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原発の過酷事故に強い核燃料 各国で開発進む
科学記者の目 編集委員 滝順一
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東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて、「事故耐性燃料(ATF=Accident Tolerant Fuel)」の開発が世界で進んでいる。過酷事故の進展を遅らせ、水素発生も減らせる効果のある核燃料だ。国内では日本原子力研究開発機構と原子炉メーカーなどが実用化に取り組む。
福島第1原発で2011年に起きた事故は地震と津波による電源喪失で原子炉の冷却水を注入できなくなり、過熱した核燃料が溶け落ち...