土曜日は子供達の学校が休みですが、彼と「仕事/子供の世話を交代で行う」日と決めていました。
先週の土曜日は私が仕事をする日でした。
けれども、その日は長女の友達の誕生日会に参加しなければならなかったので、午前5時頃から研究室で仕事を始め、午前9時には急いで職場を後にしました。
仕事はあまりできなかったけど、予定より早く家についてよかった、と思いながら、
「ただいま」
とドアを開けると、
「お母さんが帰ってきた!おかえり!」
という子供達の元気な姿とは対照的に、怒った表情で一言も発さず、片手で頭を支えながらリビングに横になる彼の姿がありました。
なかなか思うように勉強をしてくれない子供達に苛ついていたようです。
彼はゆっくり起き上がり、私を一瞥すると、そのまま寝室に籠ってしまいました。
子供達を誕生日会に連れていき、しばらく外で遊んでから家に帰ると、彼はまだ寝室にいました。
「いつもと様子が違うけど、どちらにしても、いつもよりも状態が悪そうだな。」
と思いました。
翌、日曜日は、家族で教会の日曜学校に参加しました。
その時は、他人のために献身的に働く人達と会話し、私達は有意義な時間を過ごす事ができました。
彼は家に帰っても笑顔で話をしていて、
「今日は調子がよさそうだな。日曜学校は毎週行った方が良いな。」
と思いました。
翌、月曜日はメモリアルデーで祝日でした。
彼は朝から言葉数少なく、無言で書斎に籠ってしまいました。
「一晩寝たらまた調子が悪くなったな。」
と思いました。
その日の午後、彼から
「なんか色々調べたんだけど、僕はたぶんコレなんじゃないかと思う。」
と言って携帯でうつ病のサイトを見せてきました。
私はずっと前からそう思っていましたが、私が話をすると不機嫌になるので、なかなかそのような話を切り出せずにいました。
「自分で気づいてくれてよかった。」
と、思いました。
(鬱の自覚ー2につづく)