今日の祇園祭

196年ぶりの巡行復帰に向け 祇園祭・鷹山「山建て」はじまる

196年ぶりの巡行復帰に向け 祇園祭・鷹山「山建て」はじまる

祇園祭後祭の山鉾巡行に、ことし196年ぶりに復帰する鷹山で山を組み立てる「山建て」が始まりました。

鷹山は、1826年の巡行で大雨に遭い懸装品が損傷し、その後、山を焼失したため、休み山となっていましたが、ことし196年ぶりに山鉾巡行に復帰します。
京都市中京区にある鷹山保存会前の三条通では、18日午前8時から山建てが始まり、およそ20人の手伝い方らによって山の土台となる櫓が縄を巻き付けて組み立てられました。

鷹山保存会の山田純司理事長は、「こうやって我が町で三条通に山建てさせていただけるというのは本当にありがたいし、『ほんまに建てられてるんや』という気持ちですね。どきどきわくわくしているんですけども、ひやひやしないように山建てできたらなと」と話しました。
正午過ぎからは、真松と呼ばれる屋根の上で疫神を集める松の木が取り付けられ、高さ17メートルとなった山を立ち上げる様子を町の人や見物人らが固唾を飲んで見守っていました。

後祭の山鉾巡行には、11の山や鉾が都大路を進みます。

[2022年07月18日|今日の祇園祭

祇園祭 前祭山鉾巡行 人出は14万人 京都市中心部

祇園祭 前祭山鉾巡行 人出は14万人 京都市中心部

日本三大祭りのひとつ祇園祭のハイライト前祭の山鉾巡行が、17日行われ、3年ぶりに絢爛豪華な山や鉾が都大路を進みました。

午前9時、山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾が大きな鉾車を、ぎしぎしときしませながら、ゆっくりと四条通を進みました。

四条麩屋町では、見せ場のひとつ「しめ縄切り」が行われました。長刀鉾のことしの稚児・岡本善太くんが、四条通に張られたしめ縄を太刀で切り落としました。見事に切り落とされると、大きなどよめきと拍手が沸き上がりました。
四条堺町では、巡行の順番を確認する「くじ改め」がおこなわれ、7年ぶりに山一番を引いた孟宗山の正使役が見事な所作を決めると、大きな拍手に包まれました。
四条河原町の辻回しでは、ことし初めて八坂神社境内に湧く水で場を清める「青龍神水お清めの儀」がおこなわれました。そのあと重さ10tを超える鉾が、割竹をきしませながら、河原町通りへ方向転換すると、多くの人から歓声が上がりました。

山鉾巡行は、2年間、新型コロナウイルスの影響で中止されましたが、ことしは3年ぶりに復活しました。
また日曜日でもあり、京都府警によりますと、山鉾巡行の人出はおよそ14万人でした。
17日の京都市内の気温は、巡行中の午前11時半ごろ、31.9度を記録しました。

祇園祭の前祭では23基が巡行しましたが、24日には祭り後半の「後祭」がおこなわれ、196年ぶりに巡行に復帰する鷹山など11基の山鉾が登場します。

[2022年07月17日|今日の祇園祭

祇園祭 鷹山復活写真展 写真家大道雪代さん6年間撮影 京都市中京区

祇園祭 鷹山復活写真展 写真家大道雪代さん6年間撮影 京都市中京区

7月24日に行われる祇園祭・後祭の山鉾巡行で、196年ぶりに復帰を果たす「鷹山」の復活までの歩みを記録した写真展が、17日から始まりました。

写真展の会場は、京都市中京区三条通新町の鷹山の西隣りに設けられたスケルトン・クルー・スタジオです。
鷹山復活写真展と題して、京都を拠点に活動する写真家・大道雪代さんが6年間にわたって鷹山の復活までの歩みを撮影した写真が展示されています。

6年前の7月に四条御旅所でお囃子を奉納したときの写真や、3年前の山鉾巡行に唐櫃で参加した際の1コマなど、年表パネルにあわせておよそ50点の作品が紹介され、訪れた人はほかにも制作途中で足場が組まれた状態の去年の鷹山や、本番さながらに試し曳きが行われた時の様子を捉えた写真を見ながら悲願の巡行復帰を目前にした鷹山のこれまでの取り組みを振り返っていました。

この写真展は後祭の巡行が行われる7月24日まで開かれています。

[2022年07月17日|今日の祇園祭

山鉾巡行 客室乗務員が冷茶を振る舞う 京都市中京区

山鉾巡行 客室乗務員が冷茶を振る舞う 京都市中京区

17日の山鉾巡行で歩き疲れた人たちの喉を潤してもらおうと、日本航空の客室乗務員がお茶を提供しました。

航空会社では新型コロナによる減便の影響で、企業や行政などに出向していますが、日本航空京都支店では祇園祭のお手伝いができないかと、祇園祭山鉾連合会に話を持ちかけ、中京区御池新町にある休憩所のスタッフを務めることになりました。
炎天下で長い距離を歩き疲れた山鉾関係者に、黄色いTシャツを着た20人ほどが、客室乗務員らしく慣れた振る舞いで冷たいお茶を提供していました。

[2022年07月17日|今日の祇園祭

祇園祭前祭 3年ぶり山鉾巡行 京都市四条通など

祇園祭前祭 3年ぶり山鉾巡行 京都市四条通など

日本三大祭りのひとつ祇園祭のハイライト前祭の山鉾巡行が17日行われ、3年ぶりに絢爛豪華な山や鉾が都大路を進みました。

午前9時、山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾が大きな鉾車を、ぎしぎしときしませながらゆっくりと四条通を進みました。
四条麩屋町では、見せ場のひとつ「しめ縄切り」が行われました。長刀鉾のことしの稚児・岡本善太くんが四条通に張られたしめ縄を太刀で切り落としました。見事に切り落とされると大きなどよめきと拍手が沸き上がりました。
四条河原町の辻回しでは、ことし初めて八坂神社境内に沸く水で場を清める「青龍神水お清めの儀」がおこなわれました。そのあと、重さ10tを超える鉾が割竹をきしませながら河原町通りへ方向転換すると、多くの人から歓声が上がりました。

長刀鉾が動き出した午前9時には、京都市内の気温は27.7度。京都府警によりますと、午前9時半の人出はおよそ3万7,000人でした。

[2022年07月17日|今日の祇園祭

祇園祭宵山 人の波で埋まる 京都市内中心部

祇園祭宵山 人の波で埋まる 京都市内中心部

16日は祇園祭前祭の「山鉾巡行」前日の「宵山」です。京都市内の中心部はすでに多くの人で賑わっています。

祇園祭前祭の山や鉾が建てられた京都市内中心部では、土曜日ということもあり、午後には多くの市民が訪れ、準備したちまきが完売となる鉾も見られたほか、3年ぶりに出店された露店もにぎわいを見せています。
また、それぞれの山や鉾では、ご神体や懸装品も公開され、綾傘鉾の会所では、ご神体の木彫りの雄鶏のほか棒振り囃子で使われる能面とことし新調された衣装に、訪れた人たちが足を止めて見入っていました。

15日の宵々山の人出は、およそ25万人で、16日もこのあと午後6時から11時までは、京都市内中心部の烏丸通りと四条通りが歩行者天国となります。
ことしの宵山は、土曜日ということもあり更に賑わいそうです。

[2022年07月16日|今日の祇園祭

長刀鉾の稚児 「社参の儀」

長刀鉾の稚児 「社参の儀」

祇園祭の前祭巡行で先頭を行く長刀鉾の稚児が、神の使いとしての資格をもらう「社参の儀」が、きょう行われました。

午前10時前、京都市下京区の長刀鉾町会所では、ことしの稚児を務める岡本善太くんが白塗りの化粧に、鳳凰の豪華な文様の衣装を身につけ、蝶とんぼの冠に金の立烏帽子で登場しました。そして、地面に足が着かないようにと「強力」と呼ばれる男性の肩に担がれ、ふたりの禿とともに、長刀鉾の前方へと進み、白馬にまたがりました。
岡本くんらは、沿道の人達が見守る中、裃姿の保存会の関係者らとともに、京都市東山区の八坂神社がある東の方角へと四条通りをゆっくりと進みました。
八坂神社では、「お位もらいの儀」が行われ、稚児の岡本くんに杉守りが渡され、正五位少将、十万石の大名と同じ資格が授けられました。

稚児は、この日を境に「神の使い」とされ、地面を踏まず、強力さんの肩に乗って移動するなど、厳粛な日々を送ります。

[2022年07月13日|今日の祇園祭

京都市東山区で祇園祭つれづれ展 祭の魅力伝える

京都市東山区で祇園祭つれづれ展 祭の魅力伝える

祇園祭の魅力を伝える企画展が京都市東山区の「ぎゃらりぃ西利」で開かれています。
「祇園祭つれづれ展」と名付けられたこの企画展は、京漬物の老舗「西利」が、観光客や来店者に祇園祭の雰囲気を味わってもらおうと、2014年から毎年この時期に開いています。

会場には、山鉾巡行に参加するすべての山と鉾のちまきがことしの巡行順に展示されているほか、長刀鉾の歴代の稚児が選ばれた際に記念品として作られる扇子、それに和紙や西陣織で作られたミニチュアの山と鉾が並んでいます。
一部の鉾は、京都を拠点に活躍したグラフィックデザイナー西脇友一さんが1985年に完成させた『祇園祭山鉾絵図』とともに展示され、精密な絵図からも巡行の様子をうかがうことができます。

この企画展は7月31日まで開かれています。

[2022年07月10日|今日の祇園祭

祇園祭 鉾建てはじまる 京都市内中心部

祇園祭 鉾建てはじまる 京都市内中心部

祇園祭のハイライトのひとつ、今月17日の前祭の巡行を前に鉾を組み立てる「鉾建て」が京都市下京区の四条烏丸周辺で10日からはじまりました。

このうち前祭巡行で先頭を行く長刀鉾では鉾の組み立てを担う作事方のうち、構造部分を手掛ける「手伝い方」およそ10人が作業に取り掛かりました。鉾の胴体部分にあたる「胴組」は、釘を使わず稲わらを編んだ荒縄だけで結束する「縄がらみ」とよばれる伝統技法で固定されていきます。
木材や縄を叩く槌音が時折響く中、集まった見物人や通行人は懸装品で隠れて見えなくなる前の縄が隙間なく整然と結ばれている様子や、手伝い方の手際に見入っていました。

前祭巡行を行う山と鉾23基は、14日までにすべて完成し、17日の巡行当日に備えます。

[2022年07月10日|今日の祇園祭

鷹山 祇園囃子披露 ゆかりの同志社で 京都市上京区

鷹山 祇園囃子披露 ゆかりの同志社で 京都市上京区

ことしの祇園祭・山鉾巡行で本格復帰を目指す鷹山が9日、同志社大学のOBらに祇園囃子を披露しました。

京都市上京区の同志社大学には、ことし196年ぶりに祇園祭・山鉾巡行に本格復帰する鷹山保存会のメンバーおよそ20人が訪れ、祇園囃子を演奏しました。これは同志社大学の卒業生の一人が、鷹山の山や懸装品の復元に関わっていたことから、同窓会のイベントとして行われました。
鷹山は、江戸時代後期に大雨の影響で、懸装品が損傷する被害を受けてから長年「休み山」となっていました。

演奏後にはお囃子の体験会が行われ、参加者が囃子方から鉦のつき方を教わり、祇園祭を体で感じました。
会場では「コンチキチン」の音色が響き、祇園祭の風情が漂っていました。

[2022年07月09日|今日の祇園祭

祇園祭宵山の露店 火災予防講習会

祇園祭宵山の露店 火災予防講習会

祇園祭の宵山に出店する露店を対象に、火災予防を呼びかける講習会が開かれました。

下京消防署で行われた講習会には、祇園祭の宵山期間中に出店する予定の露店関係者らおよそ50人が参加しました。
会場では、LPガスや電気を使用する器具のまわりに燃えやすいものを置かないこと、特に消毒用アルコールを使う時は火から離れて消毒した手が完全に乾いてから調理にあたることなど、火災防止にむけた注意が呼びかけられました。
また参加者は、訓練用に用意された消火器を手にして、操作手順を確認しました。

【声】講習会に参加した露店関係者は
「焼き鳥の屋台を出す予定です。3年ぶりということで火気の取り扱いに留意してやっていこうと思っています」

[2022年07月08日|今日の祇園祭

祇園祭「鶏鉾」新調された下水引お披露目

祇園祭「鶏鉾」新調された下水引お披露目

祇園祭の山鉾のひとつ、鶏鉾に飾られる懸装品の下水引がこのほど新しくなり、報道陣に公開されました。
祇園祭の山鉾に飾られる下水引は、囃子方が座る場所のすぐ下など、四方に掛けられる懸装品のひとつです。

新たに完成した鶏鉾の下水引は、縦およそ1メートル、横およそ2メートル70センチから3メートル60センチあり、2017年から1年に1枚のペースで4年の歳月をかけて制作されました。
江戸時代に京都で活躍した画家で、これまで使われていた水引の下絵を描いた松村景文の四季を描いた作品をモチーフに作られているということです。

【声】鶏鉾保存会 坂本 篤史 理事長
「春夏秋冬という1面ずつ、4面で季節が分かれているので、季節を感じながら4面見ていただいて、鉾の装飾の一体感と鮮やかさもぜひ見ていただきたい」

鶏鉾は、今月17日に行われる前祭巡行に登場します。

[2022年07月04日|今日の祇園祭

京都・祇園祭を火災ゼロで 駒形提灯の電気配線点検

京都・祇園祭を火災ゼロで 駒形提灯の電気配線点検

祇園祭を火災ゼロで安全に行うため、宵山期間中に山や鉾の駒形提灯に使われる電気配線の点検が行われました。

下京中学校成徳学舎のホールには、ことし、およそ200年ぶりに山鉾巡行に本格復帰する鷹山の真新しい配線を含む34基の山や鉾に使われる電気配線が順次持ち込まれました。
配線検査は、動く美術館とも言われる貴重な山や鉾を火災などから守ろうと、京都市消防局と関西電力送配電が行っているものです。
過去に数回、祇園祭で配線からの出火があったほか、ことしは市内でも電気配線に関する火事が去年に比べて倍増していて、京都市消防局では注意を呼び掛けています。

去年とおととしは巡行がなかったため、3年ぶりの確認作業となり、担当者は通電テストをひとつひとつ行い、配線の傷みなど火災につながる問題がないかを丁寧に点検していました。

[2022年07月04日|今日の祇園祭

祇園祭 船鉾で「神面改め」 京都市下京区

祇園祭 船鉾で「神面改め」 京都市下京区

祇園祭の山鉾のひとつ「船鉾」で、町内に伝わるふたつの面の無事を確認する神事「神面改め」が、3日、行われました。

「神面改め」は、ご神体が身に付ける新旧ふたつの面の無事を確認する船鉾保存会の恒例の儀式です。新型コロナの影響で、去年は非公開でしたが、ことしは、例年通りに行われました。
きょう午前、京都市下京区の会所で、吉符入りの儀式が行われ、八坂神社の神職が祝詞をあげたあと、関係者らが玉串を奉納しました。このあと、保存会の品川保之理事と田中竜也町内会長が、神面に息がかからないように懐紙を口にして、室町時代に彫られた「本面」と、江戸時代に本面に似せてつくられた「写し面」の無事を確認しました。
巡行当日は、ご神体に「写し面」が取り付けられ、「本面」は、木箱に入れたまま鉾に乗せられます。

7月17日に行われる前祭巡行で、船鉾は列の最後尾、しんがりを務めます。

[2022年07月03日|今日の祇園祭

祇園祭くじ取り式 山一番は孟宗山・浄妙山 京都市役所で実施

祇園祭くじ取り式 山一番は孟宗山・浄妙山 京都市役所で実施

3年ぶりに行われる祇園祭のハイライト山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が7月2日行われ、山一番は前祭が「孟宗山」に、後祭は「浄妙山」に決まりました。

午前10時から京都市の市会議場で行われたくじ取り式では、はじめに祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長が「安心・安全な祇園祭ができるように努め、元気と勇気を伝えたい」と挨拶しました。
この「くじ取り式」は山鉾巡行の先陣争いを避けるために応仁の乱のあとに始まったとされる祇園祭の行事のひとつです。今年はおよそ200年ぶりに巡行に復帰する鷹山を含めて、あらかじめ巡行の順番が決まっている10基の山や鉾をのぞいた24基の代表者が羽織袴姿で登壇し、緊張した面持ちでくじを引きました。

3年ぶりの山鉾巡行で、前祭の先頭を進む長刀鉾に続く山1番は7年ぶりとなる「孟宗山」が引き当てました。
前祭の山一番を引き当てた孟宗山の今西功一さんは「個人的にはくじ取りは2回目で、前回も一番が引けたので2連続で一番が引けているので正直3回目は引きたくないというところはある」と笑顔で語りました。
また、後祭のくじ取らず、橋弁慶山、北観音山に続く山1番は6年ぶりとなる「浄妙山」に決まりました。山一番くじを引いた浄妙山の加藤義裕さんは「非常に光栄に感じている。これで町内に無事に帰れるとホッとした」と安どの表情を浮かべました。

山鉾巡行は、前祭が7月17日、後祭が24日に行われます。

[2022年07月02日|今日の祇園祭

祇園祭 大学生がちまき作り 京都市下京区綾傘鉾

祇園祭 大学生がちまき作り 京都市下京区綾傘鉾

7月に始まる祇園祭を前に、京都の大学生たちが26日、厄除けのちまき作りを手伝いました。

京都市下京区の綾傘鉾保存会では、佛教大学や華頂短期大学の学生およそ60人が集まり、保存会のメンバーとともに、7月に始まる祇園祭でのちまき授与に向け準備を行いました。
祇園祭のちまきは、芯となるわらをクマザサの葉でくるみ、イグサを巻いて仕上げられていて、学生は、ちまきにのし紙とお札を巻き付け、袋に詰める仕上げ作業を担当しました。

参加した学生は「幸せなことがたくさん起こるようにという気持ちを込めて、作ったり授与したりできたらと思う。京都の学校に通っていても、去年は山鉾巡行がなくて行けなかったので、今回初めて行くので楽しみだと思う」と話しました。

綾傘鉾では、26日は3,300本のちまきを完成させ、ネットでの授与のほか、鉾町で7月14日から授与します。

[2022年06月26日|今日の祇園祭

祇園祭・長刀鉾の稚児ら 京都市役所を表敬訪問

祇園祭・長刀鉾の稚児ら 京都市役所を表敬訪問

3年ぶりに山鉾巡行が再開されることしの祇園祭の前祭で、先頭を行く長刀鉾の稚児らが、23日午後、京都市役所を表敬訪問しました。

京都市役所を訪れたのは、長刀鉾の稚児をつとめる岡本善太くん(11歳)ら3人です。善太くんは「緊張しているけど、精一杯がんばります」と意気込みを述べ、京都市の門川市長がエールを送りました。
来月17日の前祭巡行で、稚児の善太くんは、長刀鉾の上から巡行開始を告げる「しめ縄切り」の大役を務めます。

[2022年06月23日|今日の祇園祭

祇園祭鷹山 祇園囃子奉納 196年ぶり山鉾巡行復帰へ 京都市八坂神社

祇園祭鷹山 祇園囃子奉納 196年ぶり山鉾巡行復帰へ 京都市八坂神社

ことしの祇園祭山鉾巡行で本格復帰を目指す鷹山が19日午後、八坂神社を訪れ、祇園囃子を奉納しました。

京都市東山区の八坂神社には、鷹山保存会のメンバーおよそ40人が訪れ、本殿で疫病退散と祭りの無事を願ったあと、舞殿に移り、祇園囃子を奉納演奏しました。
鷹山は、1826年の巡行で懸装品が損傷し、その後、蛤御門の変で山を焼失したため、休み山となっていましたが、ことし196年ぶりに山鉾巡行に本格復帰する予定です。

奉納演奏では、飛沫が飛びやすい笛は、はちまきをアレンジしたマスクをつけるなど、感染症対策を取りながら行われました。境内には「コンチキチン」の音色が響き渡り、保存会のメンバーはことしの山鉾巡行復帰に向けての思いを高めていました。

[2022年06月19日|今日の祇園祭

千總ギャラリーで屏風祭 祇園祭の風物詩 京都市中京区

千總ギャラリーで屏風祭 祇園祭の風物詩 京都市中京区

祇園祭の宵山期間に旧家や老舗が美術品を披露する「屏風祭」にちなんだ特別展が、京都市中京区の千總ギャラリーで開かれています。

この特別展では、120年前の1902年に千總(ちそう)が屏風祭(びょうぶまつり)で披露したものと同じ屏風5点が展示されています。
なかでも山口素絢(そけん)が描いた「やすらい祭図(まつりず)」は、無病息災を願って町内を練り歩く行列をモチーフとしていますが、人物の表情や身体の動きがリアルで素絢の観察力の高さが伺えます。また、岸竹堂(きし・ちくどう)の「牛馬図(ぎゅうばず)」は、雪原を駆ける2頭の馬と桜の木の下で過ごす3頭の牛が描かれていますが、冬と春の対比を、馬の躍動感や牛の表情の優しさから感じることができます。
担当の学芸員は、「祇園祭に賑わいを加えた京都の美術文化を屏風祭を通じて感じてほしい」と話していました。

この特別展は8月22日まで開かれています。

[2022年06月11日|今日の祇園祭

山鉾巡行 観覧席券発売 京都市観光協会

山鉾巡行 観覧席券発売 京都市観光協会

京都市観光協会は、3年ぶりに開催される祇園祭のハイライト・山鉾巡行の有料観覧席を一般販売すると発表しました。

祇園祭のハイライトで豪華な懸想品に飾られた山や鉾が都大路を進む「山鉾巡行」が、3年ぶりに開催されます。それにあわせて京都市観光協会は、有料観覧席を今月7日から販売します。感染対策として、パイプ椅子を20cmの間隔を取りながら並べます。
観覧席は、7月17日の前祭(さきまつり)巡行で御池通の河原町通から新町通の間に設置するほか、7月24日の後祭(あとまつり)巡行は、前祭に加えて、御池通の烏丸通から高倉通にも設置します。

販売枚数は前祭がおよそ5000枚で、後祭が2000枚です。
販売は今月7日の午前10時から開始され、インターネットやコンビニエンスストアで購入できます。

[2022年06月05日|今日の祇園祭

3年ぶり山鉾巡行 祇園祭長刀鉾稚児決まる

3年ぶり山鉾巡行 祇園祭長刀鉾稚児決まる

京都の夏を彩る祇園祭 前祭巡行で先頭を行く長刀鉾のお稚児さんと、稚児の補佐をする禿の2人が決まりました。

稚児に決まったのは、京都市中京区の京呉服「おか善」社長の岡本淳平さんの長男、高倉小学校の岡本善太くん(11歳)です。また、稚児を補佐する禿は、善太くんの弟で高倉小学校の弦大くん(9歳)と、京都文教中学・高等学校事務長 村山孝道さんの長男で、京都御池中学校の村山一樹くん(12歳)が務めます。3年ぶりに稚児が選ばれたことについて、長刀鉾保存会の井上俊郎代表理事は次のように喜びを語りました。

【声】長刀鉾保存会 井上俊郎代表理事
「ホッとしています。昨年は鉾は建てられたんですけど、巡行は出来ず2年間空いていますので、本当にここまでやっと辿り着けたなという気持ちです」

[2022年06月02日|今日の祇園祭

祇園祭・芦刈山 ご神体の衣装新調

祇園祭・芦刈山 ご神体の衣装新調

祇園祭の山鉾のひとつ、芦刈山のご神体の衣装が新調されました。

1589年に寄進された重要文化財の「綾地締切蝶牡丹文片身替小袖」。実際に使われていたのは江戸時代中期までで、1970年に重要文化財に指定されてからは京都国立博物館に収蔵され、祇園祭の時だけ公開されていました。桃山時代に制作され、何度か仕立て直しされてきた小袖ですが、今回は制作された当時の姿を重視して復元されており、あざやかな色合いや糸の風合いには特にこだわったということです。

【声】芦刈山保存会 坂部直登 理事長
「桃山時代は華やかな文化の時代でしたので、色合いが非常に華やかで、私自身も満足しております。桃山時代の小袖の形と色彩、桃山文化がどんな感じだったかということを見ていただけたらありがたいと思っております」

小袖の復元新調に合わせて、ご神体が小袖の上に羽織る水衣も新調されており、これらの衣装は7月17日の祇園祭前祭の巡行から使われる予定です。

[2022年05月30日|今日の祇園祭

祇園祭 神輿渡御3年ぶりに実施へ

祇園祭 神輿渡御3年ぶりに実施へ

ことし7月の祇園祭の神事のうち17日の神幸祭と24日の還幸祭の神輿渡御が3年ぶりに行われることになりました。

八坂神社が11日発表したもので、いずれの神輿渡御も3基の神輿は氏子区域を通らずに八坂神社と四条寺町の御旅所の間を直行・直帰するということです。神輿をどのように運ぶかということについては、新型コロナウイルスの感染状況をみながら検討していくということです。八坂神社は「安心・安全を第一に考えながら、以前の姿に復帰できるところから少しずつ進めていく」とコメントしています。ことしの祇園祭では、祭のハイライト山鉾巡行が3年ぶりに実施されることが決まっています。

[2022年05月11日|今日の祇園祭

約200年ぶりの巡行復帰目指し 祇園祭・鷹山が試し曳き

約200年ぶりの巡行復帰目指し 祇園祭・鷹山が試し曳き

ことしの祇園祭後祭巡行で、本格復帰を目指している鷹山が4日、本番へ向けて山の試し曳きを行いました。

雲ひとつない晴天に恵まれた京丹波町では、午前9時から関係者らおよそ150人が集まり、前掛けや胴掛け、水引といった懸装品の取り付けが行われました。そして3体の御神体が乗せられると、山の試し曳きが行われ、揃いの浴衣姿の音頭取りの合図とともに山がゆっくりと動き始めました。

曳き手には地元の人たちも加わり、囃し方には連休中の子ども達も参加しました。お囃子が演奏されると、会場には本番さながらの雰囲気が漂い、参加者らは7月の本番に向け、気を引きしめていました。

【声】鷹山保存会 山田純司理事長
「ここがゴールではないので、また巡行本番に向かって準備を進めていって、ことしは特に疫病退散をみんなで祈って巡行したいです」

鷹山は、7月の後祭で約200年ぶりの巡行復帰を目指します。

[2022年05月04日|今日の祇園祭

京都・祇園祭の山鉾巡行3年ぶり開催へ「元気伝えたい」

京都・祇園祭の山鉾巡行3年ぶり開催へ「元気伝えたい」

日本三大祭りのひとつ祇園祭のハイライト、豪華な懸装品で彩られた山鉾が都大路を進む「山鉾巡行」が、ことし7月、3年ぶりに開催されることになりました。

祇園祭山鉾連合会は20日、京都市内で記者会見を開き、代表者会議でことしの祭りについて協議をした結果、7月17日に行われる前祭巡行と7月24日に行われる後祭巡行を開催することを決定したと発表しました。

開催に至った理由として、山鉾行事を次世代に継承することや行事の中止が続くことで技術の伝承が途絶える懸念があることなどが挙げられました。なお、新型コロナ対策の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出された場合は、計画を大幅に見直すとしています。また、沿道での観覧については混雑回避へ協力を呼びかけるほか、露店などが立ち並ぶ宵山行事の実施については、出店の自粛を強くお願いするとした上で、関係各所と調整がつき次第決定するとしています。会見で山鉾連合会の木村幾次郎理事長は、3年ぶりの開催に喜びの声をあげました。

【声】祇園祭山鉾連合会 木村幾次郎理事長
「祭本来の意義として疫病退散ということが、祇園祭の本意でありますので。真夏の暑い時にお祭りをして夏越しを健康に過ごすということをひとつの大きな祇園祭の本意ですので、そういう意味においても今年ぜひお祭りをして皆様方に元気を与えたい、元気を伝えたいと思っています」

[2022年04月20日|今日の祇園祭
ページのトップへ