昨今、性的マイノリティーの人たちを総称するLGBTという言葉が広く周知されるようになりました。男性、女性だけに区別できない多様な性が存在しています。そして異性を好きになる人もいれば、同性を好きになる人、男性女性どちらも好きになる人もいます。性のあり方は、一人一人違う、「人の数だけ性のあり方がある」のです。

伊賀市に住む同性カップルは、「自分が異性愛者ということを振る舞い、嘘で固めていた」「かつては、就職して結婚するというレールから落ちないように必死になっていた」と半生を振り返りました。社会の偏見や差別を恐れ、ありのままに生きることができなかった過去があったのです。それでも三重県への移住をきっかけに、自分らしく生活している2人はこう話します。「こういう幸せのカタチがあることを発信したい」と。

伊賀市に住む同性カップル

三重県の高校生およそ1万人が回答した調査では、性的マイノリティーの生徒が約10%いることが明らかになっています。

三重県では去年4月に性の多様性を認め合う社会を目指して新たな条例が施行、そして9月には同性など性的マイノリティーのカップルを公的に認めるパートナーシップ宣誓制度も導入され転換期を迎えました。

性的マイノリティーの子を持つ家族

番組では県内に住む同性カップルや、性的マイノリティーの子どもを持つ親、そして、多様な性を全国に発信している三重県出身者などの姿を追いました。

自身の性のあり方を受け入れ生きている人たち、そして様々な生き方をぜひご覧ください。


社会には自分とは違う価値観を持つ人たちが集まっています。

「多様性社会において、自分と違う人に対して反対や否定から入るのではなく、どんな人なのだろうと興味を持つ姿勢が大切なのでは」と話した性的マイノリティーの人がいました。

 

番組を通して、多様な性、そして共生社会について考えるきっかけにしていただければ幸いです。


番組名:MTVスペシャル 十人十色 ~多様性の中で生きる~

放送予定日2022年3月21日(月・祝)18時~ 1時間


取材:報道制作部 川田真梨子



20年にわたってハンセン病問題を取材してきました。「三重県に療養所がないのになぜ?」「いつまで取材を続けるの?」…そんな声をよく聞きましたし、私もここまで長いスパンになるとは思っていませんでした。

最初は、“いくつもあるテーマのひとつ”として取材に入ったのですが、そんな生やさしいテーマではないということ、そして取材の中で次々と取り上げるべきテーマが浮上してきたこと、さらに、療養所で暮らす三重の大先輩に会いたくなってくること…そんな積み上げが「20年」ということでしょうか。

その取組を評価いただき、第29回坂田記念ジャーナリズム賞特別賞に選んでいただきました。それを受けて制作した番組が放送されます。

MTVスペシャル 島からの願い ~為さんとハンセン病、そして“コロナ”~

「為さん」とは、岡山県のハンセン病療養所で人生の大半を過ごした三重県出身の川北為俊さんのこと。

何度も応じていただいたインタビューから切りとった言葉が、“ハンセン病”の歴史を物語ります。

そして話題は新型コロナ感染者に対する差別の問題へ。なぜ差別が起こるのか、それはハンセン病に対するものとどういう共通点があるのか、感染拡大で状況はどう変わったのか、そして社会が考えていくべきことは…

療養所で暮らす三重県出身者や療養所の園長、職員、さらに弁護士の言葉を交えて考えます。

このドキュメンタリーは、5月31日(火)午後9時~放送です。

三重テレビ放送が、四日市出身の落語家さんや四日市市文化まちづくり財団と例年開催している「文治まつり」。

四日市にお墓がある初代桂文治を称える落語会です。

今回、開催17回目を迎えます。ゲストは、落語芸術協会会長で「笑点」司会者でお馴染みの春風亭昇太さん。

2004年に初回を開催したこの催しですが、コロナ禍などがあり、第16回からは2年半ぶりの開催となります。

当初は三遊亭円楽さんに出演いただく予定にしていましたが、円楽さんの入院により、同じ「笑点メンバー」である春風亭昇太さんが代わっての出演を快く引き受けてくださいました。

深く感謝するとともに、熱演を楽しみにしています。

また、この催しのトリは、桂福団治さん。

芸歴60年を越えるベテラン・上方落語界最古参で、4月の開催となった今回は、春にちなんだ大ネタをしていただく予定です。

そして、この催しのために、三遊亭円楽さんから来場者のみなさんにメッセージも届く予定になっています。

そちらもお楽しみに。

「第17回文治まつり」は、4月15日(金)午後1時30分から、四日市市文化会館で開催です。

東西の噺の競演をお楽しみく

昨今、性的マイノリティーの人たちを総称するLGBTという言葉が広く周知されるようになりました。男性、女性だけに区別できない多様な性が存在しています。そして異性を好きになる人もいれば、同性を好きになる人、男性女性どちらも好きになる人もいます。性のあり方は、一人一人違う、「人の数だけ性のあり方がある」のです。

伊賀市に住む同性カップルは、「自分が異性愛者ということを振る舞い、嘘で固めていた」「かつては、就職して結婚するというレールから落ちないように必死になっていた」と半生を振り返りました。社会の偏見や差別を恐れ、ありのままに生きることができなかった過去があったのです。それでも三重県への移住をきっかけに、自分らしく生活している2人はこう話します。「こういう幸せのカタチがあることを発信したい」と。

三重県の高校生およそ1万人が回答した調査では、性的マイノリティーの生徒が約10%いることが明らかになっています。

三重県では去年4月に性の多様性を認め合う社会を目指して新たな条例が施行、そして9月には同性など性的マイノリティーのカップルを公的に認めるパートナーシップ宣誓制度も導入され転換期を迎

2年ぶりに訪れた神戸では、この日も早朝から多くの人たちが手を合わせていました。

1月17日、神戸市役所横の公園。

27年前のこの日、大きな揺れが関西を襲い、これまでに6434人が犠牲になりました。

阪神淡路大震災です。

1月17日に開かれた追悼の集い(神戸市)

私は追悼の催しを取材するとともに、何人かの方にお話をうかがいました。

ある女性は「毎年来ています」と話します。

「当時の仕事場が三宮で、同僚、お客様、隣に住む人も亡くなり、生き地獄のような2日間でした」

そして、今を生きる人たちには「どこでどんなことが起こるかわかりません」と警鐘を鳴らしました。

また、同じく被災した別の女性は「(新型コロナの感染が拡大する前の)おととしまで、三重の桑名から毎年ボランティアに来てくれていた女性がいます。追悼の催しでは炊き出しをやってくれたり…。その人に『ありがとう』って言いたい」

このほか、“世代をこえて”伝える、“国をこえて”伝える重要性を語ってくれた方もいました。

彼らの真剣なまなざしに感動しました。

この特集は、2月2日(水) 午後5時40分からのニュース情報番組「M

視聴者の皆さん、2021年も大変お世話になりました。

報道制作局はいま、年末年始番組の制作・準備を急ピッチで進めています。

力を入れて取り組んでいる番組の一部を紹介しましょう。

まずスポーツ関係。

三重とこわか国体・大会は中止になったものの、式典で披露するために進められてきた様々な取組を紹介する「選手に届け“とこわかの力”」(29日夜8時~)や、東京2020オリンピックで金メダルを獲得したレスリングの向田真優選手とフェンシングの山田優選手の声を届ける「三重県出身メダリストの金言」(元日の夜8時55分~)を放送。

サッカーにも注目を。

全国高校サッカー選手権大会の実況は三重テレビの中久木大力アナら。三重県代表の三重高校の初戦は29日で、西武台(埼玉)と対戦。

また大会が100回の節目を迎えることから、三重県の高校サッカーの歴史をひもとく特番「ゴールの彼方に」を3日の正午から放送します。

節目といえば、2021年は三重県で新しい知事が就任した年でした。

一見勝之知事に今後の県政運営について聞く「新春知事放談」は元日の午前8時30分~、経済政策などについて語ってもらう「新春

約20年間、細々とではありますが、ハンセン病問題を取材してきました。

最初は「社会的テーマのひとつ」として取材に入ったのですが、取材を進めるうちに、様々な課題が出てきました。

三重県のハンセン病担当官と入所者の絆、回復者の帰郷、戦争とハンセン病、三重県知事の療養所訪問、「人間回復の橋」の30年…

それらを取材し、9本のドキュメンタリーを制作し、反響もいただきました。

現在、全国の国立ハンセン病療養所で暮らす入所者の平均年齢は86歳。人数は約1000人と、私が取材を始めた2001年から四分の一程度になりました。

私がお世話になった長島愛生園・三重県人会の会長、副会長もことしに入って相次いで他界。私にとっては、心の中から大きなものが消え去っていくようでした。

取材の経験を、そして三重県出身者の思いを文字でも残しておきたいという思いに駆られて取りくんだのが「虹のむこうには」(晧星社)です。

三重県や市民団体主催の療養所フィールドワーク、家族にとっての“ハンセン病”、新型コロナとの関係など、ここ数年の取材を中心にまとめさせてもらったほか、お世話になった愛生園の川北為俊さん、吉田大

三重テレビの夏…といえば「高校野球」。

2年ぶりの開催となった三重大会。三重テレビ放送では中継や番組、ニュースの中で熱戦の模様をお伝えしています!

7月21日の3回戦と22日の準々決勝は、津市営球場と四日市市営霞ケ浦球場の2球場から2つのチャンネルで実況生中継。それ以降、決勝までは四日市球場からお伝えします。(21日の他球場は「バーチャル高校野球」をご覧下さい)

また、準々決勝以降は夜に「甲子園への夏ダイジェスト」と題して、その日の熱戦の模様を、試合の裏側も交えて振り返る番組を放送。

優勝校が決まったら、壮行番組も制作。(8月8日の夜7時55分~)全力で応援します。

なお、インターネットやSNSでも試合の内容を詳報しています。

7月のこのシーズンは、外部スタッフを含め報道制作局が最も忙しい時期であり、またやり甲斐を感じる時期でもあります。

アナウンサーは各学校を取材して情報を集め実況やリポートに活かし、中継スタッフは、例年より少しでもよい中継をと工夫を凝らしています。

今年はアナウンサーの仲間に伊佐治好音、佐々木夢夏のふたりが加わり、奥村莉子アナウンサーとともにスタンド

毎晩、電話で相談を受けているボランティアの人たちがいます。「三重いのちの電話」。自殺者をひとりでも減らそうと活動しています。

2001年に発足し、現在登録しているのは58人。

年間365日、午後6時から11時まで受け付けていて、ひっきりなしにかかってくる電話に対応しています。

精神的な不安や対人関係、家族のことに加えて、昨年来の新型コロナ禍に関する相談も。

昨年1年間の三重県内の自殺者は336人と、3年ぶりに前年を上回りました。(前年は304人)

電話の受け手を育成しようと、いのちの電話協会ではことし4月、電話相談員の養成講座(第13期)を開講、その模様を取材しました。

約1年半にわたる講座にのぞむのは、24人。

「昔、家族が命のことで悩んでいた」「苦しんでいる人の助けになりたい」「人に寄り添うということを学びたい」…動機は様々ですが、みなさんの目は真剣そのもので、熱い志を感じました。

また現役の相談員の方にもインタビューさせてもらいました。彼女らは、具体的には明らかにできないものの、大変な中でも「やってて良かった」という経験を話してくれました。

「三重いのちの電話」

私がはじめてハンセン病療養所を訪ねて19年が経ちました。

最初に訪れたのは、岡山県の長島愛生園。2002年2月のことでした。

緊張する私に様々なことを教えてくれて広い園内を案内してくれたのは、当時の県人会長(療養所で暮らす三重県出身者のまとめ役)、河村さん(仮名)でした。

三重県出身の入所者を紹介してくれたのも河村さん。

療養所で暮らす皆さんは、つらい体験や差別なき社会への思いを語ってくれました。

皆さんが口を開いてくれたのは、河村さんのおかげだと言っても過言ではありません。「河村さんが言うなら」と、取材に答えてくれたのだと思います。

その後、河村さん自身も何度も取材に応じてくれました。「人間回復の橋」ができた時のことや里帰りの思い出、療養所の世界遺産登録への希望…。

その河村さんが他界したのです。ことし3月のことでした。

私にとっては「岡山の父」のような存在で、残念でなりませんでした。

三重テレビでは、1月31日の「世界ハンセン病の日」にドキュメンタリーを放送しました。題して「遺(のこ)すことば」。三重出身のハンセン病回復者の声をまとめたものです。

それを、アーカ

市民の力が行政を動かしたのではないかと思うことが時々あります。

このケースもそれにあたるのではないでしょうか。

「犯罪被害者支援」。

ご記憶の方も多いと思います。2013年、三重郡朝日町で少女が少年(当時高校生)に襲われ亡くなった事件。

被害者の父は、悲しみと苦しみをこらえて被害者を支援する仕組みづくりに奔走しました。

三重県や全29市町をまわって呼びかけ、3月末までには県内18の市町で条例(一部は要綱)が成立、または成立する見込みです。

その内容をYahoo!ニュースさんとの連携企画としてまとめました。ぜひご覧ください。

特集「あなたが突然、犯罪被害者になったら」

https://news.yahoo.co.jp/articles/5a91fce449a841299f0ba5d0c3480df990aafdd0?page=1

今週11日、東日本大震災から10年を迎えます。三重テレビ放送では、1週間にわたって、Mieライブで特集を組むことにしています。

8日(月)は「三重県の防災対策」がテーマ。鈴木英敬知事も出演し、行政の対策を語ります。

9日(火)は、大地震を体験した人たちの思いをお伝えします。震災で当時幼稚園児だった娘を亡くした母親の思いや、毎月2回避難訓練を続けている福島県の保育園をリモートで取材し、いま私たちに伝えたいメッセージを聞きました。

10日(水)は、福島県相馬市の被災者の声を交えながら、三重県が運用している津波予測伝達システムと、その開発に貢献した三重県職員を取材しました。10年前の教訓を取り入れたシステムの力を伝えます。

11日(木)のテーマは「防災教育」。多くの児童と教職員が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校。当時大川小学校に通っていた娘を亡くした父親の声をもとに、あの日何があったのか振り返ります。そして、三重県内でも進められている命を守る教育を通して備えの大切さを考えます。

12日(金)…東日本大震災では、発達障がいのある子どもを持つ親が、障がいの特性から避難所で避難生活を

1月31日に「遺すことば~三重から島へ ハンセン病回復者の思い~」を放送しました。これまで約18年の取材の中で聞いた三重出身のハンセン病回復者の証言をまとめたドキュメンタリーです。

入所時のつらさ、療養所の生活、差別なき社会への思い…そんなことを力をふりしぼって語ってくれました。

放送後、「皆さんの言葉がずっしりきた」「故郷を懐かしむ姿に心を打たれた」

「三重から島へ隔離された人の“島から三重へ”の思いがつまっていると感じた」「若い世代にも見てほしい」といった感想が寄せられました。ありがとうございます。

その番組を全国で再放送していただきます。

BS12で3月6日(土)の深夜、日付としては7日(日)の午前3時からです。

深夜の時間帯ではありますが、よかったらご覧ください。

https://www.twellv.co.jp/program_schedule/

1月の最終日曜日は「世界ハンセン病の日」。今年は1月31日です。

この日に合わせて三重テレビ放送では、過去に放送した番組を含めてハンセン病に関する3本のドキュメンタリーを放送します。

さとがえり ~ハンセン病回復者帰郷事業の半世紀~(再放送)

1月30日(土)午前10時05分~

虹のむこうには ~市民が向き合った“ハンセン病”~(再構成)

1月31日(日)正午~

遺すことば ~三重から島へ ハンセン病回復者の思い~

1月31日(日)午後10時~

「さとがえり」は、全国のハンセン病療養所で暮らす三重県出身者を対象に実施されている里帰り事業(県主催)の半世紀を振り返るドキュメンタリーで、2014年に放送しました。

“里帰り”といっても観光地めぐりが中心で、自分の生まれ故郷に帰れる人はほとんどいないのが実情です。そんな理由も考えてもらえればと思っています。

「虹のむこうには」は、一昨年10月に実施された「ハンセン病療養所フィールドワーク」を同行取材した番組。

県民約30人が岡山県の邑久光明園、長島愛生園を訪ねてハンセン病問題の歴史や入所者の苦しみ、療養所の暮らしに触れた

何かと慌ただしい年末、そして特別な年末。

報道制作局でも一部、例年とは違う番組づくりを行っています。

新型コロナに苦しんだ三重の一年を振り返るとともに、ワクチンの開発に奮闘する研究者の姿を伝える「新型コロナと闘う」を12月31日(木)午後10時から放送。

コロナ対策のほか、とこわか国体・とこわか大会、三重県経済の今後などについて語り合う「新春知事放談」は元日(金)の午前7時30分から、「新春経済座談会」は1月2日(土)の午前8時30分からです。

スポーツ関係も力を入れて制作しています。

高校サッカー三重県大会で優勝した海星高校の軌跡を追う「青のレコンキスタ」は30日(水)午後9時25分から。全国大会の模様は、中久木アナウンサーの実況などでお伝えします。

そして、三重県高校野球夏季大会で活躍した松阪商業高校の難聴のエースにもスポットをあてます。「難聴のエース」は、1月2日(土)の午後6時5分から放送。

恒例の「時を紡いで」は、元日の午後6時から。ことしは、神様へのお供えものがテーマです。

ことし他界された高田賢三氏が出演する「東大寺を語る~世界遺産に観る日本人のこころ~」

俳優・ナレーターとして活躍中の石井正則さんの写真展が、国立ハンセン病資料館(都内東村山市)で開かれています。

石井さんがカメラを向けたのは、全国13ヵ所の国立ハンセン病療養所。

石井さんは、ハンセン病を扱ったテレビドキュメンタリーを見たのを機に全国のハンセン病療養所を訪れるようになり、「8×10(エイトバイテン)」とよばれる大判カメラなどで撮影してきました。

展示されている27点は、すべて石井さん本人の手焼きプリントです。

会場に入ってすぐに展示されているのは、石井さんが初めて療養所にカメラを向けた時の写真(多磨全生園の正門/2016年)です。

それに続いて、患者収容桟橋、周囲と隔てられていた壁、納骨堂や火葬場といった隔離を象徴する写真…。

そして入所者の笑顔。

最後のコーナーでは、療養所内に新たに設けられたケアセンターや入所者が植えた桜など“療養所のいま”に触れることができます。

10月11日には石井さんによるトークイベントがYouTubeで配信されました。

この中で石井さんは、最初に全生園を訪れた時を振り返りました。

「明らかにこの場所は空気が違うと感じました。

今では他局でも珍しくなくなりましたが、今から25年以上前、三重テレビで、路線バスに乗って県内をめぐる企画を放送していました。

カメラを担いだディレクターがレポーターと県内各地を訪ね、その地の自然や伝統に触れるというもの。

そのレポートをしてくれたのが、南伊勢町在住のエッセイスト、川口祐二さんでした。

川口さんはその後も、鳥羽市神島の奇祭ゲーター祭の中継や環境スペシャル、最近ではMieライブにも出演いただきました。

川口さんは南勢町役場(当時)を退職後、各地を回って聞き取りを続けてきました。

約30年の間に取材したのは800人以上。

そして88歳になることし、30冊目となる著書を出版したのです。

タイトルは「島へ、浦へ、磯辺へ」(ドメス出版)

全国の漁村に足を運び、漁業者のエピソードや海をとりまく現状を取材。

鳥羽から三宅島へ移り住んだ海女、東日本大震災で大津波に襲われた福島県新地町の漁師、南伊勢町で漁業の世界に飛び込んだ若者、そして北海道や瀬戸内海、加賀、丹後の人たち…。

川口さんは、こう話します。

「日本各地にはそれぞれの暮らしがあり、そこで苦労し考えながら漁業

今年3月に三重テレビ放送が制作・放送した「老いてこそ ~あなたの居場所はどこですか?~」が中部テレビ大賞の優秀賞を受賞しました。このコンテストは、東海・北陸エリアの民放・NHKの30歳以下のディレクターが制作した番組を対象に実施されているもので、去年の「まなび舎」に続き、三重テレビ放送の特別番組が2年連続で優秀賞をいただきました。取材を快く受け入れてくださった方々をはじめ、制作にご協力いただいた方々、ご覧いただいた視聴者の皆様など、番組に関わってくださった全ての方に深く御礼を申し上げます。

そして、この2番組が9月21日・22日の午後6時から、三重テレビ放送で再放送されます。私は、ディレクターとして「老いてこそ」「まなび舎」両番組の取材や編集などを担当しました。賞という形で番組を評価していただけるのは、大変ありがたく思いますし、何より周りの方々がそれを喜んでくださること、また受賞によって再放送の機会が得られ、再び多くの皆様に番組をご覧いただけることが私はとても嬉しいです。

今回受賞した「老いてこそ」は、高齢者を中心に活動するシニア劇団「老いのプレーパーク」の活動を通して、高齢化社会

「戦後75年」の夏。

例年は県内各地で戦争展や空襲展が開かれてきましたが、今年は新型コロナ感染拡大の影響で中止や縮小に。

戦争体験者が年々減っていく“時間がない”中でのコロナ禍はつらいところですが、少し立ち止まって、こんな事を考えてみても良いかもしれません。

Mieライブ(8月5日)に出演したジャーナリストの大谷昭宏さんは新型コロナの感染拡大について「私たちの国土すべてが危険にさらされ国民が等しく生命の危機にさらされたのは、あの戦争以来じゃないでしょうか」とした上で、こう話します。

「こういう事態の中で、本当に国民一人ひとりの生命・財産を大事にする国なのかどうかがわかるのです」

具体的には…

「あの時代のように、国民が何を信じていいかわからなかったという状況を再び作り出してはいないだろうか、新型コロナについて国はしっかりした情報を流しているんだろうか…あってはならない事が起きたからこそ、検証できるのではないでしょうか」

国はどんな判断をしてくれるのか、自治体はそれをどうとらえ住民をどう守ってくれるのか、そして私たち市民は自分の身を、社会を守るために何をしなければならないの

終戦から75年を迎えます。

私が入社したのは1990年。その年は「戦後45年」で、それ以来、多くの戦争体験者の方を取材させてもらいました。

原爆に遭いながらも戦後を生き抜いた方々、沖縄戦でひめゆり学徒隊として軍人の看護にあたった女性、戦中戦後に教育現場で子どもたちと向き合った元教師、絵で戦争の姿を記録した人、人間魚雷「回天」に乗り込んで生き残った男性…

そして、毎年津リージョンプラザで開かれてきた「津平和のための戦争展」も何度も取材。“市民の戦争”“市民の戦後”について話を聞いてきました。

それから30年。

戦争を直接体験した人は大幅に減り、遺されたものや作品が戦争の愚かさや日常の尊さを伝えることになりました。

8月5日(水)のMieライブ「月刊大谷ジャーナル」は、そういったテーマでお送りします。

四日市市立博物館で開かれている「無言館展」。戦没画学生の作品を蒐集する無言館(長野県上田市)の所蔵品の中から133点が展示されています。

館主の窪島誠一郎さんは言います。「(当時は)現代の学生のようにふんだんに時間がある訳ではありませんでした。戦時中は繰り上げ卒業などがあり、

何から書き始めようかと思い、前の投稿を見返すと、

最後の投稿は「明けましておめでとうございます。」から始まっていました。

気づけば2020年も折り返し地点ですね。

前回の投稿をした頃には、

「毎日体温を測る」「食事ではテーブルの対角線上に座る」ことが

当たり前の日常など、想像もしていませんでした。

取材の中でも、新型コロナウイルスの県内での影響を取材させていただきました。

取材先で出会ったみなさんは、これまでに経験したことのない大変な状況にも関わらず、

記者の私の事も気にかけてくださったり、とても温かく取材にご協力してくださり、

頑張る力をいただいた気がしました。

私も、少しでも力になれれば、いい取り組みが広がれば、という思いで

ニュースの原稿を書かせていただきました。

そんな、取材先であたたかさを感じた取材のひとつが松阪商業高校 野球部です。

先月末、代替大会に向けて練習を頑張る、松阪商業高校の取材をさせていただきました。

松阪商業高校では、新型コロナウイルスの影響で、夏の甲子園の中止が決まり、

開催されることになった県独自の代替大会への想いを伺いました
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