学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省決裁文書の改ざん問題で、自殺した元財務省近畿財務局職員の妻が、改ざんを指示したとして当時の理財局長、佐川宣寿のぶひさ氏に1650万円の損害賠償を求めた訴訟は27日、大阪地裁で結審した。判決は11月25日。

 亡くなった赤木俊夫さん(当時54歳)の妻・雅子さん(51)の尋問が行われ、「佐川さんに法廷に来て、改ざんの経緯を話してもらいたかった。私は真実を知りたい」と訴えた。

 訴訟では、雅子さんは国と佐川氏に賠償を求めていたが、国側が昨年12月に約1億700万円の賠償責任を認めて終結し、佐川氏への請求が継続している。