【今月の相談者】
大手通信会社に入社して3年。システムの部署を経て、1年前から営業の仕事をしています。仕事柄、顧客の都合に合わせて生活しなくてはならず、毎日窮屈です。仕事が忙しいため、平日はOFF時間を楽しむこともできず、ストレスがたまる一方。やりがいのある仕事に就く女性や、プライベートと両立しながら生き生きと働く女性を見ると、自分と比べてしまい、みじめに感じます…。
自分が得た“価値”と“仕事”を結びつけよう
坂巻 営業という仕事柄、顧客の都合に合わせて動かなくてはならない毎日が窮屈で、苦痛です。さらに、通勤に片道2時間かかるうえ、残業も多く、平日はOFF時間がほとんどゼロ。仕事とプライベートを両立させて楽しそうに過ごしている友人や、海外で生き生きと働く女性たちが羨ましくて仕方ありません。
田中 ハードな日々に心身共にお疲れのようですね。そもそも今の仕事を選んだのはなぜかしら?
坂巻 別に営業をやりたかったわけではないんです。大企業で安定しているし、親のすすめもあって。それに、早く就活を終えて、当時打ち込んでいたダンスを再開したかったので、内定が出たところに決めました。
田中 ダンスは今も続けているの?
坂巻 いえ、就職してから忙しくなり、1年前にやめました。
田中 なるほど。ではひとつ質問をしますね。もし、「何でも願いを10個かなえてあげるから今すぐ答えて」と言われたら、何を願いますか?
坂巻 まずは、ダンサーになりたい! 海外に行きたい、英語が話せるようになりたい。あとはなんだろうな…視力の回復、車とお金と犬が欲しい、魔法が使えるようになりたい、親を健康にしたい、いいベッドが欲しい…それくらいでしょうか。
田中 実は、これらが坂巻さんの心理状態をリアルに表しているんです。今、10個挙げてもらったけれど、坂巻さんが本当にやりたいことは、最初の3つ。でも、その3つと今の仕事は全く接点がないですよね。やりたいことをやっていないのだから、現状が楽しくないのは当然よね。
坂巻 ダンスで食べていくのは現実的には難しいのであきらめたんです。海外も行きたいけれど、今の忙しさを考えると英語を習う余裕がない。このままの状態は嫌だけど、どうしたらいいか分からなくて。