鳴門(読み)なると

百科事典マイペディア「鳴門」の解説

鳴門【なると】

魚肉のすり身を加熱した練り物の一種。スケトウダラやグチのすり身を用いる。竹簀(たけす)に無色のすり身を広げ,その上に赤く着色したすり身を置いて巻き込み,蒸したもので,切り口が巻状になるためこの名がある。彩りがいいので,めん類のあしらいによく使われる。→練製品

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デジタル大辞泉「鳴門」の解説

なる‐と【鳴門/鳴戸】

潮の干満の際、潮流が渦を巻いて鳴りとどろく瀬戸。「阿波の―」
「これやこの名に負ふ―の渦潮玉藻刈るとふ海人娘子あまをとめども」〈・三六三八〉
鳴門巻き」の

なると【鳴門】[地名]

徳島県北東部の市。鳴門海峡に面する。製塩業で発展。現在は製薬・養殖業・繊維・農業が盛ん。人口6.2万(2010)。
鳴門海峡

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典「鳴門」の解説

鳴門
(通称)
なると

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
鳴戸
初演
文政4.7(名古屋・橘町芝居)

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動植物名よみかた辞典 普及版「鳴門」の解説

鳴門 (ナルト)

学名Citrus medioglobosa
植物。ミカン科の常緑低木

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世界大百科事典内の鳴門の言及

【ちくわ(竹輪)】より

…ちくわの名は,串を抜いて小口から切るとその断面が竹を輪切りにした形に見えるためで,この名称は1674年(延宝2)刊の《江戸料理集》あたりから見られる。《守貞漫稿》には〈今制ノ竹輪,右ノ図(略)ノ如クス,蓋シ外ヲ竹簀ヲ以テ巻包ミ蒸ス,故ニ小口下ノ如キナリ〉とあるが,この形は現在では〈鳴門(なると)〉と呼ばれるものや〈ちくわ麩(ぶ)〉がうけついでいる。現在のちくわはスケトウダラなどの冷凍すり身を用い,かまぼこの下級品といったイメージが強いが,トビウオを原料とする鳥取のアゴちくわなどは良品である。…

※「鳴門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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