:
「祝電を打たせていただいたということはうっすらと記憶にあります」
そして26日、石川県の馳知事も…。
馳知事:
「支援は受けた。金銭の授受はありません」
Q.政治家として見極めは難しいのか?
馳知事:
「正直、難しいです。名前を売りたい、票も欲しい、できれば応援してほしい。ただその政策判断をゆがめるような付き合い方はよくない」
しかし今後の付き合い方については…。
馳知事:
「距離感を相談しながら判断していく必要があると思う」
30年前まで旧統一教会の信者で、政治思想史を研究している金沢大学の仲正昌樹教授は…。
仲正教授:
「昔も内部に向けては(議員が)ほとんど信者になっているという言い方をしていたんです。内部の信者を鼓舞するためにそういうことを言っていたし、議員たちも教会の内部で言うくらいは容認していたんだと思います」
今後の政治家と宗教団体のありかたは透明性の確保が必要だと指摘します。
仲正教授:
「宗教団体含め特殊な理解や価値観を持っている団体との関係というのをなるべくオープンにすると、その方向でみんなが変化していけばいいんじゃないかなと思います」