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【メーカー探訪】MOON GUITARS ~PGM乳井和彦氏の歴史と経験から生み出される珠玉の名器たち~

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 職人の道具とネックポケット

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2Fに上がってすぐ、「今、すべて任せられる人」と乳井氏が全幅の信頼を置く吉田恵一氏が作業中。

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乳井氏、吉田氏からPGMの「命」とも言うべくき職人の道具を見せて頂きます。

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ノミ、カンナたち。

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ネックポケットを細かく調整するためのノミ。
「使い方」がポイントとの事で、その使い方をマスターするにはかなりの時間がかかるそう。

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このネックポケットのRのところですね。

以前他社のビルダーが修行に来たとき、「こんなことまでやるんですか!?」と驚いたそう。
PGMではそこまで細かく設置面にこだわるんです。

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PGMでこだわる設置面は画像の赤い矢印のポイント。
青い矢印(ポケットの側面)においては、多少の隙間はさほど問題にはならないそうです。

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というのも、弦が張られると白矢印の方向に力が働くため、とのこと。
「それ以上は企業秘密だなw」と乳井さんは笑います。
もっと知りたい...

「面(ツラ)」が大事

ふと視界の隅にピックガードの山が...

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「あぁ、それね...、ウチでカットしてるんだよ」

全部ですか!?

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「市販のピックガードを買って付けると、『面』がみんな一緒になっちゃうんだよ。」
「自分のところで削るとさ、その楽器に合わせて『面』を作ってあげられるでしょ?」

ネックポケットのところももちろん削って仕上げできるという事です。
そういった所まで細かくこだわるからこそ、生産数は少なく、ハイクオリティな楽器が出来上がるわけですね。

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おや? 35周年モデルで使用していたピックガード?

実はこれはその元になっているピックガード。

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35周年モデルは生産数がかなり少なかったモデル。そのためブラスピックガードは実は乳井氏がすべて磨いたそうです。

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「これで真っ黒になりながら磨いたんだよ~」

とおっしゃるお顔はとても嬉しそう。
乳井氏、本当にギター作りがお好きなんですね。

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