〈新メンバーが語るSOKA〉第13回 タイ、イギリス2022年1月25日
- 「人生の羅針盤」がここに
初めて創価学会の会合に参加した印象は? 入会してからの変化は?――タイとイギリスの新メンバーに語ってもらいました。
女子部 ジダーラット・パーンニアムさん
悩みこそ成長のチャンス
航空機の貨物運送に関わる会社で働いています。入社2年目になりますが、使命の職場に出合えたのは、この信心のおかげです!
まだ大学生だった頃、私は隣の家に住む婦人を通じて日蓮仏法を知りました。
初めは、ただやみくもに宗教を信じる人の集まりだと思っていましたが、毎月の座談会に参加して、考えが変わりました。御書や池田先生の指導を通して学んだ、“仏法は道理”という言葉が胸に響いたのです。勤行・唱題を実践し、学会活動に参加する中で、信心が生活に役立っていることを実感。納得の末、2017年5月に入会しました。
大学卒業後は希望する正規雇用の職に就けず、パートタイムの仕事を選びました。働きながら就職活動をしたものの、全て不採用。収入が不安定な状況を家族が心配し、だんだんと不安を感じるようになりました。
そんな私を、婦人部の方々が温かく励ましてくれました。“祈っていけば、必ず使命の道が開けるよ”と。“私には御本尊がある”と思うと、力が湧いてきました。
将来を真剣に考え、希望する会社の条件を具体的に挙げて、祈りました。その結果、現在の会社に出合えたのです。もちろん、職場に慣れるまでには困難もありましたが、努力を重ねる中で徐々に売り上げを伸ばすことができました。
信心を始めてから、“悩み”に対する捉え方が変わりました。誰でも、つらいことはなるべく避けたいものですが(笑い)、今では、悩みは自身の宿命と向き合い、人間として成長するチャンスだと感じています。
ルンピニー公園から望む首都・バンコクのビル街。近代的な建物と豊かな緑が調和する ©Alexander Spatari/Getty Images
男子部 スリヤー・ヌッチャルーンさん
家族の苦境を乗り越えた
初めて日蓮仏法の話を聞いた時、私の家族は大きな問題を抱えていました。
会社で発生したトラブルの責任を問われ、姉が訴訟問題に巻き込まれたのです。状況はさらに悪化し、私たち家族は精神的に追い込まれ、顔を合わせると口論になる日々でした。
そんな中、大学時代に親しくしていた先輩から、タイ創価学会のことを聞いたのです。初めて参加した会合では、温かい雰囲気に感動しました。会合が終わった後も、壮年部や婦人部の方から励ましを受け、“この信心で絶対に苦境を乗り越えよう!”と決意が固まりました。
不安でしたが、題目を唱えると勇気が湧き、家族に対して、「絶対に大丈夫だよ!」と、前向きな言葉を掛けられるまでに。1カ月後、不思議なことに、姉を手助けする人が現れ、法的な問題は無事に解決。家族の仲も良好になりました。
確信をつかんだ私は、2020年12月にタイ創価学会に入会。“今度は、皆のために自分が学会の役に立ちたい”と、座談会の司会や運営などに進んで取り組みました。参加者の笑顔を見るのが、私にとって何よりの喜びです。
仕事では、通信会社の安全管理に携わっていますが、誤解から人間関係が悪化したことも。何とか乗り越えようと、真剣な唱題に挑戦し、大変な仕事も買って出ました。誤解は徐々に解け、上司も信頼を寄せるまでに。学会で教わった“職場でなくてはならない存在に”との指針が、私の目標になっています。
池田先生が、「悲しい時も、苦しい時も、嬉しい時も、楽しい時も題目です」と記されている通り、どんな時も題目を唱えて、前進していきます。
婦人部 ボナ・オラクエさん
創価の集いは世界平和の縮図
「題目をあげれば、悩みが全部、幸福へのエネルギーに変わる。前進への燃料に変わる」。私が指針としている池田先生の言葉です。今はロンドンで信心に励める喜びと感謝でいっぱいです。
友人から仏法を勧められたのは、20年前のこと。「南無妙法蓮華経」の題目を教えてもらいましたが、入会には至りませんでした。
仏法と再び縁したのは、2014年です。すでにテレビや映画のプロデューサーとして働き、安定した生活を送っていましたが、どこか心が満たされず、人生に不安を感じることも。そんな時、旧友3人がイギリスSGIのメンバーであることを知ったのです。連絡を取り合い、一緒に会合に参加しました。
©Lauren Newane
特に感動したのは、SGIの多様性です。年齢も人種も異なる、さまざまな人が励まし合う光景に、まるで“世界平和の縮図”を見た思いがしました。私も一員に加わりたいと思い、翌年9月に入会しました。
学会の会合は、自分を豊かにしてくれる心のオアシスです。楽しく日々の活動に励み、池田先生の書籍も熟読しました。また、対話を重ねる中で、信心に興味を示さなかった姉が題目をあげるように。「祈ると心が晴れるね」と言い、少しずつ信心の力を感じています。
仕事では、コロナ禍の影響を心配しましたが、ありがたいことに、映画や会社のプロモーションビデオなどの製作依頼が舞い込みました。信心で守られたと実感しています。
池田先生と同志への深い感謝を胸に、今後も、信仰の喜びを多くの人に伝えていく決意です。
ロンドンの中心部。歴史が薫る建物を背に、街のシンボルである赤い2階建てバスが走る ©Jose Fuste Raga/アフロ
壮年部 リュック・モローさん
考古学の研究で実績を上げる
仏法に出合った当時、仕事で大きな挫折に直面していました。
考古学の博士号を取得した後、10年間研究者として働いていたのですが、突然プロジェクトの研究費が打ち切られ、失業を余儀なくされたのです。
悲嘆に暮れていた時、同僚が声を掛けてくれました。彼女はイギリスSGIのメンバーで、親身になって悩みを聞いてくれたのです。後日、一緒に座談会に参加。難しい顔をしている私に、「何でも聞いてください」と、メンバーは丁寧に信心のことを教えてくれました。皆さんの温かな心に感動し、しばらくしてから一人でこっそりと唱題を始めたのです。
会合に参加して半年ほどがたった頃、私もSGIの皆さんと一緒に信心の実践をしてみようと決意。2018年11月に御本尊を受持しました。
入会後、ケンブリッジ大学で国際認定試験の開発に関わる仕事に就きました。しかし、学究生活とはかけ離れた業務に、やりがいを感じることができません。
悶々と悩み、池田先生の指導を学ぶと、“苦難の中でこそ人格は磨かれる”との言葉が胸に刺さりました。そして真剣に祈っていく中で、今の職場は自分を成長させてくれる場所だと思えるようになったのです。全力で業務に取り組み、上司も「いい仕事をしてくれるね」と高く評価してくれるようになりました。
また仕事をしながら、ケンブリッジ大学の考古学部で講演する機会に恵まれたり、考古学研究の書籍を出版したりと、多くの実績を積むことができました。