高澤 一成 「真の哲学者とは」

高澤 一成 「真の哲学者とは」

■哲学・社会学・社会思想に基づく「社会衰退の克服論」
■成人道徳教育(啓蒙)の必要性と、道徳と自由の両立。

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Platao, Aristotle, Descartes, Rousseau, Kant, Hegel, J.S.Mill, Nietzsche,
Durkheim, Nishida, Heidegger, Bataille, Sartre, C.Levi-Strauss, Derrida, Lasn,

「真の哲学者とは」と彼はたずねた、「どのような人だと言われるのですか?」
「真実を観ることを」とぼくは答えた、「愛する人たちだ」
(プラトン著 藤沢令夫 訳 「国家」より)

「真の哲学者の場合にあっては、非個人的なものは何もない。
そして、特に彼の道徳こそは、…彼が何者であるかを示す。
―換言すれば、彼の本性のもっとも内的なるもろもろの衝動が、
いかなる順序をもって配列されているか、を示す。」
(ニーチェ著 竹山道雄訳 「善悪の彼岸」より)


◇2016年12月21日発売「いま僕らに必要な道徳」 高澤 一成 著 幻冬舎MC
◇2019年9月13日 文庫版発売
書店にて注文できます。

◇2021年5月27日~

「one NISHITAMA」 / 高沢かずなり 政治活動サイト


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■安倍元首相銃撃とマスコミ・政界に対する怒り

 

(2022年7月9日 朝日新聞)

 

 11時半にリビングでテレビをつけていたら、突然ニュース速報が入り、安倍元首相が奈良で銃撃されたことを知った。
 私個人は、安倍元首相が北方領土返還を求めるロシア外交に失敗したことを厳しく批判してきた。 

 

 ―とは言え、「お天道(てんと)様が見ているのであります」として、国会で「道徳の重要性」を言われていた安倍晋三さんは良い政治家であり、さらには私が深く取材を続けてきた森友問題の黒幕が、大マスコミが決めつけるように、安倍さんでは全くなく、業者や維新であることも知っている。

 私は「安倍元首相のご冥福を心よりお祈り申し上げます」という気持ちしかない。

 だが私一人はテレビ報道に釈然としない。
 

 安倍晋三さんは大変気の毒で、あってはならないことであり、残念で仕方ないが、本来道徳的で、平和的だった温厚な日本人の気質を破壊する社会を、戦後一貫して作り上げてきた、「道徳クソくらえ」の政界や財界、マスコミの偽善的なきれいごとに対する違和感が気持ち悪くてしょうがない。

 テレビ・新聞では、犯人と自分たちの責任とを完全に切り離し、政界やマスコミの「犯人一人」に対する激しい非難と憎悪の発信が渦巻く。

 

 そして「民主主義の国では絶対に許してはならない暴挙」(共産主義の志位)だの「民主主義は暴力では止められない」(新自由主義の松井)だのなんだのと、すべての日本国民が理解している当たり前のきれいごとをここぞとばかりに偉そうにのたまわって、まるで聖人君子のように振る舞う。

 野党系の政治家や、テレビのコメンテイターの定型的な優等生コメントには正直違和感を覚える。

 なぜなら、今までのテレビ朝日による国家公務員法に抵触するような、福田財務次官に対する女性記者のセクハラ強要とそのもみ消し、あるいは国外に逃亡して、被害額4000万円の詐欺で警察から捜査されているにも関わらず、参院選に立候補しているガーシーについて全く何も調べもせずにもてはやすなど、大マスコミによる不祥事や怠慢、偏向報道、法治主義が破壊されるような事態を一切伝えないためだ。

 もちろんこれが、日本のような道徳を全否定する左派マスコミなど存在せず、欧州や中東など宗教倫理があって道徳倫理を肯定している社会なら話は別だ。
 

 そして宗教や道徳的には、どんな悪事を犯した人間であっても、唯物主義で粛清好きの左翼のように、容疑者を「悪魔」として捉え、自分たちと完全に切り離して考えることはあってはならない。
 事実、犯行直前までは日本社会の一構成員、一奈良県民だったのである。
 秋葉原通り魔事件や、相模原障害者施設殺傷事件もそうだが、うつ病や統合失調症などの人格障害が顕著になって、道徳が退廃した「アノミー」と呼ばれる混沌状態にある成熟社会の社会衰退を考慮せず、事後的に犯人だけを叩くだけならバカでもできる。

 また、彼は厳しい法の裁きを受けるのであって、国民から非難されるべきとしても、日本の道徳倫理を極限まで破壊してきた大マスコミが、国民に対して道徳的なきれいごとを言う資格は微塵もない

 

 海外のニュースのように客観的に報道する資格しかないはずだ。

 犯人一人は当然悪だ。
「暴力による言論弾圧」も当然あってはならない。

 

 だが私は戦後以降、大著「国民の道徳」の中で、西部 邁(にしべ すすむ)が批判してきたような、80年代以降の田原総一朗や朝日新聞、戦後知識人を中心に、日本社会から長い年月に渡って道徳倫理を完全に取り除いて、このような犯人を生み出しやすい社会を作っておいて、犯人一人だけを激しく個人糾弾(きゅうだん)することで自己正当化する偽善的な大マスコミ、西部の言うメディア権力こそ最大の悪であると信じて疑わない。

 

「…彼ら(戦後知識人)の唱える個人主義や自由主義は他者への冷酷な無関心と張り合わせになっているといわざるをえない。
 そうでないとしたら、彼らは価値判断の問題に、いいかえれば道徳の問題に、死活の覚悟で取り組んでいるはずである。」(西部 邁 著「国民の道徳」産経新聞社)

 

 それは「清い心」を重視する神道やキリスト教、もしくは日本のテレビ・新聞にはそれしかないような、浅ましい自己正当化を批判するキリスト教やヘーゲルなどの道徳を重視する宗教や哲学に基づく信念だ。

「ヘーゲルはこういう自己正当化の意識を、醜いものとしてとことん否定しようとしている。
…それはかならず『おのれを義(ただ)しいと信じて他人をさげすむ』ことにつながる。
 イエスも…自分の義(ただ)しさを誇ることを戒(いまし)めていたではないか。」
 (西 研 著 「ヘーゲル・大人のなりかた」 日本放送出版協会)


 社会的マイノリティを利用して自己正当化し、あるいは重大事件の容疑者個人を激しく糾弾(きゅうだん)して自己正当化して大衆をコントロールしたり、味方に付けようとする大マスコミは、ヘーゲルの言う「下賤な意識」(精神現象学)であり、このような日本の大マスコミとは、イスラム教を利用して自己正当化する「IS、イスラム国と全く同じ」だ。

 そしてそもそも森友問題で、大した証拠も根拠もなく、雰囲気だけで安倍元首相個人を一番叩いてきたのは、大マスコミであり、野党の政治家ではないか。安保法制の時もそうだ。

 

 山口二郎「安倍晋三、許さん。叩っ切ってやる。」

 

 だが、ウクライナが核兵器を放棄したために、ブダペスト覚書(おぼえがき)を一方的に破棄したロシアから激しく軍事侵攻されているのに、国民の生命財産をエスパーでもない無哲学なバカ野党の政治家の「一か八か」に一点張りしてすべてを賭けることなんて到底現実的ではなく、完全に狂気の沙汰だが、それが日本社会を牛耳るマスコミでは完全に大勢(たいせい)なのである。

 

 こうした哲学も道徳もない反日左翼の「きれいごと大会」の醜い自己正当化こそが、日本の政治家であり、テレビなのである。

 つまりは茶番、ギミック、絵空事。


 だがこの期(ご)に及んで、マスコミと政治家は一気に安倍さん側に立って、国民が十分理解しているきれいごとをオウムのように繰り返して、自己正当化するためだけに、犯人一人だけを彼らの道徳のない、冷徹なきれいごとで個人糾弾して、その存在自体を全否定する―。

 日本のテレビと新聞が本当にいらなくなった瞬間だと思う。
 

 

 ネットから情報を取ることができない3600万人いる高齢者の皆さんは、まさに邪悪としか言いようがない偽善的な大マスコミから目隠しをされ、大音量のノイズを聞かされて、三橋貴明氏や堤 未果(つつみ みか)さん、あるいは参政党が発信するような、ネットでしか知らされない真実からは完全に遠ざけられたままだ。

 

「だれかに脳ミソを乗っとられている!情報を受けとるばかりで発信することはゼロだ。

 …こころの環境にとっては商業メディアが汚染源だ。

 …情報はゴミの一種だ。

 …『価値観を埋めこもうとするヤツら』が深く関わっていることは確実だろう。

 …『怒り』が道徳感覚から生じているのなら、それは『大きな正義』を実現させることもあるだろう。

 …漫然とテレビをみて『時間をつぶす』ことは人生の無駄遣いだと。

 こんな不毛を抜け出すには、いますぐテレビの前から飛びださねばならない!」

「企業にはこころがない。魂も道徳心もない。
 企業は、ひとびとを傷つけたり環境にダメージを与えたりしたとしても、後悔などしないし、自責の念にとらわれることもない。」

(カレ・ラースン著 加藤あきら訳 「さよなら、消費社会」大月書店)  

 

 テレビにだまされている日本の高齢者や女性は、進んで癌や花粉症、あるいは頭髪が薄くなるような商品を継続的に摂取して大いに老け込み、認知症が世界で突出して多い500万人にまでなって、年を取るのであり、日本のテレビはラースンの言う「ゴミの最たるもの」だが、日本の場合は大企業だけではなく、韓流や韓国資本であったり、全共闘世代の反日左翼とマイノリティーに対する逆差別(憲法違反)のイデオロギーまでもが加わった世界一悪質で、世界一巨大なメディア独占体制が存在する

 

 日本の公共の電波だけは系列キー局の、低俗・俗悪で品性下劣な反日メディアの支配から解放されて、一番規制緩和しなければならないが、テレビのチャンネル数だけは聖域として変わらず、新自由主義の名の下、大店立地法など、その逆の日本国民の生活をぶっ壊す方の規制緩和だけが行われている。

 

 ゆうちょマネーは奪われ、消費税は奪われ、外国の高い薬を買わされ、発がん性物質は食わされて農薬も食わされる…全く何も知らない日本の高齢者の現状を見れば、正直、イギリスに搾取された東インド会社のころのインドや、列強に搾取されたアヘン戦争のころの清(しん)の方がマシである。

 

 そういうわけだから、テレビのやり方を真似した道徳のない若者が、政治家やテレビがそうしているように、高齢者をだまそうと、進んで詐欺をはたらいたり、あるいは児童虐待をしたり、安倍元首相銃撃のような、暴力に訴えるだけの、社会的な赦(ゆる)しのない無機的な事件を起こしたりする。

 

 聖パウロやスピノザの道徳である赦(ゆる)しどころか、「1+1=2」の理性すら全く通じない国になってしまっている。

 

「スピノザは有徳な生活とは、いろいろの情念(デカルトの「情念論」における)に対する理性のたたかいであるとした。」(数研出版「精説 倫理社会」)

「悩んでる時にはね、メンタルになるのが一番恐いの。人生の岐路ってあるじゃない。行き詰った時、落ち込んだ時、二者択一で迷う時、(中略)そういった時に一番必要なのは理性だけなのよ。だから感情は全部体の中から追い出しちゃうの。それで自分がマシーンになっちゃうのよ。ロボットみたいに。クールで冷たくて何の感情もないの。」
(美輪明宏 TBSラジオ「遠藤遼一 レディオトランシー」)

 

 戦後一貫して道徳を排斥して、放送法第4条や外資規制を守らない違法状態の日本の地上波のテレビは日本にいらない。




 

■暗殺が成功してしまった要因 

 まず警備体制に問題があった。

 安倍元首相という日本の政治家の中でも一番の要人が、360度の視界が広がる大和西大寺(やまと さいだいじ)駅前の路上で、いわば丸裸の状態で街宣をやること自体が、機会をうがかっていた犯人に「殺して下さい」と言っているようなものだ。
 これは奈良県警が悪いというのではなく、安倍さんほどの要人に、こんな視界が良すぎる場所の、誰でも近づける路上、地べたでの街宣を計画・立案した選対、奈良県連など、自民党関係者に大きな非がある。

 無論、元海自という武器を扱うプロではなく、刃物を持った一般人や普通の活動家なら、奈良県連やSPでも対応できただろう。
 また、選挙戦で自民党は圧倒的に優勢であり、焦る必要など全くないのに、なぜ安倍元首相を駆り出して、周囲のビルなど、どの角度からも安倍氏を視認できる路上にお立ち台を置いたのか?

 コロナが再拡大しているにも関わらず、このような地べたでの大衆に近い路上演説は、自民党であっても新人議員であったり、日本第一党など、国政政党ではない政治団体が、もっぱらやるようなやり方に思える。

 これが自民党要人のための、いつもの街宣車の上からの演説なら、鉄パイプ銃での正確な狙撃は不可能であり、容疑者も犯行を断念しただろう。
 せめて、15人もいたとされる奈良県連のスタッフやSPは安倍氏の周囲360度を取り囲むべきではなかったか?
 もしくはなぜSPは安倍氏の死角を見ていなかったのか?
 安倍氏の死角を警戒していなかったのか? 
 また、過去の暗殺事件のように、1発めが命中せず、暗殺が失敗する可能性が高かったのに、なぜそのタイミングで、15人プラス数人もいたスタッフとSPとが、近距離にいた犯人を取り押さえることができず、2発めをむざむざと撃たせてしまったのか? 

 専門家によれば、そもそもが安倍元首相に近づいて来ている時点で警戒しなければならず、事実、昔ならそうしていたが、今の時代は誰もがスマホを持って路上の有名人を撮影するので、近くに来て、ただ、良い角度で撮影したい手合いと勘違いしてしまったのは無理もない。

 事実、安倍首相は7月2日に立川駅前でも、喜々として通行人とパシャパシャとスマホ撮影に応じていた。

 そのような安倍さんを撮影してSNSにアップしたい有権者と勘違いするのも無理もない。

 

 まして銃が全く一般的ではない日本。全く普通の一般人にしか見えない人が銃を構えるような動きを見せても、殺傷能力のある銃であると認識するには時間がかかったのかもしれない。
 

 奈良県警本部長が会見で謝罪しているが、安倍元首相をひと目見ようと駆け付けていた群衆のすべての人たちに対して短時間で十分に警戒することなど到底できず、正直、急きょ決まった見晴らしのいい路上での街宣の警備に奈良県警に非はない。

 SPも前述したようにスマホ時代では過剰に対応できず、警護の非は完全に自民党だ。

 

 加えて70年代や80年代にあった、拳銃による暴力団同士の抗争や豊田商事の会長殺害、オウム真理教によるテロといった緊張感のある時代から30年以上も経って、元号も変わってしまっている。

 正直、「平和な日本の令和のご時世に政治家が暗殺されることなどない」とタカをくくって、気がゆるんでいて、警備体制がザルになって、選対も、無防備極まりない駅前の路上での街宣を安直かつ直前に決め、現場から3kmしか離れていない地区に住む犯人がその間隙(かんげき)を縫(ぬ)っていいようにやられてしまったというのが実相だろう。

  

 それにしても、後述するが、黒川氏が6月26日のNHKで安倍晋三氏と統一教会のつながりに言及し、犯人が標的を変えたことといい、さらにはそのタイミングで、前々から犯行を綿密に計画していた犯人の近所である奈良市に安倍氏自らが飛び込んでしまったことといい、さらには自民党が優勢にも関わらず、安全な選挙カーに登壇せず、聴衆のすぐそばの地べたで演説してしまったことといい、こういう言い方は本来であれば憚(はばか)られるが、「運命」、「必然」、「非常に悪いめぐり合わせ」だったのかもしれない―。

 

 奈良県民の皆さんの、安倍さんの地元山口県民に対する「申し訳ない」というコメントは聞いていて非常に痛々しい。

 だが、その背後にある、道徳を全否定して、かつ格差社会を生み出し、無機的な暴力に訴えることしかできない環境を作ってきた日本の大マスコミであったり、その大マスコミが団体名すら公表しない(いわば一心同体の)韓国の統一教会が原因であり、犯行の動機だろう。

 

 

■安倍元首相暗殺が示すもの


 安倍元首相の暗殺は、人気漫画「カイジ」に出てくるカードゲーム、「Eカード」だ。
 つまり「じゃんけん」のような構図で、「奴隷のカードが皇帝のカードに勝つ」。
 同漫画では「実際にそんなことは起きない」としている。
 だが起きてしまった。
 一(いち)一般国民の、「全く何も持たざる者」によって。

 現・岸田首相も安倍元首相の力がなければ、首相の座には全く届かない存在だった。
 任期が最も長かった首相経験者でもあり、日本では「首相に勝る権力者」だが、皇帝が奴隷の手によってあっさりと銃弾に倒れた―。

 くしくも父、晋太郎と同じ没年で、選挙運動中に永遠の眠りについた。
 若くて寡黙で純粋な、派遣社員として働いていた元海上自衛隊員の手によって。

 日本の頂点に位置する政界のサラブレットが、奈良県大和西大寺駅前の路上で。
 神武天皇が即位した日本最古の地である奈良の空を見上げながら。
 アル・パチーノが銃弾に倒れ病院にかつぎこまれる「カリートの道」のオープニングのような映画のワンシーンと錯覚した。

 そして奈良県、大和国と言えば、主家である三好家を暗殺し、将軍を暗殺し、信長に対しても謀反を起こして名器である茶釜「平蜘蛛(ひらぐも)」を手に爆死した松永久秀の地でもある。

 主君に対する謀反、暗殺の気概、魂が乗り移った歴史深い趣(おもむき)深さを感じた。
 元海上自衛隊員である容疑者にとって、タカ派の安倍元首相は主君であろう。
 まさに下剋上、反骨の松永弾正(だんじょう)の魂をここに垣間(かいま)見た思いである。

 どうでもいいことかもしれないが、私もあと10日もしないうちに選挙運動に入る。
 悪名高い松永久秀の、歴史ある地で凶弾に倒れた安倍晋三氏の死を見届けて。

 銃が社会的に流通していない現代の日本では、要人の暗殺はほとんど起きていない。
 だが、今回は犯人が元海上自衛隊ということもあり、自家製の銃でそれを容易にやってのけてしまった。

 無論、現代でも元自衛隊員であれば、要人の暗殺は可能かもしれない。
 しかし、元自衛隊員であれば、当然政治信条的にも自民党寄りであるため、要人を暗殺する理由はなかった。
 まして日本はシヴィリアンコントロールが世界一行き渡った民主主義国。
 さらには北朝鮮、中国、ロシアなど、田母神俊雄氏始め、元自衛隊の人たちの目は常に敵対的な外国に向いている。




■NHK党、黒川発言の影響は?


 元海上自衛隊員に日本の政治家を暗殺する動機はない。

 しかし、著しいネットの普及と動画配信の大容量化によって、そうした自民党の首相経験者の要人に関する疑惑が飛び回った。
 また、年2億円の政党助成金目当てに、NHKの「日曜討論」で、超有名な要人を名指しで批判して選挙運動をする国政政党も現れた。

 

(2022年6月26日 NHK「日曜討論」)

 黒川氏はNHKの「日曜討論」で突然「♪安倍のせいだ~。♪おじいちゃんの代からCIA」と歌い出し、安倍氏と統一教会とのつながりを指摘した。
 そして「5ちゃんねる」というネットの掲示板で、黒川氏が幹事長を務めるNHK党の党首立花氏の板「NHK内部告白者 立花孝志ひとり放送局(株) Part613」には、犯人と思われる人物による、安倍氏殺害を予告を思わせる書き込みがあり、

「特定の党にとって大きな追い風となる」とあった。

 それはNHKの日曜討論で「統一教会とのつながりがある」として、安倍氏を批判した黒川氏が幹事長を務めるNHK党のことであることは疑いようがない。
 事実、容疑者は、安倍氏の政治信条ではなく、「安倍氏の特定の宗教団体とのつながり」を犯行の動機に挙げた。

「追い風は弱まることなく投開票日に突入するるるる」
 

 容疑者はNHK党の支持者だったのだろうか。
 

 少なくとも、黒川氏が皮肉にも、長年統一教会を恨んでいた容疑者の背中を押してしまい、犯行を決意する外堀を埋めてしまったことは間違いないようだ。

 私は黒川氏だけを責めるつもりはなく、事実、日本の元首相が統一教会とつながりがあることは良くないし、良いと考える保守など一人もいないだろう。
 

 だがそもそも選挙期間中に国政政党同士で討論する公共の電波で、政策と関係ないことについて、個人攻撃をするべきではないし、国外に逃亡していて、警察が捜査しているガーシーや高橋理洋氏という犯罪者を参院選に擁立しているという「きな臭さ」も彼らのイメージを一気に引き下げた。

 事実、安倍元首相が銃撃された時、NHK党問題に詳しい私は、「NHK党の仕業か」と思ったほどだ。

 なぜならNHK党はガーシーや高橋氏以外にも、犯罪歴のある元暴力団組長や、犯罪歴のある元日本第一党役員、また、元交際相手の若い女性が今年自殺していて、犯罪歴のある元AV男優など、犯罪歴のある人たちばかりを全国比例に擁立している。党首である立花氏自身も、3つの刑事事件で有罪判決を受け、執行猶予中の身だ。

 そしてガーシーはツイッターやYouTubeの運営からアカウントを凍結されたり、ペナルティを受けながらも、小栗旬さんや、全く関係ない三木谷浩史社長への攻撃の手を強め、さらには自身のYouTubeに対して批判的なコメントをしてきた人たちを激しくののしって、すべてさらし出して訴えると宣言して、攻撃的な姿勢を強めていた。

 こんな政党が国政政党になっているのに、安倍氏銃撃で偉そうなきれいごとを並べて国民を洗脳するマスコミは、NHK党のことを全く取材も報道もせず、テレビでも黒川氏お得意の陰謀論で、テレビの討論のテーマとは全く関係ない流れで安倍氏を批判していたのだから、「令和のオウム真理教」と化していた彼らがやらかしたと考えても不思議はなかった。

 だが、彼らが下手(げしゅ)人ではなかった。


 しかし選挙期間中に、NHK党のシンパだった可能性が高い容疑者が安倍氏を殺害したことによって、炎上商法による悪ふざけだけで大衆を煽動していたNHK党の勢いは完全に地に堕ちた。
 

 山上容疑者は、今年の春ごろまでに自作の銃を作り終えていた。

 海上自衛隊員だった山上容疑者は、母子家庭の家に育ち、その母が韓国の統一教会にのめり込んで自己破産したため、統一教会を深く恨んでおり、その幹部の殺害を計画していた。

 

 だが6月26日のNHKの「日曜討論」を見て、黒川氏が討論のテーマとは全く関係ない流れで、安倍晋三さんと統一教会のつながりについて半ば侮辱的に言及して、歌にしていたため、YouTubeなどのネットで影響力のある黒川氏に感化されて、安倍氏暗殺にシフトしたというのが実相だろう。

 

 またマスコミは、犯人が黒川氏や彼が所属するNHK党の影響を受けていたことは報道できない。

 なぜなら、そのように報道してしまうと、必然的にマスコミが隠している宗教団体が統一教会であるとわかってしまうから。

 それだけ日本のマスコミは、韓国の宗教団体だけに対しては、「外国の宗教団体」とすら報道せず、意図的に厳重に偏向した特別扱いをしている。

 

 黒川氏は金融に詳しく「三橋TV」に出演するなど、優秀な人物であり、安倍氏殺害に直接的な責任があるとは全く思っていないが、警察に自首しない犯罪者のガーシーを擁立したり、政策論争とは全く関係ない陰謀論をひけらかして、敵対候補を攻撃するやり方は批判せざるを得ないし、まして「安倍元首相暗殺」という重大な事態を引き起こしてしまったので、他のNHK党の候補者同様、政治家を志す者としての資質を疑わざるを得ない。 

 

 また、黒川氏は「統一教会が悪い」と思うのであれば、統一教会だけを批判すればよかったのではないか?

 なぜ安倍晋三さんだけのせいになるのか? 

 祖父の岸信介が関与していたとしても、孫の安倍さんだけのせいにはならないのではないか?

 結果的には黒川氏が、容疑者の標的を安倍元首相に変えてしまったのはなんとも皮肉である。

 

 当の黒川氏は、少しでも自分に非難の矛先が向かわないために、「山上容疑者の後ろにはCIAのような組織が存在する」というような陰謀論をのたまわっているが、自身の発言によって、安倍元首相が銃撃された可能性があるのに、この期(ご)に及んでまで、完全に憶測にしか過ぎないクソ陰謀論を発信して、国民をたぶらかすのはいい加減やめてほしい。

 

 すなわちロシアと中国と対立する今のアメリカが、同盟国の最も親しい指導者だった安倍元首相を殺害して何のメリットがあるのかと。

 

 

 

■言論を暴力で封じ込めることがあってはならないが―


 結論としては、全共闘世代の左翼が上層部に巣食うマスコミや財界が、80年代から道徳を完全に排斥して、さらには過度のジェンダーなどで、日本人同士を対立させたり、水島社長が指摘するBPOの体質やアイヌ新法などで、普通の日本人を差別してマイノリティを逆差別(優遇)する憲法違反の「人権主義」を推し進めて、さらには政治家と竹中平蔵など財界の一部が結託して、新自由主義を急激に進めて、国が地方への支出を100兆円も削るなど、その前提となる緊縮増税で、日本国民を極限まで貧困化させてきたのだから、道徳がなくなって、経済力もなく、ネット上で、道徳倫理のないNHK党関係者がひけらかす要人の陰謀論が渦巻く今のご時世に、このような事件が起こることは完全に自明の理であり、日本社会の崩壊を予期させるものである。

 無論、容疑者の母が統一教会の信者であり、「母が同団体にのめり込んで家庭を壊された」という個別的・宗教的な事情と動機もあろう。

 また、容疑者自身が統一教会の分派であるサンクチュアリ教会の信者であり、有田芳生氏が「世界平和統一家庭連合 奈良家庭協会に捜査が入った」という主旨のツイートをしており、情報が錯そうしている。
 しかし、黒川氏がNHKの「日曜討論」で発言した、統一教会の国際勝共(しょうきょう)連合など、岸信介と統一教会の関係にまつわる陰謀論に感化されて犯行に及んだ動機も否定できない。

 だがそのような安倍氏を死に至らしめた陰謀論は、物価高に苦しむ日本国民が選挙権を行使する参院選の争点とは関係なかった。
 
 山上容疑者の犯行を非難する大マスコミのコメンテイターは「暴力によっては何も変わらない。」と言う。
 果たしてそうだろうか? 
 しかし、それ以外のすべてのことをしても、世襲政治家であったり、消費税を極限まで上げようとする経団連であったり、道徳を排斥する大マスコミの壁によって、児童虐待を減らすことができず、今の日本を全く何も変えられないのは、この国でも、同等の人が見当たらないくらい哲学や道徳倫理に精通しているにも関わらず、20年間全く何もできなかった私が一番痛感しているところだ。

 そして残念ながら、政治家や大マスコミの美辞麗句とは違い、暴力による安倍元首相の死は、財界や大マスコミの養分でしかない、道徳も経済力も極限まで削り取られた日本の一派遣社員、一奴隷国民が非常に多くのことを変えることができることを如実に示してしまった。

 そして「統一教会」という固有名詞すら出せない、反日的な大マスコミのメディア支配。

 ネットをやらない3600万人いる高齢者の大半は、高齢者をだまし続けるテレビによって、「統一教会」という団体にすらたどり着くことはない。


 もちろん、哲学や道徳倫理に精通する私には、ニーチェやバタイユ的な暴力が頭をよぎることはない。
 むしろJ.S.ミルが「自由論」ですら強調するように、日本社会の構成員が、そうした犯罪に走らないようにすることが私の使命だ。

 

「社会の比較的弱い成員たちを教育して理性的行為の…水準にまで高めるためには、彼らが…無分別な行為を為すのを待って、…その後にこの行為を理由として法律上…の刑罰を加えるという
方法以外には、方法がないかのように論ずることには、賛成することができない。」

(J.S.ミル著 塩尻公明・木村健康 訳 「自由論」岩波書店)
 → 要約すると「犯罪を犯してから道徳を教えるのでは遅すぎる。」

「日本に税金を納めたくない」というavexの松浦社長、ヒカル、Gackt、百田尚樹ら、立花孝志とガーシーの炎上商法に群がる、NHK党のこれまでの歩みと危険性を全く何も知らずにNHK党を礼賛する「ニワカ・インフルエンサー」の、日本の法治主義と道徳を極限まで破壊する脱法行為を礼賛する危険な流れに加えて、今回のような一匹狼的に暗殺を実行して、遂行することのできる若者(41歳でも、高齢化社会では若者)を生み出し始めている。

 暴力は哲学で言う「自然状態」であり、決してあってはならないが、残念ながら、道徳倫理を極限まで破壊してきた日本のマスコミや世襲政治家がすべての政界、経団連や竹中平蔵ら財界が築き上げた不動のヒエラルキーによって完全に支配され、466兆円の内部留保と、株主資本主義によってパイは取り尽くされて、中絶大国となり、児童虐待が激増する反日主義的な人口減で消滅真っただ中のこの国では、実際問題、暴力だけでしか物事を変えることができないのかもしれない。

 だが、哲学者であり、最も暴力を否定する道徳家である私一人だけが、大マスコミのような道徳の破壊と人権主義、3600万の高齢者を人質に取った悪しき洗脳と情報操作、NHK党と脱法行為セレブが推し進めるような炎上商法と詐欺行為、そして山上容疑者のような、近隣に潜む純粋かつ静かな暴力に敢然(かんぜん)と対抗する。

 

 日本には、大マスコミやNHK党界隈のセレブのような、道徳を破壊して日本社会そのものを破壊する利己的な勢力が確固として拡大し始めている。

 

 心ある日本の皆様にはどうかご理解、ご助力願いたい。

 

 安倍元首相が死のうとも、日本にはびこる悪に敢然と立ち向かう!!!!!!!!!!!!

 

 

 安倍氏暗殺で、日本の世情は乱れ、格差社会のただ中にある日本社会は極限まで不安定化しているので、せめて格差社会と、法治主義の破壊を進める勢力だけにはだまされないでほしい。
 

 

 

■安倍首相の最後の仕事は「平和」、「平和の死」となった

 

 2020年2月になっても、二階氏に忖度(そんたく)した安倍首相が、春節の中国人を受け入れ続けたため、さっぽろ雪まつりに中国人が殺到して、北海道に新型コロナがまん延し、その後、私の父は市立札幌病院でクラスター感染して死んだー。

 当時は藤井聡先生も、水際(みずぎわ)対策を怠った安倍首相を批判しており、私も愕然としたものだった。

 そして安倍さんが亡くなられた。

 

 痛恨の極みである。

 だが正直言って、日本の道徳を粉々に破壊し、日本を解体し続けてきたマスコミや野党系の政治家の偽善的なきれいごとに便乗して一奈良県民の山上容疑者一人を糾弾する気には心情的になれなかった。

 

 私は安倍さんが救いの手を差し延べないことで、森友問題のすべての罪をかぶせられた籠池さん夫妻にも、私は唯一森友問題の「実相」を取材しているため、ご夫妻には認知してもらっているが、私はマスコミのような、「法の下の平等」を守らないという憲法違反を優先する、「安倍のせいだ~」という結論ありきの「反安倍」ではない。

 

 そして山上容疑者には、海自に戻って日本のために働いてほしかったし、私は死刑に反対であり、国会で道徳の必要性を訴えて天国に旅立たれた安倍さんにも、赦(ゆる)しの心があるのであれば、彼が刑期を終えた後は、海自に戻って中国やロシアに備えて日本のために働いてもらいたいという思いがある。

 

 安倍さんのご無念は計り知れず、その死はまさに突然であり、遺言を残せなかったほどの映画のワンシーンのようであり、最後まで党のために働き、まさに選挙演説中に亡くなられるという殉死、尊い死「グレイトフル・デッド(感謝する死者)」は、原 敬(はら たかし)を彷彿とさせる見事なご最後、美しき死にざまであったと心より思う。

 

 彼は長期政権というだけではなく、その死においても、日本の政治史に燦然(さんぜん)と名を残したのである。

 

 政治に命を捧げた安倍晋三さんは、まさに「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」の「葉隠(はがくれ)」を実践した真の武士であり、「葉隠」を自らの行動規範とした文豪、三島由紀夫が起こした50年前の三島由紀夫事件に匹敵する歴史的事件となった。

 

「陸」の山下奉文(ともゆき)、「空」の山口多聞(たもん)と共に、安倍晋三元首相の御霊(みたま)が靖国神社に祀(まつ)られんことを。


 安倍首相暗殺事件は、全世界に衝撃を与え、山上容疑者の「たった2発で仕留める」という、あまりにも正確無比な狙撃技術の練度の高さは、もちろん悪い意味での日本人の潜在能力の高さを如実に示した。

 

 全国民を苦しめ続ける邪悪な独裁者が跋扈(ばっこ)する中国や北朝鮮、ロシアの一般人には、日本の山上容疑者のように、覚悟を決めた(determined)、度胸と技術のあるヒットマンは「いない」。

 

 荊軻(けいか)ですら始皇帝暗殺には失敗しているので、これはこれで歴史に名を残すことになる。

 

 まして銃がまったく一般的に流通しない国である。
 

 この衝撃的な現実が、中国やロシアが、いかに核保有国といえども、国民レベルでは「日本と戦争をしても勝てない」ことを示しているのかもしれない。

 

 事実、対外的には、習近平やプーチンのような、日本をあなどる要人が、日本行きを甘く考えることが全くできなくなり、また犯人が海自出身者ということもあって、日本の海上自衛隊をナメてやすやすと、日本の周りに戦艦を周航させることを躊躇(ちゅうちょ)させるものであるに相違ない。ましてイージス艦など、艦船の性能はこちらが圧倒的に上だ。

 山上容疑者の犯行は、生まれた時からサラブレットである世襲政治家の岸田首相から「蛮行」とされ、日本中から非難されているが、ロシア、中国、北朝鮮と言った日本をあなどる国々に対して緊張と衝撃を与えたことは事実であり、日本随一の要人である善良な安倍晋三さんが、世界一治安が良い日本で、たった2発の銃弾で暗殺されたことで、これらの国々の邪悪な独裁者たちが、自国で山上容疑者の犯行をコピーされることを恐れて夜もおちおち眠れなくなるかもしれない。


 事実、誰一人殺したことのない、危害すら加えたことのない安倍さんは、まったくこのような形で死ぬべきではなく、対照的に自国や香港、ウクライナで、多くの人たちを虐殺したり、逮捕するなどして苦しめ続けている習近平、プーチン、金正恩はまさにこのような形で死んで貰うしかないのかもしれない人たちなのかもしれないと思わないこともない。

 

 そして安倍さんの死に対して、アメリカ、ロシア、中国、台湾問わず、全世界の首脳がお悔やみの言葉を述べ、追悼の意を示すことで、ウクライナ戦争で分断していた世界を、安倍氏に対する追悼で一つに和解させ、平和につながるものとなっている。

 否、むしろ安倍さんの死を無駄にすべきではなく、亡くなられてしまった以上、深い弔意を表したインドや台湾、アメリカ、イギリス、またアメリカの中でもバイデンとトランプ両陣営を和解させる一つの道筋としても、「平和の死」としていかなければならない

 道徳的な安倍晋三の死は大きな損失だ。

 

 だが、日本社会によって道徳を教えられなかった山上容疑者の犯行を、いつの日か天国で赦(ゆる)してあげてほしい。
 今の日本人は、参政党が言うように、海外からの農薬やら食品添加物でバンバン癌になって死んでいる。

 過労死や児童虐待も含め、日本人の命は道徳のない貪欲で冷酷なマスコミや財界、政治によってすでに叩き売られ、軽くなってしまっている時代だ。

 

 安倍元首相の誇り高き死、美しき死。

 

 死ばかりに言及してきたが、無論、彼の生は、人生で一度も陽の光を受けたことのない私から見れば長期政権とアベノミクスで、栄光に満ちたもの、Glorious Days(布袋寅泰)であった。

 

 ただひたすら心の底より安倍元首相のご冥福をお祈り申し上げる。

 

 私の場合は家族の墓参りが先であるが、いつか安倍元首相の墓に参ることが、私の大きな目標であり、思いである。

 日本は戦国時代、銃を生産する最も強大な軍事大国であった。

 若き狙撃手、正確無比な技術と胆力、自ら銃を作るモノづくり。

 安倍元首相は、元海上自衛隊である山上容疑者の許されざる罪を一身に受けた。

 統一教会によってすべてを奪われた元海自の派遣社員による狂猛な銃弾。

 まさにこの上ない殉死であり、非業(ひごう)の死―である。

 一(いち)日本国民の大罪のために死す。

 だがそれは無駄死にではない。
 

 安倍さんのこの死は明日につながる。

 日本の未来につながる。

 なぜかそう確信してやまない。

 

 少なくとも哲学的に言って、薄汚くて醜くて卑怯極まりない大マスコミによって道徳が全否定されて、「生」が使い捨てのものとなり、あるいは本当に無意味となってきた令和の日本においては「この上ない、尊敬すべき死」「感謝すべき死」である。

 すべてを狂わせた統一教会の存在も無論ある。
 それは安倍さんの祖父である岸信介の代からの因縁なのかもしれない。
 
 「日本」という国の深遠さに、今は胸が打たれ、安倍さんの生に思いを馳(は)せる。

 
 安倍さんのお墓、墓碑には「美しい国、日本」と記されてほしいが、

 まさに安倍晋三氏が主役の映画「美しい国、日本」が終焉した思いだ。

 今は完全に反対側の悪い方向へ向かおうとしている日本をなんとか文字通り、美しい国へ導けるよう、粉骨砕身努めたい。

 そして、あの日、7月8日に安倍さんが奈良県の人たちに訴えたかったこと、今となっては永遠に聞くことのできない演説の続きをぜひ聞きたい。

 

 失われた日、だが「尊き日」である。

 

 西田昌司氏のMMTや、三橋貴明氏の経済理論に理解を示して、マスコミや財務省、財界にたぶらかされない安倍さんは、「親中」の二階さんや、「緊縮」で「ロスチャイルド家(=水道民営化)」の麻生さんに比べれば、純粋で、賢明で、道徳的で、良心的なフィクサーだった。
 

 事実、内部留保に課税しようとした高市早苗を支援した。
 高市早苗、高市早苗、高市早苗。
 安倍さんの後継者は高市早苗。

 

 自民党の未来もまた女性になるのだろう。

 

 

 

 

 

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