2022/03/12
21:17:11
このかが持ってきた異様な物それは?
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こ「説明するよりも早いしわかりやすいでしょ…?」
灯「なっ…これっ!!」
アクリルスライムが灯に向かってその体を膜の様に広げて飛びかかった
頭から一気に包まれて後ろに倒れた灯は床に広がっていたスライムに尻もちをついたまま逃げることができず
徐々に迫ってくる透き通ったスライムの膜を見つめる事しかできなかった
このかが言うとおり「体験した方が早い」というのは灯がよく千紗達に使う言葉だ
普段は自分で物を作ってそれを理解した上で言っている言葉だったが
今の状況は素材以外の全てが謎、というか急にスライムが出てきて体験しろというのが無理のある話
こ「大丈夫、灯の樹脂を使ってるスライムだから…勝手に動いてくれる」
灯「それは大丈夫って言えるっん……んぶっ!?」
迫ってきた膜は体に吸い付くようにして張り付いて隙間なく覆っていく
それは足から上に進んでいき、ついには顔も容赦なく透き通ったスライムに包まれる
アクリルスライムはそのキレイな見た目に反して重く硬い質感で、まるで水飴のような粘性を持っていた
そんな物に頭から足先まで体の全てを包まれた灯、どうにか動こうと体を動かしてもゆっくりとしか動けなくなっていた
こ「完全に固まっちゃうのと違って自由があるようでないその感じもまたいいでしょ…?」
灯「んんっ……がぼっ(これ、くっ口に入ってきて…!!)」
こ「それどころじゃなさそう…もちろん体の中も全部やってくれるからね」
灯の口の部分を覆うスライムがズルズルと吸い込まれるようにして口の中へと流れていくのが外からでもよくわかる
グチョグチョとスライムが蠢く粘着音だけが響く部屋の中でこのかは静かに固められていく灯の様子を観察していた
灯「んっんんんっっ………っ!!」
スライムの中でうめき声を上げていた灯の声が急に途絶えた
灯(あ、喉も肺も固まって…)
今や灯の口から喉はアクリルスライムによってコーティングされたただの筒になり
それどころか侵食は肺にまで及び、内部を固められた灯の肺はただの袋と化して呼吸の管理権すらも奪われた状態になっていた
呼吸のための動きも一切必要ない状況になり、空気が入らなければ声も上げることもできず例え空気があろうと震える筈の喉はアクリルによって固められている
灯はただただアクリルスライムの膜越しに歪む世界を見つめているしかなかった
こ「だんだん形になってきてるね、まぁ見えないと思うけど…」
灯を取り込んだアクリルスライムは徐々にその形を整え、最初は覆い被さっただけだったそれが今は灯の形に整えられ
余分なアクリルが下部に広がって土台を形成しはじめていた
それと同時に灯の目の前を覆っていたアクリルも薄くなり、歪みの少ない外の世界が見えるようになってきていた
しかし厚みが減っていても硬さは変わらず、薄く均等に覆ったまま灯の動きを制限していた
灯(ほんと…動けそうで動けないこの感じ…、にしても肌に触れてる部分は粘り気を感じるけどさすがにこのラバー生地までは入り込めないみたいね)
灯の身につけているラバー質のブーツやインナーはあらゆる物を付着させない加工がされており、今回の様に全身を包まれては意味はないが
それでも染み込んだり潜り込んだりしてくることはなく、全身がスライムに包まれた今でも肌に感じるのは粘つくスライムではなくラバーの質感だった
パキッピキキッ
灯(あれ、体が…?)
こ「形が整ったみたから仮硬化が始まった…」
灯(仮硬化…?)
こ「多分聞こえてるから説明する、まだまだ終わりじゃないから…」
灯(説明になってな…っんん!!!?)
今まで僅かながら動かせていた体の自由が完全になくなり、今やピクリとも動かせる場所はなくなった
だが灯の口の部分、ここだけが今も変わらずスライムが口の中に流れ込むような動きが続いており
つまりその分量だけ灯の体を通っていた、そして灯の体内を満たして出口にまで到達した
腸を満たしたアクリルスライムは止まることなく進み続けて直腸を抜けてラバーに覆われ守られていた内側、お尻から飛び出した
今もなおドロドロと口に流れ込んでくるスライム、そしてそれと同じ量のスライムが広げられて固まったお尻から溢れ出す
完璧な守りと思われた撥水ラバースーツは口を介して内側から侵食される事となった
灯(う、内側から覆うつもり!?)
肌をピッタリと覆うラバーの隙間、そこに生暖かいアクリルスライムが広がっていくの感じる
灯(うぅ、ニュルニュルして……)
内側に広がっていくアクリルスライムはお尻を包み込むと胸にまで広がり、両腕も肌を直接コーティングされていく
そしてラバーに覆われた内側全てに行き渡るとパキパキと仮硬化によって固められていく
内側の仮硬化も終わると口に流れ込んでいた動きも止まり、口内を満たしていたアクリルスライムが歯や舌などに薄く広がって固まった
灯(う…まだ感覚的に固まってなかったけどここまでピッチリ覆われて固まっちゃうともはや完全に私も「物」だね)
こ「口に流れ込んでたのも止まった…あとはスライムのコアが抜ければ完成だから…」
灯(体の外も中も全部固まるってこんな感じなのね)
仮硬化によって固まったアクリルスライムの中に漂う赤いコア、どんなに硬く固まろうともこれはスライムの体である事は変わらず
コアが触れている間は流動する固体状態にあり、硬く固縛しながらもスライムの意思によって柔軟に形を変えられる状態になっている
そしてそのコアが離れた時、スライムの体として分離した時が…
グポッ
と、くぐもった音を立てて赤いコアが分離した
バキンッビキキッ…!
その途端に分離された灯を包んでいる方が急激に硬化が始まった
灯(んぐっ!!か、体がっ固まる!!)
こ「どう?本硬化の感覚は…?」
灯の作り上げた樹脂を素材としているとはいえ、魔界の生き物であるスライムと掛け合わされた未知の成分
その強度は金属よりも高く、数ミリの膜であろうとも人の力で壊せるようなものではない
そんな液体に全身を包まれて更には体内さえも満たされ固められた灯の体はコアの再融合以外で取り出すのは難しいだろう
こ「コアが抜けてもスライムの体としての役目は続くから安心して、動けないだけだから…」
楕円の台座に刻まれた硬い光沢を放つアクリル彫刻と化した灯
できあがったそれをこのかが周りをグルグルと観察していると
ロ「え?灯さんがなんで固まって?」
こ「あぁ、樹脂の除去が終わったんだ…灯の固まった姿、珍しいでしょ?」
アクリルによってイスの様に固められていたロナが体の処理が終わったようで部屋へ戻ってきた
ロ「そ、そうですね…初めて見ます」
こ「……千紗は?」
ロ「えっと、私より固まってる部分が多いから少し時間かかってるのかも」
こ「そっか…じゃ、ロナも灯と一緒にしてあげる」
ロ「え?」
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こ「説明するよりも早いしわかりやすいでしょ…?」
灯「なっ…これっ!!」
アクリルスライムが灯に向かってその体を膜の様に広げて飛びかかった
頭から一気に包まれて後ろに倒れた灯は床に広がっていたスライムに尻もちをついたまま逃げることができず
徐々に迫ってくる透き通ったスライムの膜を見つめる事しかできなかった
このかが言うとおり「体験した方が早い」というのは灯がよく千紗達に使う言葉だ
普段は自分で物を作ってそれを理解した上で言っている言葉だったが
今の状況は素材以外の全てが謎、というか急にスライムが出てきて体験しろというのが無理のある話
こ「大丈夫、灯の樹脂を使ってるスライムだから…勝手に動いてくれる」
灯「それは大丈夫って言えるっん……んぶっ!?」
迫ってきた膜は体に吸い付くようにして張り付いて隙間なく覆っていく
それは足から上に進んでいき、ついには顔も容赦なく透き通ったスライムに包まれる
アクリルスライムはそのキレイな見た目に反して重く硬い質感で、まるで水飴のような粘性を持っていた
そんな物に頭から足先まで体の全てを包まれた灯、どうにか動こうと体を動かしてもゆっくりとしか動けなくなっていた
こ「完全に固まっちゃうのと違って自由があるようでないその感じもまたいいでしょ…?」
灯「んんっ……がぼっ(これ、くっ口に入ってきて…!!)」
こ「それどころじゃなさそう…もちろん体の中も全部やってくれるからね」
灯の口の部分を覆うスライムがズルズルと吸い込まれるようにして口の中へと流れていくのが外からでもよくわかる
グチョグチョとスライムが蠢く粘着音だけが響く部屋の中でこのかは静かに固められていく灯の様子を観察していた
灯「んっんんんっっ………っ!!」
スライムの中でうめき声を上げていた灯の声が急に途絶えた
灯(あ、喉も肺も固まって…)
今や灯の口から喉はアクリルスライムによってコーティングされたただの筒になり
それどころか侵食は肺にまで及び、内部を固められた灯の肺はただの袋と化して呼吸の管理権すらも奪われた状態になっていた
呼吸のための動きも一切必要ない状況になり、空気が入らなければ声も上げることもできず例え空気があろうと震える筈の喉はアクリルによって固められている
灯はただただアクリルスライムの膜越しに歪む世界を見つめているしかなかった
こ「だんだん形になってきてるね、まぁ見えないと思うけど…」
灯を取り込んだアクリルスライムは徐々にその形を整え、最初は覆い被さっただけだったそれが今は灯の形に整えられ
余分なアクリルが下部に広がって土台を形成しはじめていた
それと同時に灯の目の前を覆っていたアクリルも薄くなり、歪みの少ない外の世界が見えるようになってきていた
しかし厚みが減っていても硬さは変わらず、薄く均等に覆ったまま灯の動きを制限していた
灯(ほんと…動けそうで動けないこの感じ…、にしても肌に触れてる部分は粘り気を感じるけどさすがにこのラバー生地までは入り込めないみたいね)
灯の身につけているラバー質のブーツやインナーはあらゆる物を付着させない加工がされており、今回の様に全身を包まれては意味はないが
それでも染み込んだり潜り込んだりしてくることはなく、全身がスライムに包まれた今でも肌に感じるのは粘つくスライムではなくラバーの質感だった
パキッピキキッ
灯(あれ、体が…?)
こ「形が整ったみたから仮硬化が始まった…」
灯(仮硬化…?)
こ「多分聞こえてるから説明する、まだまだ終わりじゃないから…」
灯(説明になってな…っんん!!!?)
今まで僅かながら動かせていた体の自由が完全になくなり、今やピクリとも動かせる場所はなくなった
だが灯の口の部分、ここだけが今も変わらずスライムが口の中に流れ込むような動きが続いており
つまりその分量だけ灯の体を通っていた、そして灯の体内を満たして出口にまで到達した
腸を満たしたアクリルスライムは止まることなく進み続けて直腸を抜けてラバーに覆われ守られていた内側、お尻から飛び出した
今もなおドロドロと口に流れ込んでくるスライム、そしてそれと同じ量のスライムが広げられて固まったお尻から溢れ出す
完璧な守りと思われた撥水ラバースーツは口を介して内側から侵食される事となった
灯(う、内側から覆うつもり!?)
肌をピッタリと覆うラバーの隙間、そこに生暖かいアクリルスライムが広がっていくの感じる
灯(うぅ、ニュルニュルして……)
内側に広がっていくアクリルスライムはお尻を包み込むと胸にまで広がり、両腕も肌を直接コーティングされていく
そしてラバーに覆われた内側全てに行き渡るとパキパキと仮硬化によって固められていく
内側の仮硬化も終わると口に流れ込んでいた動きも止まり、口内を満たしていたアクリルスライムが歯や舌などに薄く広がって固まった
灯(う…まだ感覚的に固まってなかったけどここまでピッチリ覆われて固まっちゃうともはや完全に私も「物」だね)
こ「口に流れ込んでたのも止まった…あとはスライムのコアが抜ければ完成だから…」
灯(体の外も中も全部固まるってこんな感じなのね)
仮硬化によって固まったアクリルスライムの中に漂う赤いコア、どんなに硬く固まろうともこれはスライムの体である事は変わらず
コアが触れている間は流動する固体状態にあり、硬く固縛しながらもスライムの意思によって柔軟に形を変えられる状態になっている
そしてそのコアが離れた時、スライムの体として分離した時が…
グポッ
と、くぐもった音を立てて赤いコアが分離した
バキンッビキキッ…!
その途端に分離された灯を包んでいる方が急激に硬化が始まった
灯(んぐっ!!か、体がっ固まる!!)
こ「どう?本硬化の感覚は…?」
灯の作り上げた樹脂を素材としているとはいえ、魔界の生き物であるスライムと掛け合わされた未知の成分
その強度は金属よりも高く、数ミリの膜であろうとも人の力で壊せるようなものではない
そんな液体に全身を包まれて更には体内さえも満たされ固められた灯の体はコアの再融合以外で取り出すのは難しいだろう
こ「コアが抜けてもスライムの体としての役目は続くから安心して、動けないだけだから…」
楕円の台座に刻まれた硬い光沢を放つアクリル彫刻と化した灯
できあがったそれをこのかが周りをグルグルと観察していると
ロ「え?灯さんがなんで固まって?」
こ「あぁ、樹脂の除去が終わったんだ…灯の固まった姿、珍しいでしょ?」
アクリルによってイスの様に固められていたロナが体の処理が終わったようで部屋へ戻ってきた
ロ「そ、そうですね…初めて見ます」
こ「……千紗は?」
ロ「えっと、私より固まってる部分が多いから少し時間かかってるのかも」
こ「そっか…じゃ、ロナも灯と一緒にしてあげる」
ロ「え?」
コメント
No title
モンジさん、どれだけラバースーツで体を守ろうとも塞ぐことのできない内側まで繋がってる穴が1つありますからね、ラバー+アクリルはビックリするぐらいテカテカしてるのでこれからも使いたいぐらいです~
彩│URL│2022/03/16(Wed)20:43:30│
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そしてやはり、加害者側だった灯が固まると珍しさもあって凄くエッチで素敵!
テカテカのラバーがアクリルで更にテカテカになっている質感とかもとてもよかったです!