エンジニア界隈の分断を懸念している者です。
「エンジニアクラスタからWeb3への批判の声」を聞いていて思うことは、「権威の側に立って発言している」こと。しかし。1980年代には、インターネット技術も主流派からはバカにされるサブカルチャー、カウンターカルチャーみたいなものだったんですよ。
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私が技術ジャーナリストの道を歩き始めた頃は、UNIXもTCP/IPもインターネットも「怪しい技術」扱いでした。それでも記事を書かせてくれたことには感謝しています。
ある先輩は「主な研究主体が大学や研究所だって? そんな技術は今どきダメだよ」とバッサリ。
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1980年代後半、情報通信の専門家は、国際標準プロトコルのOSIが次の世代の情報通信の本命で、その推進主体はIBMのような大企業になると見ていました。
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例えば、OSIアプリケーション層のトランザクション機能は、IBMのLU6.2というプロトコルがベースになると言われていました。そしてLU6.2は仕様が巨大すぎ、IBM以外には手が出せないと言われていました。
当時は、IT企業ごとに独自プロトコルを作っていて、その頂点がIBMのSNAだったんですね。
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ところが、インターネットは商用化と同時に大人気となります。とはいえ、しばらくの間は、まだ「本命」とまでは言えない状態でした。1993年頃のアル・ゴアの「情報スーパーハイウェイ構想」の段階ではインターネットが本命かどうか、まだ決めかねていた。
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マイクロソフトのビル・ゲイツは、1995年のWindows95発表の時点では「インターネットより、自社専用ネットワークのMSNを推進する」という方針でした。インターネットの存在はもちろん知っていたが、それに勝つつもりだった。
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状況を変えたのはWebです。
ティム・バーナーズ・リーのWWWの発明、WebブラウザMosaicの開発、それを受けた商用WebブラウザNetscape Navigatorの登場(1994年12月)。
これで一気にゲームが変わりました。1995年は文字通りのWeb元年になり「主流はインターネットだよね」という認識が定着しました。
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ビル・ゲイツも考えを変え、Windows95にTCP/IPスタックとWebブラウザInternet Explorerを標準搭載し、インターネットの普及はさらに加速します。
一つの見方ですが、これによりボリュームゾーンにリーチしたことが、インターネットとWebの普及の最も大きな役割を果たしたかもしれません。
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インターネットというと、「米国防総省の予算で作られた。政府が作った」みたいな者の言い方をする人がいますが、その内実は大学や研究所の人々の草の根の努力で実装されていったものです。
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インターネットは情報通信のプロからは「怪しいもの」扱いでしたが、勝てば官軍、今や主流技術です。
そして次の主流技術が、今の主流派からバカにされるサブカル、カウンターカルチャーから出てくる可能性はあると私は考えています。
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