渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『SP 革命篇』(2010)

2022年07月14日 | open





Vの岡田、演技ではとてもいい味
出してるのだが、射撃シーンでは
プッシュアウト側の肩が上がり過
ぎ。

研究してほしい。

堤さん。努力賞。
しかし、握り方。
研究してほしい。ジャムる握り。


真の役者はこの人。
真木よう子さん。アクション完璧。
そうした演技がまた「いい女」を

倍増させている。
素の状態でも決して飾らない、媚
びを売らない、流れに阿る事を拒否
する本物のいい
女。
仲代大先生にゴルァかます程の
いい
女。



プロップガンだが、発砲の時に
一切目をつぶらない。
クリント・イースドウッドが
学んでほしいポイント。
これが正しい。

プロップガンなのでここまで青白い

煙が出る。
現行の無煙発射薬ならば実銃はこう
はならない。
運動会のスターターピストルと同じ
「火薬」しか日本の映画界の撮影で
は許可されない。それを使っている。
そのため、どうしても、黒色火薬使用
の西部劇のようになってしまう。
わかりやすくいえば、爆竹の火薬と
同じものを使用している。
プロップガンは電着で、排莢カート
はCGの可能性もある。

実銃でも発火火薬を使用したプロップ
ガンでもモデルガンでもエアソフト
ガンでも、射撃の
瞬間に目を閉じる
のは✖だ。これは絶対的に✖。

拳銃でなく小銃でもそうである。
コツはある。どんなにリアサイトを
目の真ん前に近づけても、
眼を瞑ら
ない方法がある。

それは、的を観るのである。
サイトに焦点は合わせない。
サイトこそ「遠山の目付」で観る
のである。焦点は着弾対象に合わ
せる。

どんなに眼球にリヤサイトが近く
ともそれ。

だが、それで実銃は中る。
拳銃だろうが小銃だろうが、実弾
射撃ではそれで中る。
(ライフル遠距離狙撃などは別な

重要ファクターあり)

映画『SP 革命篇』は日本の闇を
描いた「創作作品」。
しかし、限りなく現実に近いもの
を描いている。
ただし、国会制圧をしたテロリスト
SPと日本支配を狙う東大卒のおぼっ
ちゃま官僚たち(最後には黒幕の
「一部」によって仮の黒幕の若い
官僚グループは全員一気に爆殺さ
れる)が
言う「革命」なのだが、
やってる
事は全く政治学的には
「革命」で
はない。
これは「クーデター」である。

そうした誤認はあるが、本作は
絵空事ではない日本の闇を克明
に描いている。
そして、ラストシーンの布石は
後半から散見されるが、まさに
この作品の行方、物語の真相
自体も「闇」として描かれている。
秀作。
続編は作られないが、多くの謎
を残したままの完結となっている。

 


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