旧統一教会が明かした安倍元首相との“接点” 「反訴状」に記された自民党との協力歴史
「反訴状」は2020年9月に東京地裁に提出
旧統一教会の創説者、故・文鮮明総裁は1968年、反共主義の政治組織「国際勝共連合」を設立し、長きにわたって自民党議員と協力関係を続けてきた。一方、旧統一教会を巡っては「国際合同結婚式」や「霊感商法」が次々と明るみに出て、日本でも社会問題となった。
旧統一教会と安倍元首相は、どのような関係だったのか。
2020年9月に東京地裁に提出された「反訴状」には、自民党と旧統一教会の長い歴史が詳細に記されている。ある大学教授が、自民党の世耕弘成参院幹事長から名誉毀損で訴えられた時、教授サイドが提出したものだ。教授と弁護団が内容をまとめた。
<安倍首相の祖父岸信介氏は、自民党および統一教会の黎明期より統一教会と密接な関係を持ち続けてきた>
<岸信介氏はしばしば統一教会本部を訪れ、教会員を激励する講演を1970年、71年、73年と継続的に行った>
<第2次安倍政権の成立によって、自民党と統一教会の相互協力関係は、岸元首相の意志とともに復活強化されたと言える>
安倍元首相は昨年9月12日、旧統一教会の友好団体が開いた大規模集会に「総裁はじめ、皆さまに敬意を表します」と約5分に及ぶビデオメッセージを寄せるなど、最後まで旧統一教会との関係を断ち切ろうとしなかった。
事件解明のためにも、両者の関係を明らかにすべきだ。