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・(三郎)水国和歌子さんだったな。田舎って?
(和歌子)青森です。
川崎のおもちゃ工場に勤めでらったんだけど不景気で 工場が潰れでまって寮を追い出されで一緒に 東京さ出できた子のアパートさ居候してらったんだばってケンカすて…。
田舎さ帰ろうど思ったんだばって汽車賃が足りなくって。
(三郎)途方に暮れてたら 不良に絡まれて賢秀に助けられたってわけか。
はい。
東京は おっかね。 もう こりごりだ。
しばらく うちに泊まんな。
えっ?(順次)さすが 県人会長。三郎さんのおうちだったら安心だよ。
(暢子)うん。
お前さんさえよけりゃあの角力大会の裏方 手伝ってくれ。受付や ゴミ拾い 出場者の誘導ちょうど 人手が足りなくて困ってたんだ。
うちも お弁当作るから手伝ってちょうだい。
(三郎)バイト代も出すからその金で 青森に帰んなよ。
本当ですか?ありがとうごぜいます!
(トミ)よかったね!はい!
よし じゃあ 一緒に帰ろう。
ありがとうございます。
へば 皆さん お休みなさい。(暢子 和彦 順次)お休みなさい。
じゃあ 行こうか。
(賢秀)お休み。あっ…。(和彦)おいおい 待て待て…。
(賢秀)おお~。ニーニーは こっち。アキサミヨー。
♪~
♪「陽の光纏う朝」
♪「開く窓 願う姿」
♪「忘れない 机の前 あなたの場所」
♪「また会えたら話をしよう」
♪「あの日の続きを聴かせてよ」
♪「届いて この歌あなたへ」
♪「降り注ぐ順光線」
♪「照らす背には永久の願い」
♪「『大丈夫ほら 見ていて』」
・(江川)その件は 全て手配済みです。
(房子)分かりました。
(二ツ橋)それから今夜7時半 西郷様3名お嬢様と もう一人 女性の方をお連れになって いらっしゃいます。
もしかしたら 例の再婚相手…。
心の声 ポルチーニのリゾットは亡くなったお母様との 思い出の味のはず。
回想 (めぐみ)ん~やっぱりおいしい!
西郷様 このメニューで本当に大丈夫ですか?
フォンターナのおすすめにお任せしますということでしたのでこれが 私たちにできる最大限のおもてなし。
はい。
・(優子)じゃあ 早苗ちゃんたち新婚旅行は 北海道に?
・(善一)うん。
(新垣)いいはずよ。夏も 涼しいんだはずねぇ。
(善一)ラベンダー畑がデージきれいらしいよぅ。
(優子)死ぬまでに一回は行ってみたいさぁ。
(安室)あんたたち 若いからまだ チャンスはあるよぅ。
(新垣)なんで 2人で行ってきたら。
えっ うちと善一さんと?(安室)ヤッサ!
こんなして並んでたら夫婦にしか 見えないよ。
夫婦… 優子さんに失礼さ!
(安室)デージお似合い!
(新垣)似合ってるよ 善一!(善一)ああ もう…。
(安室)上等 上等!(新垣)いいはずよー。
(善一)はい はい はいはい…。
顔 赤いよ!
(善一)はい シッ。
(良子)晴海 何描いてるの?
(晴海)お父さん。
(歌子)来週 お父さんが来たらプレゼントするって。
博夫さん 石川の家との話し合いはどうなってるの?
(石川)えっ…。
再婚?
(小太郎)高校を卒業して 花嫁修業中。
性格は温厚で 特技は料理。
代々 首里の家柄でこの石川の家にふさわしい。
いや まだ 僕は良子のことを…。
(修)嫁の立場も分からん女さっさと諦めれ。
離婚しろ。
お父さん…。
(博太郎)おじぃと修おじさんの言うとおり。
(小太郎)博夫!
長男としての自覚を持たんか!
分か…。
良子…。
離婚は できません。
わしに逆らうのか~!
できません!博夫!
お願いします!
(田良島)特集記事の反響。
「大きな励みになりました」。
「胸のすく思いです」。
(愛)えっ…?
「この記事を読んで勇気をもらいました。本当に ありがとうございました」。
これ…。
大野の声は 読者に届いた。
頑張ったかいが あったな。小林!(小林)はい。
(田良島)この見出し 練り直せ。(小林)分かりました。
♪~
・(山辺)ご案内いたします。・(西郷)はい。
(山辺)あちら 奥のお席でございます。(西郷)はい。
(房子)いらっしゃいませ。お待ちしておりました。どうぞ。
♪~
こちら 高石さんです。
(真知子)どうも高石真知子です。
オーナーの大城です。
皆様 どうぞごゆっくり お過ごしください。
(房子)お待たせしました。
ポルチーニのリゾットでございます。
こっ これは…。
亡くなったお母様が病室で このお料理のことを話してくれたことがあります。
どうぞ。
♪~
私は 母を忘れることはできません。
母と この店でこのリゾットを食べた思い出は私にとって 特別で大切な思い出です。
忘れないでください お母様のこと。
とっても すてきな方でした。
私は もちろんほかのどんな女性にもお母様の代わりは務まりません。
だけど あなたが認めてくれるなら少しずつでも お友達になりたい。
もちろん あなたが嫌ならきっぱり諦めます。
♪~
お父さん。
また 来年も このお店に来たい。
真知子さんと 3人で。
もちろんだ。
♪~
今日 改めて本当に いいお店だなぁって思いました。
うちも いつかこんなお店をやってみたいなとか。
やればいいじゃない。
まさかやー。 うちが独立?まだ 自分のお店とか…。
あなた 何しに東京来たの?
それは… 一流の料理人になるためです。
じゃあ 自分の店を持ちなさい。
オーナーは 何歳の時に 自分のお店を?
最初は 17歳の時。
アキサミヨー そんなに早く?
最初は 屋台の飲み屋それから 日本料理の店それから 洋食屋。
さあ これからだっていう時に戦争。
空襲で 何もかもなくして焼け跡の闇市で ゼロからの再スタート。
戦後は そば屋 洋食屋大衆食堂 飲み屋。
その間 一度も 結婚しようと思わなかったんですか?
何度か そんな分かれ道もあったけど私の場合 両方は無理だった。
でも 一切後悔してない。
考えなさい。どんな店を自分がやりたいのか。
これは 命令。
はい。
(優子)どうぞ。
(優子)話って 何ですか?
(賢吉)縁談がある。
えっ? 誰のですか?
優子さん あんたのさ。再婚しなさい。
再婚? うちが?
誰と?
善一さんと。
まさかやー。
よ~く考えて 返事してくれ。
♪~