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《《♂♂が番の話をします》 》ぬい服も作ります。 大人向けrtもします。喜多川祐介と👑が好き! 見ているだけで心の癒しなので、こっそりフォローお許しを。齢20↑・P5主喜多とあばら家。twst👑右のみ!雑談と金髪美形右のお話が大好きです。 ネタバレあり。雑多垢 https://funha.booth.pmFy
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🐉👑の友情が永遠なのもたまらないなぁ。 明確に👑と友情の証と分けてて、🐉にとってのたった一人は心の中に色褪せず存在してるのエモい。
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🐉👑 以上 マレヴィル🐉👑未満 あたしのおうちのおまもりドラゴン① ⚠️ 👑の子孫が出てきます! 子孫と見守る🐉のはなし
画像化されたテキストです。
画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Anisur Rahman on Unsplash / フォント:源暎こぶり明朝

以下本文:

  あたしのおうちのおまもりドラゴン

 それは小さな穴があいていて、銀のチェーンが通されていた。初めて首にかけられたとき、なにこれ、とこどもは目をまんまるにした。五つになったばかりのこどものこぶしよりちょっと小さいそれは、貝のような形をしていた。そっとつかんで、太陽の光にかざす。「うろこだよ」「うろこ?」「そう。うろこ」うろこは太陽の光に薄く透けて、黒曜石のようにきらきら輝く。傾けて角度を変えると、虹のような色彩を放った。
「おっきなおさかな」
「ふふ。魚じゃない……おまもりだよ」こどもの父はうたうように言った。
「おまもり?」「ちょっとおおきいから。毎日は無理だろうけど、大事な日はつけるといい。まもってくれる」「これが……?」改めてしげしげ眺める。薄墨をなめして固めたようだった。ふ、とこどもの父がわらう。
「父から、祖父から、そのまた祖父からもらったものだ。今日からお前のものだよ」
 こどもはきょとんとした。きょとんとして、それからもう一度うろこを光に翳した。


 もらったばかりのおまもりを首にさげ、子どもはぶらぶらと森を歩いていた。朝の森は少し湿っていて、鼻いっぱいに草のにおいがした。しゃく。しゃく。子どもが歩くたび音がする。子どもは二、三度足元の草を踏んで、それからだーっと走り出した。なんとなく走りたかったからだ。子どもの父親はこの付近で映画の撮影をしている。先程ま
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で子どもも一緒に撮影を見ていたけれど、なかなか父親の出番が来ず、抜け出してきたのだ。子どもは急に立ち止まり、足元の小石を拾った。小石は透けた白色で、手のなかにころんとおさまる。こどもはそれを太陽にかざす。ひからない。そして小石をぽいと捨て、森の奥へ奥へと歩みを再開した。
 鳥の声がする。子どもがはっと気づいた時、もう子どもはどこから来たのかわからなくなっていた。右を見ても木、左を見ても木。少し不安になって、胸元に下げられたおまもりをぎゅっと握る。それから木の股に乗り、途方にくれたようにしゃがみこんだ。
「おやおや」
 突如、頭の上から声がした。おそるおそる顔をあげる。
「授かって数時間で僕を呼び出すとは。先が思いやられる」
 不安でいっぱいだった子どもは、ぽかんと口を開けた。いつのまにか、目の前に男が立っていたのだ。とても背が高い。二本のツノまで生えていた。腕を組み、こちらを見下ろしている。
「どうしたリトル・シェーンハイト。泣くのか」
「……泣かない」
 子どもはごしごしと目もとをこすった。ふっくらとした頬は真っ赤で、薄紫色の飴玉のような瞳には水滴がたまっていたけれど、零さなければ泣いたことにはならないのだ。
「あなたは誰。いつきたの。あたしを知ってるの」
「僕の名を知りたいか?……ククッ。知らぬ方が身のためだぞ。恐ろしさに逃げ出すかもしれない」
「ちゃんとこたえて!」
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「僕はマレウス。マレウス・ドラコニアだ」
「ぜんぜん怖い名前じゃないじゃない。普通だわ。しんぱいして損した」
 子どもがそういうと、男は口をあけてふは、と笑った。子どもの肩が、妙なものを見たように跳ねる。男はお構いなしにしばし笑って、いや、そうだった、と言った。
「シェーンハイトが僕を恐れたことはついぞなかった」
「よくわかんない。あたしたち初対面よ」
「お前のことではないさ。……まあいい。リトル・シェーンハイト。どうした? 僕に助けを求めただろう?」
「あなたに?」こどもはびっくりして、すっとんきょうな声をあげた。「求めてないわ!」
「それを握っただろう?」
 マレウスがついと指先で指し示す。こどもはおそるおそる胸元を見た。薄墨色のうろこがぴかぴかときらめいている。
「ダッドからもらったおまもりよ」
 答えて、目の前の男をまじましと眺める。背が高かった。見上げると首が痛い。頭の上からにょきりとツノが生えてきて、怪しげに笑う口元からはキバが覗いている。あっ! 子どもが短く叫んだ。
「もしかして……おまもりの妖精!?」
「……、まあ、そんなところだ」
「すごい! こんなおっきな妖精初めて見た!!」
 ぱっと近寄って、子どもが男の足に飛びつく。男は困惑したように硬直し、しばし子どもの好きなようにやらせた。足をぺたぺた触られながら、助けを求めていたのではないのか、と口を尖らす。
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「たすけ? あ! 森の出口がわからなくなったの!」
 子どもが思い出したように叫ぶ。男はどこかほっとしたように頷き、屈んでこどもと視線を合わせた。
「なるほど。たわいない悩みだが、ヒトの子は脆弱だ。怪我をする前でよかった。僕が一瞬で送り届けよう」
「そんなことできるの?」
「魔法を使えば造作もないことだ」
 うーん。子どもはつまらなそうにいった。小さな腕を組んで、父親の真似をするように難しい顔をしてみる。戸惑ったのは男のほうだ。
「どうした。なにが不満だ」
「森のおさんぽ好きなの。一瞬で戻るのはいや。出口だけ教えて」
「困ったやつだ」
 男はため息をついた。それからゆっくりとした歩調で歩きだす。
「仕方ない。散歩は夜の方が好きだが、付き合ってやろう」
「道わかるの?」
「魔法でわかる。それにこの森は……かつて、シェーンハイトと歩いたことがある。もっと奥に教会の廃墟があるんだ。あの頃と木々や地形は変わっても、森の隙間から見える山々までは変わらない」
 男は目を細めた。なにかを懐かしむように、黄緑の瞳が揺れる。子どもはぽかんと見上げてから、あのね、と手を上げて精一杯男の手を繋いだ。
「ダッドも、そのまたダッドもおまもりを持ってたっていったの。あなたはダッドたちも知ってる
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