本作においてもう一つの原典との相違、つまり「人間以外の生き物とイマジンとの契約」はまともに考えると相当に際どいところではないかと思う(記憶や感情について、動物のそれは人間と比べてかなり大きな隔たりがあるからだ)。けれども、この改変もまた「未来を知る男」となった青砥とその飼い犬を巡る数奇な運命の結末に効果的に機能している。二つの改変自体はかなり大胆なものだが、さほど強調しない文章の為、いわゆる二次創作的な「俺設定」や捏造にまでなっていないのは、やはり本職の作家でない事を考えると大したものじゃないかな(続)。
と言う訳で、元々製作プロデューサーによる素人の文章でかなり減点評価で読み始めたけれど、予想に反してずっと誠実でまともな内容だった。事件の真の首謀者であるイマジンの意外な目的も捻りが効いていて良かったよ(了)。
ぜひぜひ、1話から見てください!
コメントありがとうございました。1話から5話まで見ました。モモタロスの「ごめんなさい」に「ハードル越えた!」と思いました。続きも楽しみです。
良太郎が姉に思いを馳せる箇所がとてもいい。163ページが特にいい。なぜミルクディッパーを開店したのかなども。
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