Bounceback

しばらくブログはお休みする……と書きましたが、やっぱり書いておきたくなったのでw

今回、少し前に気持ちが沈んだ時の状態から、元の状態に回復するまでの事を書きたいと思います。

 

私は、数カ月間程、色々精神的に辛い日々が続いていましたが、気持ちが折れないようにと自分を奮い立たせてきました。

けれども、5月末くらいに、自分の将来に関してあまり面白く思えなくなり、仕事も意欲的に取り組めなくなり、家族でいるよりも1人でぼーっとしていたいと考えるようになりました。

とうとう折れてしまったなーと思って、カウンセリングに行こうかと問い合わせをしたりしました。

けれども、最終的にはカウンセリングに行く前に、気持ちが回復したように思います。

その要因について考えると、下記3点が挙がりました。

自分の時間を確保する

1人になりたいという気持ちが強くなった事を、私は悲しく思っていました。

友達にその事を相談すると、

「あなたは疲れているだけ。

自分の為だけの時間は絶対に必要だもの。

"Me" time をもらえるよう、旦那さんにお願いすべき。

家族と離れたいんじゃなくて、1人の時間が欲しいだけだという事を説明すればわかってもらえるはず。」

と言われました。

 

そこで思い切って、自分時間の確保に協力してもらうよう、夫にお願いしました。

1日は仕事を休み、1日は夫に子供達をお願いして、1人で過ごしました。

最初の1日は、何もせずベッドでゴロゴロしてみました。

次の1日は、「全部雑音に聞こえる」と言う彼に気兼ねして今まで10年弱聴かずにいた音楽を、You Tubeでひたすら聴いたり、音楽番組を観たりしました。

久しぶりに聴いた音楽は心地よく感じ、やっぱり毎日聴きたいと思いました。

 

完全に気持ちが晴れたわけではありませんでしたが、一日1時間でも「自分時間」を確保できれば、気持ちが違うように思いました。

そこで、毎日の帰宅後、晩御飯を作っている時間に、子供達の勉強をキッチンではなく自室でみてもらうよう夫にお願いしました。

次男(3歳)はまだ1人で勉強できないので私が教えますが、終わった後はテレビを観てもらうようにしました。

そして、私は、音楽番組や英語学習番組etc.をYou Tubeで聴きながら晩御飯を作るようになりました。

 

これだけで、気持ちが上向き、家族と笑って話をするのに、努力が要らなくなりました。

交流の幅を広げる

「教会に行きなさい。日本人だったらお寺?

あなた達日本人は普段どこで集まって交流しているの?

そこに行って、みんなと話すの。

そしたら、自分達を外から客観的に見つめる事でできるようになるのよ。」

以前から職場の友達に言われていましたが、休日に家族以外の人達と過ごすという事はあまりしてきませんでした。

 

自宅近くに在米日本人向けの教会があり、一度、3月にイースターのイベントの案内をもらったので、子供達と初めて教会に行きました。

また、近隣の日本人で集まって開催されたBBQに家族で参加し、そこで他の日本人研究者家族と色々と話をしました。

子供達は日本人の友達ができ、夫も自分と立場を同じくする人達と話す事ができて、だいぶ気持ちが上向いたようでした。

 

教会では、無料で英会話教室や子供の日曜学校も開催されているという事で、日曜日に家族で通う事にしました。

最初の一時間は、夫は男性部屋、私と子供達は女性部屋に分かれ、聖書を教材にしてグループで意見を交換し合います。

その後、家族で牧師さんの話を聞き、お昼には無料で提供される昼食を皆で食べて帰る、という感じです。

 

牧師さんの話は毎回違う内容をテーマにするのですが、最初に話を聞いたとき、

「宗教という言葉があるからいけないんです。

要は人間がどう生きるか、どう考えて毎日生活していくか、という事なんです。」

と話されているのが印象的でした。

 

元々無宗教なので、神が全てを創造した関係の話はなかなかよくわかりませんが、人の生き方に関しては、昔も今も通じる所があると思いました。

昔と今で人々の生活環境は違っても、人が抱える悩みには多くの共通点があり、神様のような心の拠り所をもつ事で、自分軸を維持しやすくなるのではないか、

それが、数千年も前から様々な宗派の宗教が今も信仰され続ける理由の一つになっているのではないか、と思いました。

 

教会で出会った人達は、皆優しく、慈悲深い人達でした。

この教会でボランティアをしている老夫婦と毎回話をするのですが、彼女達は、他人のために尽くす事を、心から大切にしているように感じました。

 

これからも日曜学校に通い、この人達と交流を続けたいと思っています。

上司に自分の気持ちを話す

心に余裕が持てるようになったことで、今までの仕事に関して、もう一度自分の気持ちを整理したいと考えるようになりました。

 

今まで、私の置かれている環境は、少し複雑でした。

上司はPIとCo-PIと2人いて、2人の考え方には共通点もあれば相違点もありました。

また、私の方も、今後の展望などは私と夫でセットに考えなければならない時が多く、自分に向けられた言葉と夫に向けられた言葉をしばしば混同している事がありました。

そこで、

  • PIからの言葉
  • Co-PIからの言葉
  • 私に向けられた言葉
  • 夫に向けられた言葉

をそれぞれ分けて、考えてみました。

 

すると、PIやCo-PIから私自身に向けられた言葉の数々は、ほとんど私の事を想っての発言であり、彼らのバックグラウンドから最良の方法を色々考えてくれていると改めて思いました。

また、2,3カ月前からPIに個人ミーティングをお願いして、月1回ディスカッションをしてもらっているのですが、毎回お互いの意見を交わす中で、彼女の思想は私の目指すものに近いと感じていました。

今、私は別のプロジェクトも並行して行っていたり、結構時間の取られる雑用を任されていたりして、なかなか彼女のプロジェクトに集中した時間をとれずにいたのですが、このような状況は彼女の本意ではないように思いました。

そこで、先日の個人ミーティングの際に、思い切って彼女に相談してみました。

 

彼女は話を聞くや否や、

「そんな事をしていたらあなたは何も成し遂げられない!

あなたには、このプロジェクトを通して生化学の考え方を学んでほしいと思っているのに。

今はこのプロジェクトで、系を確立するという一番大変で一番集中しないといけない部分をやっているんだから、他のプロジェクトは一時中断してでもこっちに集中しないと。

他のプロジェクトは中断しても大丈夫なはず。今から聞きに行こう。

他の事は誰が指示したの?絶対に私じゃない。よく思い出して。それはあなたの仕事じゃないわ。

今から他のテクニシャンか学生達に割り当てるようラボマネージャーに言いに行く。」

と言って、部屋から飛び出し、Co-PIやラボマネージャー達の所へ掛け合ってくれました。

そこから、仕事をどう割り当てるか他の人達と相談し、私は今まで持て余し気味だった仕事をすっきりと整理する事ができました。

 

当面の目標が一つに定まると、研究に対するモチベーションが再び湧き上がってくるように感じました。

この先、意図せず研究をやめなければならない時がくるかもしれませんが、それはその時考えよう、

それまでは、今の環境に感謝し、後悔のないよう、目の前の仕事に精一杯集中しよう、

と思えるようになりました。

 



心から笑うというのは、普段は意識せずにできるものですが、少しでも何か引っかかるものがあると、途端に難しくなるから不思議です。

子供達を見ていると、今は心から楽しそうに笑っているなと感じ、救われるような気持ちになります。

そして、私も夫も、将来の方向性など常に考えていく必要はありますが、必要以上の不安は消え、心から笑い合えるようになったと思います。

これからも貴重な時間を大切に、一日一日を丁寧に過ごしていきたいと思います。

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