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2009年11月2日 放送
逆境を乗り越えるのは行動力だ!
- 喜代村 社長 木村 清(きむら・きよし)
日本最大の魚市場がある築地はすし屋の激戦区。そんな中でも、ひときわ目立つ店がある。
「24時間、年中無休、」を売りにした寿司店、「すしざんまい」だ。職人が直接握ってくれる店。
明朗会計で、"良質な寿司が手ごろな値段でいつでも食べられる"という評判が人気を呼び、観光客だけでなく、深夜にはサラリーマンなどの新たなニーズをつかみ、8年で年商125億円(2008年9月期)、都内に29店を構える寿司チェーンに成長した。
24時間営業を実現するため、自前の職人養成学校を作り、寿司職人を育成。
マグロを安定供給させるため独自のネットワークを確立させた。
様々な業界の常識を打ち破ってきた木村が吠える!
「逆境に打ち勝つには、考える前に行動だ!」
社長の金言
- 欠点が分かれば 道は見える
- ビジネス全体を俯瞰しろ!
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
≪独自の“マグロ”ネットワーク≫
木村は、世界各国の漁港に出向き、独自の流通システムを自分自身で開拓した。「備蓄」という漁獲したマグロをすぐ出荷するのではなく、沖合に生け簀をつくり、計画的に出荷させる方法。これにより、マグロを切らすことなく、安価な値段で提供できる。この備蓄システムを国内のアジやサバなどの大衆魚にも応用しようと動き出した。木村の挑戦は続く。
≪クロマグロが危ない!?≫
クロマグロの漁獲を禁止しようという動きが広がってきた。モナコが、絶滅の危機があるとして、地中海、北大西洋のクロマグロを来年3月のワシントン条約会議で、その対象とするよう呼び掛けている。輸出入が全面禁止されれば、世界のクロマグロの6割を消費する日本への影響は、計り知れない。だが、木村は、「備蓄」で保護と安定供給の両立が可能だという。限りある漁業資源の枯渇問題、日本の漁業と食卓の未来はいったいどうなるのか?
ゲストプロフィール
木村 清
- 1952年4月19日千葉県生まれ。
- 1967年航空自衛隊に入隊。
- 1974年マルハの子会社、新洋商事入社1979年木村商店(喜代村の前身)を創業。
魚介類の仕入れ・卸売り・養殖、弁当販売、移動式カラオケ、レンタルビデオ、屋台村、など80以上の事業を手がける - 2001年すしざんまい1号店を築地にオープン
企業プロフィール
- 創業:1979年
- 売上高:125億円(2008年9月期)
- 本社:東京都中央区築地
木村さんは、アイデアの人だ。アイデアは、ぱっと浮かんでくると考えられているが、違う。成功に結びつくアイデアは、えんえんと考え続けるという地味な行為の果てに、泡(あぶく)のように、脳みその表面に上がってくる。パイロットの道をあきらめた夢多き少年は、お寿司の世界で、空を自由に舞っている。
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