感染急拡大を受け、鳥取県の平井知事は、「感染爆発」への懸念が強まったという認識を示しました。そして、医療提供体制や社会経済活動が大きく影響を受ける瀬戸際だとして、政府に対して抜本的な対策を強く求める考えを示しました。
20日の対策本部会議。これまで経験したことのない500人台の感染確認を受け、急きょ開かれました。
鳥取県・平井知事:
「ステージが全く変わってしまった。全国的に爆発的な感染に向かっている。この7月20日という日は、2年半におよぶ新型コロナとの戦いの中でも記憶に刻まれる日になるだろう」
今の感染急拡大について、鳥取県は、18日までの3連休で県外との往来が増えたためだと分析しています。現在の状況については、感染爆発の一歩手前にある状況だとして、新型コロナの特措法に基づき、県内全域に「感染防止特別要請」を出しました。期間は21日から来月31日までで、県民に対し、メリハリあるマスク着用や換気といった基本対策の徹底を求めています。
鳥取県・平井知事:
「(BA.5の感染力は)専門家は1.2倍とか言うけれどあんなものあてにしないでください。その程度の差ではない、全く違う感染力だと思った方が良い。政府としても抜本的な対策を考えたり、感染症としてBA.5とどう向き合うかについて真剣に再検討すべき時期ではないか」
平井知事はこのように述べ、BA.5による更なる感染拡大に強い懸念を示すとともに県独自の取り組みには限界があるという認識を示しました。そして、医療提供体制や社会経済活動への影響が強く懸念されるとして、全国知事会を通じ、政府に抜本的な対策を強く求める考えを示しました。
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