研修医レポート
総合診療部臨床研修医 桑原 啓太
患者さんのために実現したい医師としての人生
関門医療センターで医師としてスタートを切って一か月が経ったいま、
医師になる前に掲げた医師像と働き始めて考えるようになった医師像を、比較できるこのような機会を頂き大変有難く思います。
医学生の時は「患者さんから信頼される医師になりたい」という漠然とした医師像を掲げていました。
総合診療科と救急科を回らせて頂いたこの一か月は業務を覚えることや診察の流れを覚えることで精一杯でしたが、
その中でも患者さんを診療する機会をたくさん頂きました。
診療するにあたって、どうすれば患者さんから信頼される医師になれるのか、考えるようにもなりました。
ただ、信頼して頂けるだけでいいのか、と思うようにもなりました。
信頼してもらえることは非常に有難いことですが、私のみの考えだけで医療を行っても、患者さんが満足して頂けるとは限りません。
患者さんと患者さんの家族の方々等とお話しし、私がベストと考える医療を提示し、かつ患者さんが受けたい医療を重ね合わせて、
その重ね合わせたベストの目標に一緒に向かって医療を行うことが大事だと思いました。
そこに良好な信頼関係は必要不可欠だと思いますし、良好な信頼関係を築くためにはコミュニケーションを沢山取り、
自分自身の知識も常にアップデートすることが重要だと思います。
患者さんとしても理想に近い満足のいく治療を受けることができることが分かれば、治療意欲も高まり相乗効果が生まれると思います。
ひとことで「患者さんから信頼される医師」とは言っても、そこには前途したように様々な要素が絡まっていることに改めて気づくことができました。
医師として働く限り自己研鑽を重ね、患者さんと同じ目標に向かっていけるようにコミュニケーションを取り、
お互いにとってベストの医療が行われるように、患者さんから信頼される医師でいられる人生を実現したいと思います。