【8million】代表・福原が語る、コーポレートリブランディングへの想い~クリエイターエコノミー時代に、私たちができること~
こんにちは、8million広報部です。
8millionでは、2022年7月12日(火)に新サービス『LAMP(ランプ)』をローンチし、それに伴ってコーポレートリブランディングを実施する運びとなりました。本記事では、その経緯や新ビジョンに込めた想いについて、代表の福原にざっくばらんに語ってもらいました。
▼福原について
福原 慶匡(ふくはら よしただ)。1980年6月18日、神奈川県川崎市出身。早稲田大学教育学部、デジタルハリウッド大学大学院を修了後、慶應義塾大学メディアデザイン研究科後期博士課程に入学。大学時代、当時路上ライブをメイン活動としていたデビュー前の川嶋あいと出会ったことをきっかけに、レコード会社であるつばさレコーズを友人と起業し、音楽業界でキャリアを歩み始める。経営陣としての傍らで、自身もアーティストのマネージャー/プロデューサーとして数々のヒットに立ち会い、徐々に音楽だけに留まらず活躍の場を広げていく。2012年にはコミケで出会ったたつき監督と協働を開始し、2017年には『けものフレンズ』をヒットに導いたことで、アニメプロデューサーとしても広く知られるようになる。その後、アニメスタジオとしてヤオヨロズ株式会社を立ち上げた。自身がクリエイターとの出会いからヒットが生まれることを経験しているため、”個人”のクリエイターが活躍するマーケットに非常に可能性を感じてきた。現在は8millionの代表として、約3年前から参入しているソーシャルメディア関連のコンテンツプロデュースをはじめとするクリエイターエコノミー領域で事業を推進する傍らで、アニメプロデューサーとしての知見を活かし、メタバース上におけるXRコンテンツ(VR、AR、MRの総称)の可能性についても模索し続けている。
公式Twitter
https://twitter.com/fukuhara_ystd
Winkipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%8E%9F%E6%85%B6%E5%8C%A1
著書
『アニメプロデューサーになろう! アニメ「製作(ビジネス)」の仕組み』(星海社新書、2018年)
『クリエイターとクライアントはなぜ不毛な争いを繰り広げてしまうのか?』(やしろ あずき共著、星海社新書、2021年)
ー『8million』について教えてください。
2017年にアニメスタジオとしてヤオヨロズ株式会社を立ち上げました。株式会社8millionは、2019年にソーシャルメディア関連のコンテンツプロデュース事業を手掛け始めたタイミングで、前身のヤオヨロズ株式会社の意思を引き継いで設立された後継会社です。
クライアント様や面接に来られた方々に「社名の由来は?」と聞かれることが多いので、この機会にお話ししておきます。社名には、元々のメイン事業であるアニメ関連のキーワードを入れたいなと思いAnime(アニメ)ついて調べたところ、語源であるAnimaにはラテン語で命や魂をあらわし、全てのものに命を宿らせるという”八百万の神々”に通じる意があると知りました。もう一つ、「アニメという日本を代表するカルチャーを表すために日本語にしたい」というこだわりがあったので、それらを掛け合わせて、八百万の読み仮名である”ヤオヨロズ”に行き着きました。現在の社名である8millionはシンプルに、八百万(ヤオヨロズ)=8,000,000=8millionということです。また、”八百万”という言葉そのものが、すべての人に広く遍くという意であることと、縁起の良い数値である”8”から、事業を通して、ファンもクリエイターもクライアント様も、8millionを必要としてくださるすべてのみなさまに素敵な価値を届けたいという想いも込めています。
現在8millionでは、下記3つの事業を展開しています。
▼『8million』について
▼3つの事業について
『debate+』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000083187.html
『8VEAT』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000083187.html
『LAMP』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000083187.html
ー新ビジョン策定にあたり、かなり時間をかけたそうですね。
そうなんですよね。今回のリブランディングにあたり、メンバーと多くの案を持ち寄って、何度も議論を重ねて誕生しました。
新ビジョンは、「あなたができること」を、「誰かのためにしたいこと」に導く。
8millionでは、「あなたができること」=クリエイターエコノミー、「誰かのためにしたいこと」=ウェルビーイングと定義しています。
具体的にお話しすると、クリエイターエコノミーとは、昨今よく耳にすると思いますが、通信技術の発展やSNSの浸透により、誰でもいつでもどこでも自らの特技や体験、時にはコンプレックスでさえも価値に変え発信できるようになったことで広がりを見せている個人の経済活動のことを言います。一方でウェルビーイングはまだ耳慣れしない言葉かもしれませんが、”ポストSDGs”(SDGsの先にある概念)と言われており、端的に説明するとSDGsのような目標設定がなくとも、個々人が社会的大義に対して自律的に考え行動し、その集積が世界に良い影響をもたらし続ける状態のことを指します。
こういった時代の中で僕らが目を付けたのは、どちらも主役は"個人"であるということ。それはつまり、誰しもがいますぐに自分ができることを活かして、他の誰かを笑顔にできる可能性に満ちているということを表していることになります。そのような"個人"すなわちクリエイターの皆さまが自分らしく持続的に活動できる環境作りに貢献したいという想いを込めて、今回のビジョン策定に繋がりました。
ー8millionのクリエイター観とは?
みなさんは”クリエイター”と聞くと、どんな方をイメージしますか?
僕はこれまで仕事柄、クリエイターの方々と関わることが多かったですし、自身も長年クリエイティブな領域にいるのですが、ある日ふと、「クリエイターってなんだっけ?」と思ったのです。昨今多様な価値観や活動形態が生まれていて、より一層一般の人に身近な存在になってきたからこそ、今改めて、”クリエイター”という言葉の意味を定義する必要があると思います。
”クリエイター”は狭義では”創造主=神様”という意味で、実は海外ではあまり使われておらず、みなさんがイメージしているような日本における”クリエイター”という言葉は和製英語です。もう少し深掘りして、”アーティスト”との違いは、技術を通じてクライアントに価値を提供するのが職業としての”クリエイター”、一方で他者からの発注の無い自己表現の一貫としてクリエイティブ作業をおこない生計を立てている人がアーティスト。一部箔をつける為に左記に則らない形でアーティストと名乗る事もありその為、名称に混乱をきたしているのが現状です。デザイナーもクライアントから仕事を受けるときは”クリエイター”だし、自身の個展のために自主制作をしているときは”アーティスト”のため、明確な境界があるわけではなく1人の中に共存しています。
また、ここ数年で爆発的に伸びているインフルエンサー業界で"クリエイター"というと、フォロワーが非常に多いバラエティタレント、美容、グルメ、フィットネスなどのちょっとしたハウツーや自身の日常を発信するような方々を思い浮かべる方が多いのではないかと想像しますが、それはあくまで業界ごとに定義されるようになっただけです。
このように、業界ごとで意味合いが異なるので、ややこしいですよね(笑)。
では、8millionではどうなの?というところですが、僕たちがビジョンの中で定義している”クリエイター”は、例えば自身のマイノリティとしての原体験をもとに世の中にダイバーシティを啓蒙している方や定年退職後に自身が培ってきた専門的なスキルを次世代のために発信している方など、必ずしも企業の広告塔に抜擢されるような典型的なスターではなくとも、確実に目の前の人を笑顔にする活動をしている方々です。僕たちは、そのような”クリエイター”こそがこのクリエイターエコノミー時代の主役だと考えています。
「”So what?”にこだわり続けたい」
働く上で何を重視しているか、かあ。
"個人"にフォーカスした価値を謳う企業はかなり多くなってきていますよね。その中で僕たちは「"個人"の可能性を最大化することがゴールではなく、個人”の可能性が最大化された未来においてどのような世の中になるのか、そしてどのような幸せをもたらすのかというところまで描くことが重要なのではないか」と常に考えています。
その考え方を8millionでは”So what?”(直訳すると「だから、なに?」)と呼び、経営判断や組織のカルチャー作りにおいて重要な役割を担っています。さらに、クリエイターエコノミーの活性化に取り組む先にある”So what?”をサステナビリティの達成としています。
昨年リリースした『debate+(ディベート)』も、8millionが掲げるビジョンを達成するための取り組みの1つで、会社として大きな一歩になっています。まだまだやりたいこともたくさんありますし、もっと多くの方に価値を届けるサービスにしたいです。長い道のりですが、視座を高くコツコツと頑張っていこうと思います(笑)。
ー新サービス『LAMP』について教えてください。
2022年7月12日(火)に新サービス『LAMP(ランプ)』のクローズドβ版をローンチしました。一言でいうとクリエイター活動に特化した”バックオフィス支援サービス”です。僕自身、クリエイターとしても、クリエイターに発注するクライアントとしても仕事をしてきた経験から、ネックになりやすいバックオフィスに目を付けました。クライアント・クリエイター双方の仕事の中で、もっともマニュアル化しやすい(=誰でもできる)のもバックオフィスです。そういった観点から、クリエイターにとって重要だけど自分でやることでもない面倒くさいバックオフィスの部分をシステム化すれば、もっと活動しやすい環境作りに貢献できるのではないかと考え開発しました。特に、8millionはこれまで数多くのクリエイターの”裏方”として制作支援やビジネスサポートをしてきたので、そのノウハウを結集しているのが強みですね。
競合サービスは…ありません。というのも、同業界には事務所やエージェントという形でクリエイターを支援している会社もたくさんありますが、例えるなら、事務所やエージェントが”コンシェルジュ”だとすれば、LAMPは”生協”みたいな感じです。要するに、”コンシェルジュ”が密な関係性のもとオールインワンで手厚いサポートが受けられるのに対して、”生協”は安価でかゆいところに手の届く商品が並べられていて使いたいときに使いたい分だけ使えるというのが大きな違いです。だから競合というのはいないと思っていて、むしろ同業界でサービスを提供されている企業さんたちとご一緒できるスキームを色々と模索させていただきたいと思っています。
『LAMP』が提供できる内容はまだまだ完成途中だが、これまでのクリエイター支援の形とはまったく異なるものに仕上がっていくと思うので、是非、楽しみにしていてください!
▼『LAMP』について
「メンバー全員がこの時代の主役だと思います」
僕はメンバー全員こそが、この時代の主役だと思っています。「事務作業だけ」「進行管理だけ」といった部分的な”担当者”ではなく、全員が会社の柱であり、自分の人生の主役として堂々と生きることができる組織にしたいです。僕をはじめ経営陣自身が、これまで多くの人にお世話になってきて、今こうして自分の夢をまず一つ叶えることができているので、メンバーみんなの夢、例えば「将来独立したい」というのも是非教えてほしいです。その夢のために僕らが何ができるのかを1人1人と向き合って考えます。そのために、半期ごとの目標設定シートは可能な限り詳細まで具体化して書いてもらうようにしています。
また、8millionのメンバーは超優しくて超自由で超個性的です!(笑)フルリモートで活躍してくれているメンバーもいれば、大手制作会社出身者もいるし、エンタメが大好きでヲタ活も仕事も全力なメンバーもいる。また、日々目に見える程成長している新卒社員もいる。働き方はそれぞれに任せているため自由な分、もちろん責任は伴いますが、8millionでしかできない経験というものがココにはあると思っています。
そのようなカルチャーも楽しいと思えるかどうかが大事ですよね。成長し続けるのが好きな方、変化を好む方、そして思いやりをもって仕事ができる方は大歓迎です!!
気軽な情報交換や相互理解に活用できます