記者
2004年 | 盛岡支局。地元政治家の小沢一郎氏が初出馬から教えを請うた「選挙の神様」にインタビュー |
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2009年 | 政治部。首相番からスタートし、政権交代を体験。小沢一郎民主党幹事長番も経験 |
2015年 | 大阪社会部。「大阪都構想」の住民投票や知事市長ダブル選挙を取材 |
2018年 | 外信部。内勤記者として海外特派員をサポート。出産 |
2019年 | ベルリン支局 |
読者の「考える材料」を集める
ベルリンを拠点にドイツの政治や社会について取材し、日本の読者に伝えることが主な仕事です。この支局の記者は1人。インタビューから写真撮影まで自分で担当します。
私がベルリンに赴任した2019年は「ベルリンの壁」が崩壊して30年の節目。壁崩壊は、その後の東西ドイツ統一につながる大きな出来事でした。ところがいま、ドイツで再び東と西の間に大きな溝が生じているようなのです。その一つが、排外主義的な右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の人気が旧東ドイツ地域で顕著に高まっているという現象でした。
旧東ドイツ地域では、どんな人がどんな気持ちでAfDを支持しているのか。支持者に話を聞いてみることにしました。ある女性は、東西ドイツが統一して失業したことや、社会システムが根本から変わってついていけなくなったことを話してくれました。ある男性は現状への「抗議」の意味を込めてAfDを支持したいと思ったものの、排外主義的な思想にナチスのイメージが重なるので実際に入党するまで5年間ためらったと言いました。
そこには「右傾化」「ポピュリズム」という言葉では表せない一人一人の思いがありました。そこから統一ドイツが抱える問題の一端も見えてくる気がしました。
現場に行き、当事者に会って、識者にも話を聞く。どこが持ち場であっても、こうして読者の「考える材料」を集めるのが私の仕事。そう思い、日々取材を続けています。
One day
- 6:30
- 起きて、身支度。朝ごはん
- 7:55
- 子どもを保育園に送る。そこからバスで支局へ
コラムを書いたり、考え事をしたり、新聞を読んだり
出勤してきた助手に取材のアポイント入れを頼む - 11:30
- ドイツ政府報道官の記者会見
- 12:30
- お弁当
- 14:30
- インタビュー取材
仕事帰りにスーパーで晩ごはんの材料を調達 - 19:00
- 保育園のお迎え&留守番をしてくれた両親とバトンタッチ
- 21:00
- 夕食後にドイツ語の勉強。ワインを飲んで明日への活力を蓄える
Q&A
- 学生時代に打ち込んだことは?
- アカペラバンドでのライブ活動と、学生ラジオ局で学生視点のニュース番組を作ることに情熱を注ぎました。
- 仕事をする上で大事にしていること・ものは?
- 「世間」で言われる「常識」が本当に妥当なのか、と立ち止まって考えるようにしています。
- 入社して意外だったことは?
- 自由度が高いこと。取材テーマや時間の使い方、着る服などはこんなに自由なんだ、と驚きました。
- 現在の仕事内容や取り組む姿勢を一言で表現すると?
- 「なぜ?」と「なるほど!」