短いおててで、おめめくしくし…「じつは哺乳類最かわ」と評判の「海獣」が「あざとかわいすぎた」…!
見た目、仕草、すべてがかわいい…!
じつは、いま「ラッコ」がブームになっている。
海上に生息しているため、なかなかお目にかかる機会のない動物だが、もふもふの毛に包まれ、長い胴体に短い手、ビー玉のような真っ黒でつぶらな瞳、そしてなんといっても「わかってやっている」かのような“あざと可愛い”仕草が非常に愛くるしく、ネット上を中心に密かに人気に火がついている。
Twitter上でもラッコの動画や画像が多く上げられているが、特に反響があるものでは5.8万ものいいねがつき、動画は100万回近く再生されている。
また、「キラちゃん」「メイちゃん」の2頭のラッコを飼育している鳥羽水族館(三重県)は2012年からYouTubeチャンネルを開設しており、ラッコの動画は非常に人気が高く、特に多く再生されている「メイちゃんの秘密のポケット」というショート動画はなんと276万回もの再生回数を誇っている。
ラッコのかわいさは、見た目もさることながら、なんといってもその仕草にある。水中にいることが多いラッコは、毛の生えていない手のひらの体温が下がるのを防ぐため、まぶたに両手を密着させたり、ほっぺに手をあてたり、お腹に手を置いたりすることで体温調整をする。
その様子が、なんとも「あざと可愛い」と評判で、じつは哺乳類で最もかわいい動物はラッコなのではないかと話題だ。
そんなラッコだが、じつは日本ではもう見られなくなってしまうかもしれない。
2000年にラッコが「絶滅危惧種(レッドリスト)」に指定されたことから、国際的にラッコの輸入が禁止されることになったためだ。
ピーク時には日本に122頭いたラッコだが、今年の4月に鴨川シーワールドの「明日花ちゃん」が亡くなり、現在は鳥羽水族館の「キラちゃん」「メイちゃん」の2頭と、マリンワールド海の中道(福岡県)の「リロくん」の、なんとたったの3頭しかいない。
しかも、それぞれ高齢であったり血縁関係であったりすることから繁殖が難しく、この3頭が日本最後の(飼育下の)ラッコになることが予想されている。
鳥羽水族館の公式Youtubeには
「ラッコちゃん可愛い」
「いつも癒しをありがとう!!」
「ふたり仲良くしている姿は笑顔になりますね」
と多くのコメントが寄せられ、「キラちゃん」「メイちゃん」の2頭のラッコがたくさんのファンを獲得していることが伺える。
だが、いずれ国内ではラッコが見られなくなってしまう日がくるかもしれない。そのことも、ラッコブームに火をつけた要因になっているのだろう。まだ、その目でラッコを見たことがないという方は、彼らの「あざと可愛い」愛くるしい姿をぜひ見に行ってみてはいかがだろうか。