日英伊が次期戦闘機開発で協力 年末までに具体策
【ロンドン=中島裕介】英政府は19日、日本、イタリアと次期戦闘機の開発で協力を強化すると発表した。英政府によるとすでに両国の防衛関係者と3カ国で開発協力できる分野について分析に入っている。年末までに具体的な協力計画を策定する。
日本政府が2035年に自衛隊への配備を目指す次期戦闘機を巡り、日英間では共同開発が進んでいる。エンジン部分は両国企業が共同研究している。協力の枠組みがイタリアにも広がることになる。
英政府は日本とイタリアの両国がともに最新鋭ステルス戦闘機F35を運用し、過去に共同演習を実施したことを協力強化の理由に挙げた。ステルス戦闘機の最先端技術などに関して3カ国の協力を深める。
英政府は3カ国での開発協力に加えて、ステルス機能をテストするための新しい実証機を5年以内に公開すると発表した。日本の次期戦闘機の共同開発を担う可能性がある英航空・防衛大手のBAEシステムズが実証機の開発を手掛ける。イタリア企業とも協力を検討している。
英政府は実証機について「英国では初めての21世紀の技術を使った超音速機になる」と説明している。