ニコン、一眼レフカメラ開発から撤退 60年超の歴史に幕
【イブニングスクープ】
ニコンが一眼レフカメラの開発から撤退したことがわかった。1959年から60年以上にわたって一眼レフを手掛けプロの支持を集めてきたが、人工知能(AI)や画像処理技術を導入し市場で主流になりつつあるミラーレスカメラの開発に集中する。高精細な画質を備えたスマートフォンがカメラ市場を侵食しつつある。プロやコアなファン向けにスマホにはない機能を充実させてカメラの生き残りを目指す。
ニコンは2020年6月に...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)- 梶原誠日本経済新聞社 本社コメンテーターひとこと解説
「選択と集中」です。オリンピックの現場でもキヤノンに押されソニーに追い上げられましたが、満を持して出した旗艦Z9は大評判。ただ各社には横並びの消耗戦からも脱して欲しい。記事ではライカが追い抜かれた歴史を紹介しましたが、ライカは今も負けたと思っているでしょうか?個性を磨き続けた結果、コンパクトデジカメなのにZ9より高い70万円超えのQ2が大ヒットになりました。連載中の「私の履歴書」で丸山さんが「混雑しているところは避け、すいているところでスイスイ仕事をする」と語っています。この発想が利益率を高め、開発投資の余力を生み、勝因になるのです。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新) - 藤元健太郎D4DR 社長ひとこと解説
カメラの世界のハイブリッドエンジン車とも言えるデジタル一眼レフの終焉はカメラが完全デジタルの世界に突入したことを意味するだろう,日本が強かったアナログ技術を活かした企業群はこれまで積み重ねてきた多くの強みを失う戦いにますます巻き込まれていくことになる。自動車業界でもそう遠く無いうちにハイブリッド車は生産終了になるだろう。製造業はますます従来のハードウェアに依存しないデジタル時代の新しいデバイスとそれを活用したサービス業化への構造転換を求められることになる。カメラメーカーも10年後にはエンタメやヘルスケア分野でVR/ARやロボット,ドローンをサービス提供しているような企業になっているかもしれない
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新) - 坂田亮太郎日経BP 「日経バイオテク」編集長貴重な体験談
予想されていたとはいえ、撤退が決まったと聞くと寂しい気持ちでいっぱいです。ニコンの一眼レフカメラで、会心の写真が撮れた日の嬉しさは忘れません。撮りたい写真に応じてレンズを交換するのも、手間はかかりますが愛着が湧く理由だったと思います。ただ、カメラ好きの自分も、最近はスマホで写真や動画を撮るのが当たり前となっていました。大きさや重さ、そしてすぐに画像が送れる手軽さを考えると、よほどのイベントでない限り一眼レフカメラを持ち出すことはなくなっていました。少し前まで、日本メーカーが世界のカメラ市場を席巻していましたが、そのカメラ市場そのものが収縮しています。やはり寂しいという気持ちでいっぱいです。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。