先日、私達夫婦とPI, Co-PIの4人で面談があり、彼らからフェローシップ終了後の雇用について提案されました。
夫はできるだけ早く日本に帰りたいという気持ちが強いようですが、フェローシップの2年では私達の仕事は終えられそうにないので、3年目も雇用してもらうという形で私達は合意しました。
その際、夫に対して、英語による「Verbal Communication」に力を入れるよう上司達からアドバイスがありました。
つまるところ、「もっと英会話を練習するように」というものです。
彼らは例によって、私の英会話の上達度を比較対象に、しばらく話を続けました。
彼が、職場で私と比較される事を極度に嫌がっている事を知っているので、
私はこの間、隣にいる彼の顔を見る事ができず、
「早く話が終わってほしい。」
と祈っていました。
帰りの車の中でも、なるべくその話題に触れないようにしていましたが、
彼は気持ちが収まらなかったようで、興奮気味に話してきました。
「もう、いっそのこと英会話を勉強せずに日本に帰ってやるっていう気持ちになった。
仕事をまとめたらすぐにでも帰ってやる。」
「色々文献を調べたんだけど、言語能力の取得に関して、〇〇遺伝子が関与しているっていう報告があった。
言語能力の習熟度に関して、本人の努力だけではどうしようもない部分があるみたいだ。」
「やっぱり君と比べられるのが、一番腹が立つ。
申し訳ないけど、君に対しても腹立たしい。
君に対しての僕の態度が変わったって言われていた時も、多分この問題が前提にあったんだと思う。」
彼の口から出てくる言葉は、私にとっては残念なものばかりでした。
自分に降りかかっている腹立たしい出来事は、自分に原因があるのではなく、環境や周りの人達に原因があるように感じているようです。
ただ以前は
「申し訳ないけど」
という言葉を添えて会話してくることはなかったので、
自分の中に湧き上がってくる感情の原因について、以前よりは、客観的に考えられるようになってきたんじゃないかと思います。
また彼の言動に心が乱れるという事は、私自身にもそのような要素(自分以外に原因を求める気持ち)があるという事だと思います。
「7つの習慣」に則り、今後は彼の言動に動揺せず、自分の中の「影響の輪」だけを見つめて考えていけるよう、少しずつ自分を変えていきたいと思います。