【FUJIFILM】ハワイを感じられるギターを撮る
今までFUJIFILM純正のフジノンレンズを愛用しておりまし
昨年の12月11日に発売されましたトキナーの「atx-m 23mm F1.4 (フジフイルムX用)」です。
35mm換算で35mmの準広角レンズでしたので外に撮影に行こうと思っていたのですが、昨今のこういう状況という事もあり、
ESPの「Exhibition Limited 2018 STREAM-GT CTM EX18-26」というモデルになります。
ESPというブランドは昨年45周年を迎えるぐらい老舗の日本のギターメーカーになります。有名なものだとTHE ALFEEの高見沢俊彦氏の天使のギターを作ってるところと言えば分かる人もいるのではないでしょうか。
「Exhibition Limited 」と言うものは生産ラインの名前でアメリカのNAMM SHOW(楽器の新製品発表会&即売会)用に作られたギター(その2018年度版)という意味で「STREAM-GT CTM」というのはこの形のモデル名になり、「EX18-26」は型番です。長くてだいぶマニアックですね。
贅沢な木材を惜しみなく使っており、木材や木目が大好きな筆者にとっては最高のギターです。購入後さらにESPでデフォルト金属パーツだったピックアップカバーやノブ周りも木製のものにバージョンアップしてもらいました。
ボディのトップ材とバック材にはトラ目の出た「ハワイアンコア」が採用されており、光の角度によってトラ目が浮き出てきたり消えたりと、とても豊かな表情を持った一本です。
この材はハワイ諸島にしか生息しない材木で昔からハワイ産のウクレレやサーフボードなどに使われていました。ウクレレやアコースティックギターだと明確にカラッとした音色がわかるのですが、エレキギターだとアンプを通すので音色というよりも木目重視で珍重されることが多いと思います。この独特なトラ目の出方は木材フェチにはたまりません。
センター材には「フレイムメイプルが使われており、横から見るととてもきれいな木目が浮き出ています。バックパネルも「フレイムメイプル」が採用されています。
ピックガードは「キルテッドメイプル」で外周ラインに沿って「ハワイアンコア」が薄く丁寧に入れられています。エスカッションも「ハワイアンコア」、ピックアップカバーはトラ目のでた「カリン(花梨)」、コントロールノブはピックガードを踏襲した「キルテッドメイプル」と「ハワイアンコア」で製作してもらいました。
ネックは「バーズアイメイプル」が使用されています。こちらは木目が「鳥の目」に似てるところから「Bird’s(鳥の) eye(目)Maple」という名称がつきました。どうでしょう、鳥の目に見えるでしょうか?
木材に詳しい仲間内でもこのブツブツ感のある木目は結構好き嫌いが分かれますが、私は好きです。
指板は「エボニー」という硬い材で日本で言う「本黒檀」になります。仏壇とかにも採用されている日本にもなじみのある木材になります。
ポジションマークは「マザーオブパール(白蝶貝)」と「アバロン(アワビ貝)」を併せてブロックにしたインレイが採用されています。
ヘッドのトップとバックにはボディとマッチさせたトラ目が出た「ハワイアンコア」を採用。トップにはトラスロッドカバーは「フレイムメイプル」でモデルネームの「Stream」という刻印が入っています。ペグボタンは「バーズアイメイプル」。バックには「EXHIBITION LIMITED」を表す彫金されたエンブレムが入っています。
ナットに関しては、試してみたくて購入後ESPにお願いしてブラスのスキャロップにしました。Zemaitisなどに採用されていたもので各弦の振動を抑え分離が良くなるなどと言いますが、素人の自分にはあまり良くわかりません。ルックス的にカッコいいので良しとしています。
このモデル専用のハードケースは「ESP Exhibition Limited」と刺繍で入れられており、アクリル板で証明書が付けられています。これがまた重い。
鑑賞するだけでもうっとりしているのですが、どんどん弾いてあげていい音を鳴らし続けていってあげようと思っています。
木目とディテールを活かすために絞り値はF8を多用して撮影してみましたが、トキナーの「atx-m 23mm F1.4 (フジフイルムX用)」は広角レンズとはいうものの室内での物撮りでもとても奇麗かつ繊細に描写してくれました。
もうちょっとして外に撮影に行けるようになったらまたこのレンズを試してみたいなと思います。