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Replying to

今あるものの消滅に舵を切っていて、わたしはその極端な違いがすごい好きなんですよ。裏バンカーサバイバル編では、生き残ったのがカラスミだったから『いつか自分の力で生き返らせる（自分に力さえあればそれが可能だ）』という方向になった訳だけど、

ここでもし生き残ったのがパパかアンチョビだったら、『自分だけ生き残ってしまった（死ぬのは過ちを犯した自分でよかったのに）』って方向になりそうで、コロッケが止めても話を聞かないところは一緒だけど、制止の間もなく自死を選びそう、って思った。特にパパ。あんなに狂う程に愛している息子を、

自ら手を掛けて、自分だけ生き残ってしまったら、もうそのショックだけでもしんじゃいそう…。それでもパパは、大人だけあって、アンチョビとの一騎討ちで学ぶところがあったからこそ、正義に目覚めてカラスミと共に戦いに身を投じてしまったんだろうなって。アンチョビが

『結局、二人は帰ってこなかった』って表現してたから、アンチョビは待ってたんだなって。でも、それが最善だったんだよ、って個人的には思うんですよ。何にせよ、パパを失った時点から、BLACK LABEL4巻に至るまでずっと、背負うには大き過ぎる負荷がアンチョビに掛かり続けていると思うんです。

パパが死んだと思った後、カラスミが力を求めなかったら、アンチョビもあそこまで力を求めることもなかったと思うんです。兄の期待や意見に沿わなければ、唯一の心の支えである兄から見捨てられてしまう。アンチョビの選択は、耐えられないという子供らしい流され方であり、

暗黙の内に背負わされた兄へのケアでもあり。けれど、そこに彼の、熟慮された善悪や、自分が本当はどうしたいかの希望が入り込む余地はなくて。それは何でか、子供だからです。